Huaweiが穴あきディスプレイ搭載機種である、nova 4を正式発表しました。nova 4はHuaweiにとって、honor v20に次ぐ穴あきディスプレイ端末になります。
honor v20についてはこちらから
2018年10月にnova 3が日本上陸したばかりですが、すかさず新型のnova 4が発表された形になります。
今回はこのHuawei nova 4について徹底的に分析していきます。それではいきましょう!
目次
穴あきディスプレイとは
穴あきディスプレイ(パンチホール式ディスプレイ)は、インカメラだけを前面に残し、その周辺をディスプレイで完全に覆ってしまうディスプレイのことです。
前面ディスプレイの方向に必要な近接センサー、照度センサー、通話用スピーカーは、努力すればディスプレイの中に埋め込むことができますが、今の技術ではカメラだけは難しいです。そのため、ディスプレイ占有率を上げるためにインカメラだけディスプレイ上に残して、他は全部ディスプレイ下に埋め込んでしまおうというのが穴あきディスプレイが作られた理由です。
穴あきディスプレイ(パンチホール式ディスプレイ)についてはここでまとめています。
最大の特徴はカメラ
メインカメラについて
Huawei nova 4の最大の特徴はカメラです。背面にあるメインカメラは4800万画素、F1.8のメインカメラに、1600万画素、F2.2の超広角カメラ、そして200万画素、F2.4の深度測定用のカメラとトリプルカメラになっています。基本は3000*4000の1200万画素で、最大6000*8000の4800万画素ということになっているそうです。
これはSonyのクアッドベイヤー配列技術を使ったものだと思われます。
クアッドベイヤー配列とは、上のような配列です。通常時は黄色の枠が1ピクセル相当になり、右のような一般的なベイヤー配列相当として変換されます。低照度時は左のイラストのようになり、四つのピクセルをまとめて1ピクセルとして扱うことによって、1ピクセルあたりに受け取れる光の量を4倍にし、高画質な写真が撮れるというものです。
そのため、クアッドベイヤー配列は、低照度の時に有効画素数が1/4になる代わりにノイズの少ない高画質な写真が撮れるという仕組みになっています。
クアッドベイヤー配列について詳しくはこちらから
nova 4の超広角カメラで撮影された写真
超広角カメラもかなり広く写るようです。これでセンサーが4800万画素のクアッドベイヤー配列のものだったらなぁ...
なお、この高性能なカメラはスペックの高いモデル(高配版)にのみ搭載されます。標準版はメインカメラが2000万画素、F1.8になり、他の二つのカメラは同じものになるようです。
インカメラについて
nova 4は、セルフィーをしがちな若年層向けにインカメラにも力を入れています。
インカメラは2500万画素、F/2.0で、高精細な写真が撮れます。また、Huaweiお得意のKirinによるAI処理が搭載されるので、綺麗にセルフィーが撮れると謳っています。穴あきディスプレイでありながら高性能のカメラが搭載されているのはいいですね!
なお、インカメラはデュアルではないそうです。
その他機能、スペック
その他機能として、ゲームも快適にできるようにGPU Turboを搭載しています。
主なスペックは、SoCがHuawei P20と同じKirin 970、RAM / ROM が 8GB / 128GBです。バッテリーは3750mAhで、背面指紋認証に対応しています。
なお、nova 4の特徴である穴あきディスプレイは6.4インチ(2310x1080)のIPS液晶です。
価格は上位機種が3399 RMB (55500円)、下位機種が3099 RMB (50500円)になります。
詳しいスペックはこちらから
nova 4で注意すべき点
ここからは筆者が思うHuawei nova 4の注意した方がいいところ紹介します。
SoCがKirin 980ではなくKirin 970
Huawei nova 4に搭載されているSoCは、最新でMate 20に搭載されているKirin 980ではなく、一昔前でP20に搭載されているKirin 970になっています。
ここが少し残念なのですが、ミドルレンジモデルであることを考えると仕方ない部分ではありますね。
高性能カメラが上位機種のみ
Huawei Nova 4の目玉機能である4800万画素のクアッドベイヤー配列採用のメインカメラですが、上位機種のみに搭載されます。
カメラが下位機種との差別化ポイントになっていますので、購入時は注意しなければならないですね。
ディスプレイが残念
一番残念なポイントはディスプレイです。
穴あきディスプレイは画面占有率を上げるため、つまりは綺麗な画面を大々的に見せるためにあるものです。それなのに、有機ELディスプレイではなくIPS液晶になっているのは少し残念ですね。
また、わざわざ穴あきディスプレイを採用したにも関わらず、ディスプレイ下部に太めのベゼルがあるのも残念です。どうせならディスプレイにもこだわりを見せて欲しかったです。
とはいえ、穴あきディスプレイで、有機ELのものは現在Samsungのみが製造しており、おそらく価格が高く、供給量もそこまで多くありません。Huaweiにとって、novaシリーズとしてバランスよく設計した結果なのだろうなというのは理解できます。それに、IPS液晶だからダメだ!というわけでもないので5万円代というコスパの高さを保持しながら穴あきディスプレイにするにはこれがちょうどよかったのかもしれませんね。
2ヶ月前の10月に、前世代のHuawei nova 3が日本発売決定したばかりのタイミングでnova 4が発表されました。
nova 4の登場でnova 3の売り上げに少なからず影響は出るでしょう。また、nova 4が日本発売されるのか、楽しみですね。
値段は上位機種で55000円です。もう少し安かったら人気が出る機種になるのかなと感じます。
【補足】
Huawei製スマートフォンの安全性に関して、皆さんの意見をお聞きしました。結果が出ましたので参考にしてください。
ご回答してくれた皆様、ありがとうございました。
Huaweiに関して様々なニュースが流れていますが、みなさんはスマートフォンについてどう思いますか?
Huawei製スマホは、
— テレクトリスト (@telektlist) 2018年12月14日
Source : Huawei(中国語)
ルミエールは電池交換出来ませんさか