独自の情報源に定評のある海外WEBメディア「SparrowsNews」は9日、YouTube上でXiaomi製の新しいUSB充電器のものとされるハンズオン映像を公開しました。
動画は画質も悪く短時間なものですが、各方向からの視点を問題なく確認することができ、出力表示を含め充電器の詳細を十分に伺うことが可能です。
動画が始まってすぐに充電器を手に取り、手際よく必要な情報だけを映している様子は「バレないようにこっそり入手した情報」感があってドキドキします。実際どうだったのかはさておき。
問題の動画をチェック
動画内で撮影された充電器の表示を見てみると、「輸出:20V-6A MAX」との記述を確認することが出来ます。最大出力は20V×6A=120Wです。
なお、この120Wでの出力が可能になるのは入力電圧が220~240V(交流)の場合のみであり、日本で一般的に使われている100V電源では120Wで出力することは出来ません。
一方で中国では、商用電源は基本的に220Vであるため、この表示を見る限り120Wの出力が可能ということになります。その他ヨーロッパなど多くの国でも、プラグの形状に違いがあるにしろ200V級の比較的高い電圧が一般的です。
この充電器を日本の電源に当てはめて考えた場合、最大出力は20V 5Aの100Wということになります。
出力端子はおそらくUSB-A。今回の映像では充電器に用いるケーブルは確認されませんでしたが、充電先の機器側はおそらくUSB Type-Cなのではないでしょうか。
ここまで来ると、事故のリスクが非常に怖い
この充電器が、スマートフォン向けのものなのか、それともタブレットやノートパソコン向けのものなのかは不明です。今のところは、Xiaomi Mi NoteBook(ノートパソコン)シリーズの新機種に向けたものという意見、Xiaomi Mi 10(スマートフォン)シリーズの何らかの上位機種に向けたものという意見が混在しています。
現状、世界最大電力(ここではあえて「最速」とは言っていません)での充電に対応しているスマホは、65W充電に対応したOPPO Reno Aceなど。ここから急に2倍近い120Wまで進むことは考えにくいので、筆者は「Mi NoteBook向け説」を推しています。
Xiaomiほどの企業が対策を講じていないはずがないですが、ここまで来ると電力事故が発生した場合の恐怖はいっそう増してきます。
今は色々と進化してきているにしても、元々通信用にすぎなかった細いケーブルに6Aもの電気を流しているのです。USBの規格を当然のようにガン無視していることにはもはや触れません(USB PDでは、ケーブルの両端がType-Cの場合に最大出力が20V 5A)。
USB PDと高電流の危険性については、是非以下の記事をご覧ください。
Source:YouTube
まずバッテリー側の安定感を高めてもらえませんかねぇw