韓国サムスンのシンガポール法人であるSamsung Asiaは、下取りプログラム「Samsung Trade Up」で中国Huawei製のスマートフォン、Huawei Mate 20とHuawei Mate 20 Pro、Huawei Nova 3iの下取り金額を引き上げたことを発表しました。
SamsungがHuawei製品の下取り金額を値上げした理由をSamsung asiaは明らかにしていませんが、おそらくはHuaweiの米国からの制裁によるイメージ悪化につけ込んだSamsungのマーケティング戦略でしょう。
対象端末とその値上げ額
今回下取り金額を値上げしたSamsung Trade Upは、Samsungの最新スマートフォンGalaxy S10、Galaxy S10+、GalaxyS10eを購入した時のみ適用されます。
下取り価格は、Huawei Mate20が545シンガポールドル(約43000円)、Huawei Mate 20 Proが755シンガポールドル(約60000円)、Huawei Nova 3iが300シンガポールドル(約24000円)となっており、それぞれ一律16000円引き上げられています。特に、Nova 3iに関しては元の下取り金額の3倍になっています。
この下取り価格を適用にするには、チャンギ空港第3ターミナル店を除いたSamsung Experience StoreでSamsung Trade Upサービスを受ける必要があります。
Huawei離れする消費者
Price Payという英語の製品比較サイトによると、過去4日間でHuawei製スマートフォンのクリック数が著しく下がっているようです。イギリスでは約半分に、世界全体では26%減少しています。
それに対して、Samsungのクリック数が13%、Xiaomiのクリック数が19%向上しています。これは消費者がHuaweiスマホからの乗り換えを考えている大きな証拠です。
XiaomiはHuaweiに配慮して中国でRedmi K20のキャンペーンを中止した一方で、SamsungはこれをチャンスにHuaweiからの乗り換えを狙った行動に出ました。果たして結果はどうなるのでしょうか。
まとめ
現行のHuaweiユーザーは、新しいHuawei製端末に対して不安感を感じているのは事実です。それに対して、SamsungのHuawei端末の下取り金額アップという戦略は、より安心感のあるSamsung端末へ低価格で乗り換えられるので、現行Huaweiユーザーには刺さるのではないでしょうか。
Source: Gsmarena, Blogofmobile
これは賢い戦略だね