5月24日Xiaomiは新型ミドルレンジ機Redmi Note 8 2021を発表しました。21日には、2019年に発売されたミドルレンジスマホRedmi Note 8の世界累計販売台数が2500万台を突破したことを報告しており、新モデルはそれを記念した特別バージョンのような扱いになっているとみられます。
低迷期を乗り越えた当時のXiaomiにとって思い入れの深い製品
日本国内での注目度は、Redmi Note 8よりも上位機種のRedmi Note 8 Proのほうが圧倒的に高かったと記憶していますが、グローバルではより安価なRedmi Note 8が多くのユーザーに選ばれていたようです。事実、2500万台という数字は上位機種などを含まないRedmi Note 8単体での売り上げとなっています。
telektlistでちょうど2年ほど前に公開したRedmi Note 8 Proの実機レビュー記事にも、当時多くの注目が集まりました。
Redmi Note 8シリーズが発表された2019年上半期は、Xiaomiが2015年ごろ急速にスマホ業界でのシェアを落としてから、2018年に返り咲き新興国を中心に拡大路線を歩み始めた時期でもあります。そんなRedmi Note 8は、Xiaomi社内では非常に思い入れの深い製品だったのではないでしょうか。
デザインなど概ね旧型機に追従も、一部アップグレード要素あり
公開された画像を見る限りデザインにほとんど変化がなく、48MPのクアッドカメラ、6.3インチのウォータードロップ型ノッチ付きディスプレイなどもRedmi Note 8(2019)と同じものになっています。ほとんどの設計は過去のものを流用しているのでしょう。
主な変更はSoCのみです。Snapdragon 665からより新しいHelio G95Helio G85へと更新され、最近のRedmi Note 10 Pro(SD732G搭載)やRedmi Note 9S(SD720G搭載)などと同等のSoC性能に引き上げられていると考えられます。
※25日20時修正:本機が搭載するSoCは正しくは「Helio G85」でした。性能はG80を搭載したRedmi 9を少し上回る程度で、一昔前のミドルローに相当します。
SoCなどを除きほとんどが当然ながら周回遅れの構成になっていますが、いかにも2019年当時を思い出させる典型的なデザインは、昨今の大型化するカメラバンプやパンチホールディスプレイ、非平面パネルを好まないミドルレンジユーザーにとって良い選択肢となるかもしれません。
(かく言う筆者も、Huawei P30 Proなどを始めとする2019年のスマホデザインが今でも大好きです。)
記事の執筆時点でウェブ上の製品情報ページは公開されているものの、いまだXiaomiの公式Twitterなどから発表のアナウンスはありません。販売情報などもなく、価格・購入方法などは現時点では不明です。
Source:Xiaomi
画像はG85って書いてるけど、文章はG95