今回は、格安SIM(MVNO)初心者が躓きがちなiPhoneのAPN設定について画像を交えながら解説します。
格安SIMを導入し、いざ使おうとしてもインターネットに繋がらなかった。そんな悩みをお持ちの新規ユーザーさんは意外と多いのではないでしょうか。実は、筆者も初めて中古iPhoneで格安SIMを使おうとした時にこのような事態になってしまい、困った経験があります。
いろいろ調べてみた結果、iPhoneはAPN構成プロファイルをインストールする必要があったということがわかりました。
APN(Access Point Name)とは、インターネットに接続する通信事業者情報のことで、これを設定しておかないとインターネット通信や電話を利用できないだけでなく、間違った金額で請求されてしまうこともあるそうです。
Android端末の場合はSIMカードを差し込み、本体の設定アプリからAPN設定を行います。
メジャーなMVNOのSIMカードであれば、挿入後すぐにAPNの設定画面が自動的に表示されることも多いです。
基本的には一覧からの格安SIMの名前を選択すれば設定完了なので、ユーザーが複雑な設定を行う必要はありません。
しかし、iPhoneはAPN設定に必要な構成プロファイルをインストールしなければならないため、設定にはWi-Fi環境が必要となります。以下は、iPhoneでのAPN設定の手順です。
①電源をオフにした状態でSIMカードを挿入する
②Wi-Fiに繋ぐ
③SafariでMVNOの構成プロファイルインストールページにアクセスする
④【許可】をタップして構成プロファイルをインストールする
⑤設定アプリを起動し、【一般】→【プロファイル】の順にタップする
⑥ ダウンロードした構成ファイルが表示されたら、【インストール】をタップする
⑤【インストール】をタップする
⑥【インストール】をタップする
⑦構成プロファイルのインストールが完了したら、【完了】をタップする
インストール後は、iPhoneでインターネット通信や電話を利用できるようになります。
なお、ここではmineoを例にしていますが、その他の格安SIMも基本的に同じ手順です。ただし、IIJmioのように専用アプリからインストールできる格安SIMもあります。
構成プロファイルのインストールページは、格安SIMによって異なります。Webブラウザで「該当の格安SIMの名前+プロファイル」と検索すれば、ヒットするはずです。
筆者は複数の格安SIMを契約しているのですが、大手格安SIMであってもiPhoneのAPN設定について記載されていない取扱説明書も見られました。すぐに使えると思い込んでいましたが、意外な罠でした。
iPhoneでの運用を考えている人は、くれぐれも注意してください。
(そんなの当たり前じゃん…)