今週のニュースの中から目立ったニュースをピックアップ。telektlistが選ぶ今週のニュースTOP5。2019年6月最終週は、いよいよ明らかになってきたSnapdragon 865の話題や、早くも登場したアンダー・ディスプレイ・カメラ、新たなGalaxyフラッグシップモデルのニュースなどをお届け。格安SIMコラムも注目です。
目次
新SoC登場
各社のハイエンドモデルが出揃うと、当然のことながら次世代スマホの話題が増えてきます。特にSoCは今後登場するスマートフォンの根幹をなすパーツであるため、注目度も高くなります。
今週は、これから登場するハイエンドなAndroidスマートフォンの大半に搭載されるであろうSnapdragon 865に関する記事、AI性能に特化したKirin 810についてのニュースをお届けしました。
3DゲームをプレイしないのでSoCの性能には興味がない、という方は多いと思います。しかし、AI性能に直結するSoCは、画像処理や、東京五輪などで需要が見込まれる音声自動翻訳など、今後はカメラ性能やゲーム以外の処理性能に大きく影響してくることが予想されます。
新たなSoCを見ることで、次世代スマートフォンの姿がうっすら見えてくるかもしれません。
ディスプレイ埋め込みカメラ早くも発表
次世代SoCに続いて、次世代ディスプレイとカメラの話題です。つい最近話題になるようになったばかりのディスプレイ埋め込みカメラですが、今週開催されたMWC19でOPPOが早くも発表してしまいました。
思い起こせばノッチもポップアップカメラもパンチホールカメラも、発表されたらあっという間に製品化され、スタンダードになってしまいました。
日本ではいまだにベゼルレスのスマートフォン自体あまり見かけないので不思議な気分ですが、来年にはポップアップやパンチホールも過去の技術になってしまうのかもしれません。
Galaxyのフラッグシップモデル2機種の新情報
今週はGalaxy Note10+とGalaxy A90に関するニュースを取り上げました。
Galaxy Note10+は特徴的な中央パンチホールカメラが印象的です。Galaxy A90は、もとを辿ればサムスン公式サイトの記載から存在が明らかになったモデルですが、蓋を開けてみれば発表されたのはなぜかGalaxy A80でした。A90はてっきりお蔵入りかと思われていましたが、上位モデルとして登場するようです。
ファーウェイのトラブルに乗じてシェアを獲得したいサムスンですが、その実力に注目です。
Xiaomiがファブレット生産から撤退?
先週、Googleがタブレットから撤退するというニュースをお伝えしたばかりですが、今度はXiaomiがファブレットから撤退するかも――というニュースです。
ディスプレイが縦長になってきているため、スマートフォンはいまや6.5インチも当たり前になりつつある中、7インチのファブレットに居場所がないのも仕方がないのかもしれません。
この夏、HuaweiのHonor Noteに新機種は登場するのでしょうか。
Windows Phoneの敗北をビル・ゲイツが語る
(動画は2007年当時のビル・ゲイツ氏とスティーブ・ジョブズ氏)
2007年、ビル・ゲイツ氏は今後主流となるデバイスについて「タブレットやポケットに入れられるようなデバイスになる」と語りました。対するスティーブ・ジョブズ氏は当時「これからもPCの時代が続くだろう」と応じています。
iPhoneが発売されたのは、まさにその2007年でした。当時の発言を見る限り、ジョブズ氏はあくまでiPhoneは携帯電話やiPodの進化形であり、PCに変わるようなデバイスになるとは考えていなかったようです。
時代は流れ、皮肉にもゲイツ氏が予言したタブレットはiPadに、ポケットに入るデバイスはiPhoneになりました。
そのiPhoneが発売される2年前、シャープからWindows Mobileを搭載したスマートフォン「W-ZERO3」が登場しました。
日本ではVisor Phoneのような先行するスマートフォンは販売されていませんでしたから、W-ZERO3は日本初の本格的なWindows Phoneであり、スマートフォンといっていい状況でした。
思えばスマートフォンに関して海外に遅れること5年、W-ZERO3はようやく日本に登場した待望のスマートフォンでした。
(こちらは現在のビル・ゲイツ氏)
しかし、W-ZERO3シリーズは日本でカルト的なヒットを飛ばしたものの、結果的にWindows Phoneは失敗。ゲイツ氏は多大な損失を出すことになります。
シャープはW-ZERO3シリーズで、最後まで物理キーボードにこだわりました。(HYBRID W-ZERO3はテンキーですが)動画を見ると、2007年のゲイツ氏も持ち歩ける物理キーボードにこだわっていたことが見て取れます。
iPhoneが勝利した理由は、案外ジョブズ氏が物理キーボードにこだわらなかったからかもしれません。
前述したとおり、ジョブズ氏にとってiPhoneはPCに変わるデバイスではありませんでした。あくまで進化した電話かiPodに過ぎなかったので、長文作成に用いる物理キーボードなど必要ないと思ったのかもしれません。
完全に余談ですが、いまや懐かしいW-ZERO3[es]は、AmazonのKindle Unlimitedで読むことができる漫画「解体屋ゲン」の中に、工事現場で使うにふさわしい優れた携帯電話としてたびたび登場します。興味のある方はぜひご覧ください。
番外
恒例、格安SIM辛口レビューは楽天モバイルを取り上げました。
また3大キャリアから格安SIMへの乗り換えについても解説しています。
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