先日公開されたCounterpoint社のスマートフォン市場の調査レポートによると、Oppoのサブブランド Realme(リアルミー)が2019年になってから世界トップ10のスマートフォンブランドとして初の仲間入りに成功していることが分かりました。
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Realmeがシェアを1.3%まで拡大。中華勢が目立つ
Realmeの2019年Q2の世界シェアは、2018年同時期の0.1%に対して大きくアップした1.3%という結果でした。世界シェアで1位となっているサムスンの21.3%という数字からは大きく差がついているものの、シェアの伸び率はランキング内でもトップレベルです。
Realmeは2019年の段階でHMD(Nokia)のシェアに追いついていることから、この先ランキングが変動する可能性もあるでしょう。
全体では、1位だったサムスンに続いたのがHuawei(15.8%)とApple(10.1%)です。そして、トップ3社をXiaomi(9.0%)、Oppo(8.1%)などの中国メーカーが追いかけている状況になっています。
出荷台数の伸び率はRealmeがダントツ
出荷台数の伸び方では、Realmeの勢いが最も強く、2018年Q2と比べて約848%の上昇という結果が出ています。市場シェアが上がったのは出荷台数の伸びが大きな理由ですが、各社が伸び悩んでいる中で突出しています。
Realmeはオンライン販売と実店舗販売、どちらも行っていますが、特にオンラインでの販売に力を入れています。インドではオンライン販売での人気がとても高く、新機種が出た当初は一部のオンラインショップで売り切れが続くことも珍しくありませんでした。
今、Realmeがかなり熱いブランドであることは間違いないでしょう。
「最安機種は約10000円から」Realme大躍進の理由
Realmeは巨大新興市場であるインドをメインに、他にもフィリピンやマレーシア、インドネシアなどの東南アジアをターゲットにしたブランドです。2019年からは中国でもRealme Xなどの機種を販売開始しています。
Oppoでは10,000円前後の低価格スマートフォンから100,000円近いものまで幅広く揃えていたのに対し、Realmeでは安いものは10,000円台からで入手できる低価格スマートフォンを中心に展開しているのが特徴です。また、Realmeのスマートフォンは端末本体だけでの販売に限定されています(携帯キャリアからの販売はなし)。
手ごろな価格の機種に限定しているのは、安くて高性能なスマートフォンを若い世代に届けたいというブランド理念が一つの理由だとされています。
実際、若いユーザー層や高い性能のスマートフォンでゲームを快適に楽しみたいというユーザー層から大きな支持を得ているようです。
Snapdragon 660に4~8GBの内臓メモリを搭載した機種、Realme 2 Proはインド・東南アジアで大ヒットとなり、Realmeの知名度を大きく向上させるきっかけとなりました。内蔵メモリ4GBモデルと6GBモデル、8GBモデルの三種類から選べるというのも人気が出た理由でしょう。
2019年には新型Realme 3 シリーズを発売し、ハイエンドモデルであるRealme 3 Proはそのコストパフォーマンスの高さもあり、発売当初から注目を集めました。
Redmiの猛攻を乗り切れるか
コストパフォーマンスの良さから人気を獲得していったRealmeですが、2019年になってからXiaomiから切り離された「Redmi」ブランドからRedmi Note 7やRedmi K20 Proなどコスパお化けモデルが相次いで発売されています。
Realmeの新型Realme 5シリーズには64MPカメラを搭載したラインナップもあるということですが、Xiaomiからも64MPカメラ搭載のRedmi 7 Proの噂が出ています。コスパ競争はカメラ性能に焦点が移っていきそうです。
Source:Counterpoint(削除済み)、公式ホームページ
RealmeってRedmiと空目させるためが目的なんだろうか