4月23日に発表されたHUAWEIの新型スマートフォン、Nova 7シリーズのスペックを紹介します。
登場したのはNova 7 SE、Nova 7 5G、Nova 7 Pro 5Gの3機種。どれも5Gに対応し、パンチホール式のインカメラや縦に並んだクアッドカメラを搭載していることが特徴です。
また、Nova 6シリーズと比較して、カメラ性能に重きをおいたモデルに変わっています。
Nova 7 SE
Nova 7 SEはミドルハイに当たるスペックを持つスマートフォンです。
SoCとしてKirin 820、ディスプレイはフラットな液晶ディスプレイを搭載しており、指紋認証センサーは端末側面に位置しています。また、40Wの急速充電にも対応しています。
また、カメラは64MP広角+8MP超広角+2MP深度センサー+2MPマクロのクアッドカメラです。
カメラ自体のハードウェア面での性能は未知数ですが、搭載されるKirin 820はKirin 990と同じ第五世代のISP(映像の処理を担うプロセッサ)を搭載しているため、かなり高いカメラ性能を期待できるでしょう。
なお、価格は2399元(約3.6万円)〜。コストカットのためか、上位モデルと違いNFCに非対応で、やや下のベゼルが厚いようにも見られます。しかしながら、価格を踏まえると文句はないでしょう。
Nova 7 5G
Nova 7 5Gはハイエンドに近いスペックを誇るスマートフォンです。
SoCとしてKirin 985を搭載。一世代前のハイエンドSoCであるKirin 980に勝る処理性能を備えています。また、フラットな有機ELディスプレイを搭載し、画面内指紋認証に対応しています。
なお、イヤホンジャックは非搭載です。実機レビューを見たところ、3.5mmイヤホンとUSB-C 3.5mmイヤホンジャックアダプタの2つが同封されていました。
カメラ構成は64MP画素メイン+8MP超広角+8MP光学3倍ズーム+2MPマクロです。
Kirin 985はKirin 820と同様に第五世代のISPを搭載しているため、カメラ性能に期待できます。ただし注意点としては、P30などと同じ35mm判換算80mmのズームカメラを搭載しているにもかかわらず、ハイブリッドズームが20倍止まりということが挙げられます。
また、特に強くアピールされているのがインカメラの性能です。32MPのパンチホールカメラを搭載、高い美顔撮影効果や夜間撮影性能を期待できるとのこと。
実際に、Nova 6 シリーズで搭載されていた"人物スーパー夜景2.0"機能が3.0にパワーアップしています。Novaシリーズは自撮りをする若者向けのブランドですが、Nova 7 Proも例に漏れず高い自撮り性能を誇っているようです。
なお、価格は2999元(約4.5万円)〜。近い価格帯のvivo iQOO Neo 3のようなインパクトには欠けるものの、HUAWEIの高いカメラ性能を踏まえると、どちらも優れたコストパフォーマンスを実現しているのではないでしょうか。
Nova 7 Pro 5G
"Pro"とついているものの、Nova 7からの細かいスペックの変更はありません。
Nova 7との違いは3つあり、「①3倍光学ズームがペリスコープ式5倍光学ズームに変更」「②インカメラに8MP超広角が追加」「③ディスプレイがエッジ付きになった」という点です。ちなみにエッジの角度は70度だそう。
背面のデザインに至ってはほとんど変わっておらず、Nova 7との見分け方はペリスコープカメラ搭載の有無のみ。ちなみに、50倍のハイブリッドズームにも対応しています。
また、目玉機能の一つとして挙げられるのが、"前後ダブル録画"機能。
Nova 7とNova 7 Proの両方が対応しており、インカメラとアウトカメラの映像を高画質で同時に撮影できるというものです。
なお、Nova 7 Pro 5Gの価格は3699元(約5.6万円)〜。5倍光学ズームを搭載したHUAWEI製スマートフォンがここまで安くなったのかと感じさせる衝撃的な値段です。
コスパが魅力のシリーズ
GMS非搭載ではありますが、優れたコストパフォーマンスは魅力的。
キャッチコピーは"你在焦点在"。意訳すると"あなたはスポットライトを浴びている"という意味。Novaシリーズとしては初となるペリスコープカメラを搭載したモデルもあるなど、なかなか意欲的なシリーズとなっています。
G・M・S!G・M・S!
SoCの底上げが締め出し前だったらなー!!!