今回の記事では、Huaweiが2020年夏・秋に海外発表したスマートフォンを一覧でご紹介します。
春モデルのまとめはこちら。
目次
Huaweiの2020夏・秋モデルまとめ (5/19〜10/31)
Soc | 特徴 | 価格 | |
Huawei Mate 40 | Kirin 9000E 5G | 50MPトリプルカメラ、90Hz駆動AMOLED、40W急速充電 | 約11.2万円(ユーロ) |
Huawei Mate 40 Pro | Kirin 9000 5G | 50MPトリプルカメラ、90Hz駆動AMOLED、66W/50Wワイヤレス充電 | 約14.9万円(ユーロ) |
Huawei Mate 40 Pro+ | Kirin 9000 5G | 50MPクアッドカメラ+ToF、90Hz駆動AMOLED、66W/50Wワイヤレス充電 | 約17.4万円(ユーロ) |
Huawei Mate 30E Pro | Kirin 990E | 40MPトリプルカメラ、AMOLED、40W/27Wワイヤレス充電 | 未定 |
Honor X10 5G | Kirin 820 | 40MPトリプルカメラ、90Hz駆動LCD | 約3.0万円(中国) |
Honor X10 Max 5G | Dimensity 800 | 48MPデュアルカメラ、7.09インチLCD | 約3.0万円(中国) |
Honor 10X Lite | Kirin 710 | 48MPクアッドカメラ | 約2.2万円(サウジ) |
Honor Play4 | Dimensity 800 | 64MPクアッドカメラ | 約2.8万円(中国) |
Honor Play4 Pro | Kirin 990 | 64MPクアッドカメラ、40W急速充電 | 約4.5万円(中国) |
Honor 30 Youth | Dimensity 800 | 48MPトリプルカメラ、90Hz駆動LCD | 約2.7万円(中国) |
Huawei Enjoy Z 5G | Dimensity 800 | 48MPトリプルカメラ、90Hz駆動LCD | 約2.7万円(中国) |
Huawei Enjoy 20 Pro | Dimensity 800 | 48MPトリプルカメラ、90Hz駆動LCD | 約3.1万円(中国) |
Huawei Enjoy 20 | Dimensity 720 | 13MPトリプルカメラ | 約2.7万円(中国) |
Huawei Enjoy 20 Plus | Dimensity 720 | 48MPトリプルカメラ、90Hz駆動LCD | 約3.6万円(中国) |
Huawei Y9a | Helio G80 | 64MPクアッドカメラ、40W急速充電 | 約3.1万円(サウジ) |
Huawei Y8p | Kirin 720F | 48MPトリプルカメラ | 約2.3万円(ミャンマー) |
Huawei Y7a | Kirin 710A | 48MPクアッドカメラ | 未定 |
Huawei P Smart 2021 | Kirin 710A | 48MPクアッドカメラ | 約2.3万円(ユーロ) |
Huawei Maimang 9 | Dimensity 800 | 64MPトリプルカメラ | 約3.4万円(中国) |
Nova 7 SE 5G Youth | Dimensity 800U | 64MPクアッドカメラ、IPS、40W急速充電 | 約3.6万円(中国) |
Huaweiは2020夏・秋の間に数多くのスマホを発表しました。全機種GMS非搭載のため注目度は高くありませんが、優れたコスパ/スペックのスマホがいくつも見られます。
注目の機種をピックアップ
Huawei Mate 40 Pro【最高峰のスペック】
Huawei Mate 40 Proの主なスペック
- 5nmプロセスSoc、Kirin 9000 5Gを搭載
- 90HzリフレッシュレートAMOLEDディスプレイ搭載
- 世界最高レベルの50MP+20MP+12MPトリプルカメラ
- 66W急速充電/50Wワイヤレス急速充電に対応
Mate 40 ProはHuaweiのフラッグシップ、Mateシリーズの最新モデルです。5nmプロセスの独自Soc「Kirin 9000」を搭載し、処理性能は世界最高レベルとなりました。
おなじみライカ製のカメラはDxOMarkで1位を獲得。その性能は折り紙付きです。他、66W急速充電、50Wワイヤレス急速充電に対応など、ほぼ文句なしの仕様となっています。
価格は1,199ユーロ(約14.9万円)から。ただし、GMSは非搭載です。
Honor X10 5G【コスパに優れた格安5Gスマホ】
Honor X10 5Gの主なスペック
- Kirin 820を搭載し5G通信に対応
- ポップアップカメラ採用の90HzリフレッシュレートLCD
- 40MP+8MP+2MPのトリプルカメラ搭載
Honor X10はHonor 9Xの後継に当たるミドルレンジスマホです。Kirin 820を搭載しており、Antutuスコアは約38万点となっています。最大の特徴はポップアップカメラを採用したフルディスプレイですが、残念ながらAMOLEDではなくLCDです。
価格は1899元(約3万円)から。なお、GMSは非搭載です。
Huawei Enjoy Z 5G【格安5G機の走り】
Huawei Enjoy Z 5Gの主なスペック
- Mediatek Dimensity 800を搭載
- 48MPメインのカメラ搭載
- 90HzリフレッシュレートのLCDディスプレイを搭載
Huawei Enjoy Z 5GはMediatek製Soc搭載の安価な5Gスマホです。90Hz駆動のLCDディスプレイなど、十分なスペックながら価格は1699元(約2.6万円)からと抑えられています。ただしこちらもGMSは非搭載です。
なおHuaweiは今年、Dimensityシリーズ搭載のミッドレンジスマホを複数発表しています。似た構成のものも多く、特にHonor 30 Youthはほぼ同一のスペックです。
今後、Huaweiの復活はありえるのか
アメリカからの制裁により、Socの供給が困難になったHuawei。CEOのリチャード・ユー氏も「Mate 40シリーズがハイエンドのKirinプロセッサを搭載した最後のモデルになるかもしれない」との旨を述べています。
チップセット製造を担う台湾TSMCは最近、Huaweiと取引をするためのライセンスを取得しました。しかしその条件は"28nm以上のプロセスに限る"という非常に厳しい条件です。
またHuaweiは現在、上海にチップセット製造の工場を建設中とも報じられています。しかしスマホ向けのSoc製造は厳しく、主にIoT機器向けのものになると言われています。
Huaweiが今後本格的にスマートフォンを開発するには、アメリカからの制裁の大幅解除は必須です。あり得るとすれば今期のアメリカ大統領選で政権が変わったタイミングですが、制裁は解除されないとの見通しもあります。今後もHuaweiにとっては厳しい状況が続きそうです。
Mate 40:Kirin 9000→9000E
Mate 40 Pro+:トリプル→クアッドではないでしょうか?