海外のメーカーであるZENSは、どこに置いても複数端末を充電できるワイヤレス充電器「ZENS Liberty」を発表、販売開始しています。
Appleが開発中だった似た仕様のワイヤレス充電器「AirPower」は、その設計の難しさから開発中止となりました。その遺志を次ぐモノとも言えるZENS Liberty、詳しく見ていきましょう。
16個ものコイルを搭載
マット仕様ZENS Liberty。記事冒頭の画像はスケルトン仕様
ZENS Libertyはその見た目のとおり、16個ものコイルを内蔵しています。これにより、従来のワイヤレス充電器の欠点だった、コイルと端末が適切な位置になければ充電できない点を力技で解決。どこに置いてもどこかのコイルが対応し、充電できるようになっています。
ZENS Libertyで同時に充電できる端末は2台まで。合計30W(15W×2)までのAppleまたはSamsungの高速充電に対応しています。その際、ZENS Libertyには60WのACアダプターを利用する必要があります。
ZENS LibertyはAppleが夢見たワイヤレス充電器
去年の3月末、Appleは正式に同社のワイヤレス充電器のAirPowerの開発を中止しました。Appleは、「高い技術水準を満たせなかったため」と発表しており、それだけ難しいものであったことが伺えます。
Appleの特許を見るかぎり、仕組み自体は同じに見えます。
AirPowerは最大3台まで充電できる一方で、ZENS Libertyは2台までしか充電できないという違いはありますが、それでも「パット上に置けば充電できる」「複数台置ける」ということが実現できたのは素晴らしいことだと思います。
ZENS Libertyは充電用コイルが透けて見えるスケルトン仕様が179.99ユーロ(約2万2000円)、通常のマット仕様が139.99ユーロ(約1万7000円)、日本への送料が14.99ユーロ(約1800円)となっています。
お値段は張りますが、ロマンが詰まった充電器。お手元におひとついかがでしょうか?スケルトン仕様とかデスクにあったらかっこいいと思いますよ?
なんでAppleは開発中止したんだろう…