Xiaomiの春季新製品発表会が行われ、Mi 11 Pro、Ultra、Lite、Lite 5GおよびMi Smart Band 6、Mi 11iなどが正式発表。
Mi MIXシリーズ最新モデルおよび新カスタムSoC等の発表は、時間の都合上、明日の日本時間20時半からの発表に持ち越しとなりました。
【更新終了】
目次
Mi 11 Pro
- Snapdragon 888
- 6.81インチ2K(WQHD、1,440p)Samsung E4 AMOLED 4辺カーブディスプレイ(左上パンチホール)最大輝度1,700nit Dolby Vision
- Gorilla Glass Victus
- 120Hzリフレッシュレート・480Hzタッチサンプリングレート
- 8/12GB LPDDR5(6,400Mbps) RAM + 128/256GB UFS3.1 ROM
- 5,000mAhバッテリー、67W有線、67Wワイヤレス、10Wリバースワイヤレス充電、QC4+/QC3+/PD3.0に対応
- 画面内指紋認証
- リアカメラ:50MPメイン(ISOCELL GN2 f/1.95 1/1.12 OIS 8K24FPS)+13MP超広角(123° f/2.4 4K30FPS)+8MPテレスコープ(5倍光学、10倍ハイブリッド、最大50倍ズーム OIS 1,080p60FPS)1,920FPSスロモ動画撮影対応
- インカメラ:20MP 最大1080p60FPS動画撮影対応
- ステレオスピーカー by Harman Kardon
- WiFi 6E対応
- IP68
- MIUI 12 on Android 11
- 164.3×74.6×8.53mm、208g
Mi 11の上位モデルとなり、Xiaomiはこれを「Androidのキング」としています。また、こちらのグローバル発表はありませんでした。
Mi 11 Proは、通常のスマホでありながらゲーミングスマホに挑むとしており、上画像は原神を30分プレイした後の端末温度をサーモセンサーで計測したもの(Mi 11 Proは画像一番右)。
新たな熱伝導材料の採用により、熱伝導率は100%増加しているそうです。
優れたバッテリー持ち
今回ProモデルおよびUltraモデルには、シリコンオキシジェンを採用した新型バッテリーを搭載しており、より高速な充電およびバッテリー高密度を実現。5,000mAhと大容量ながら、その厚さを8.53mmに抑えています。
バッテリー持ちに関しても、各機種を5時間ヘビーに使用した結果が上画像。同性能を持った競合機種と比べ優れていることが分かります。
67W有線+67Wワイヤレス充電に対応
Xiaomiは、Mi 10 Ultraにて120W急速充電の対応を果たしていますが、今回120Wでなく67Wとなった理由として、厚さ等とのバランスを挙げています。
充電速度も、5,000mAhと大容量ながら36分で満充電が可能と、十分。また、ワイヤレス充電においてもほぼ同じ速度で充電が可能とのこと。
HDRが強化
メインレンズには、サムスンのISOCELL GN2センサーを採用しており、Dual ISO FusionおよびStagger HDRなる技術により、優れたHDR性能を発揮。また同センサーはサムスンと、18ヶ月に及び、2億元(約33.4億円)かけて共同開発したとのこと。
上画像はサンプルの一つですが、逆光ながらアルパカたちをくっきりと捉えています。
最大50倍ズームに対応
望遠性能は、テレスコープレンズを搭載し、5倍光学、10倍ハイブリッド、最大50倍ズームに対応。
50倍は流石にイメージが粗くなりますが、5倍および10倍は十分実用的と言える範囲ではないでしょうか。
IP68に初対応
ProモデルおよびUltraモデルは、Xiaomi初となるIP68防水防塵に対応。またその性能を試すため、深度42mのプールに端末を持っていき、底に着いても端末は機能したままであったとのこと。
ただXiaomi CEO雷軍氏は、IP68認証があれど、そういった環境下では耐水ケース等を装着しての使用を勧めています。
また対応バンドについては以下の通り。
4G : B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B20 / B26 / n28 / B34 / B38 / B39 / B40 / B41 / B42
5G : n1 / n3 / n28a / n41 / n77 / n78 / n79
ワイヤレス充電器等アクセサリー類
ProモデルおよびUltraモデルはワイヤレス充電において最大67W対応ですが、最大80W充電に対応し横置きも可能な、ユニークな見た目のワイヤレス充電器も発表。こちらは、通常の120W充電器とセットで499元(約8,300円)となっています。
また、内蔵された19個のコイルによりどこに置いても充電でき、同時に最大3端末を充電可能(20W×3)なワイヤレス充電器も発表。ちなみに開発には2年かかったそう。こちらは599元(約1万円)となっています。
過去に似たようなものとしては、Zens Liberty Wireless Chargerがあります。
Wi-Fi 6に対応したルーター、AX9000も発表され、こちらは999元(約1.7万円)。
ヴィーガンレザー製の、純正ケースは149元(約2,500円)となっています。
約8.3万円から
カラーは紫、黒、緑の3色展開。4月2日より販売開始となっており、気になる価格は以下の通りです。
- 8GB+128GB 4,999元(約8.3万円)
- 8GB+256GB 5,299元(約8.6万円)
- 12GB+256GB 5,699元(約9.5万円)
今回もMi 11同様充電器は付属していませんが、またも追加コストなしで67W充電器とのセットパッケージを選択可能に。
また上記の80Wワイヤレス充電器+120W充電器のパッケージは、同時購入により199元(約3,300円)で購入可能となっています。
Mi 11 Ultra
- Snapdragon 888
- 6.81インチ2K(WQHD、1,440p)Samsung E4 AMOLED 4辺カーブディスプレイ(左上パンチホール)最大輝度1,700nit Dolby Vision
- Gorilla Glass Victus
- 120Hzリフレッシュレート・480Hzタッチサンプリングレート
- 1.1インチリアAMOLEDディスプレイ
- 8/12GB LPDDR5(6,400Mbps) RAM + 256/512GB UFS3.1 ROM
- 5,000mAhバッテリー、67W有線、67Wワイヤレス、10Wリバースワイヤレス充電、QC4+/QC3+/PD3.0に対応
- 画面内指紋認証
- リアカメラ:50MPメイン(ISOCELL GN2 f/1.95 1/1.12 OIS 8K24FPS)+48MP超広角(IMX586 128° f/2.2 1/2 dToF 8K24FPS)+48MPテレスコープ(IMX586 f/2.4 1/2 5倍光学、10倍ハイブリッド、最大120倍ズーム OIS 8K24FPS)1,920FPSスロモ動画撮影対応
- インカメラ:20MP 最大1080p60FPS動画撮影対応
- ステレオスピーカー by Harman Kardon
- WiFi 6E対応
- IP68
- MIUI 12 on Android 11
- 164.3×74.6×8.38mm、234g
Mi 11シリーズ最上位モデルとなるMi 11 Ultraは、Xiaomi曰く「アルティメットAndroid機」とのこと。背面はセラミックとなっており、Proモデルと同じバッテリー容量でありながら同モデルよりも薄い厚さを実現しています。
50MP+48MP+48MPの三眼構成
メインレンズはProモデル同様にGN2センサーを採用。上画像はメインレンズによるサンプル写真です。
さらにはテレスコープ、超広角レンズともにソニー製IMX586、48MPとカタログスペック上は正に敵なしといったところでしょうか。DxO Markランキングにおいても、いつものことながら143点でトップに降臨しています(総合、写真、広角、ビデオで1位)。
また、3つ全てのレンズにおいて8K動画撮影にも対応。
ソフトウェア面においては、全てのカメラを同時使用可能なマルチカムといった機能も。
SONY RX100M7と比較
Mi 11 Ultraは、スマートフォンカメラとプロフェッショナルカメラの間のターニングポイントとなるとしており、今までタブー視されてきたプロフェッショナルカメラとの比較を実施。
こればかりはマニュアル設定でSONY RX100M7もどうにかなりそうなものかと思いますが、カメラ部門には前年比2倍の2000人のエンジニアが所属しているそうで、それほど今回カメラには自信があるようです。
多機能なリアディスプレイ
Meizu Pro 7シリーズを彷彿とさせる、背面のカメラ横に1.1インチAMOLEDディスプレイを搭載。
リアカメラによるセルフィーの際の使用の他、AODやバッテリー表示、通知画面としての使用も可能となっています。
また同ディスプレイのみを使用した、時間表示と電話、緊急時に使用を限った省電力モードにおいては、バッテリー残量10%で約55時間持つとのこと。
対応バンドについては以下の通りです。
4G : B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B20 / B26 / B28A / B34 / B38 / B39 / B40 / B41 / B42
5G : n1 / n3 / n28a / n41 / n77 / n78 / n79
アクセサリー
こちらもProモデル同様純正ケースがあり、ヴィーガンレザー製のものは149元(約2,500円)、フリップケースは199元(約3,300円)となっています。
約10万円から
カラーは黒、白、そして大理石紋特別版(12GB+512GBモデルのみで価格は通常版と同様)の3種類となり、こちらも4月2日より販売開始(中国)。こちらはグローバル発表がなされ、気になる価格は以下の通り。
- 8GB+256GB 5,999元(約10万円)
- 12GB+256GB 6,499元/€1,199(約10.9/15.5万円)
- 12GB+512GB 6,999元(約11.7万円)
Mi 11 Lite 5G(Youth Edition)
- Snapdragon 780G
- 6.55インチ1,080p AMOLEDディスプレイ(左上パンチホール)最大輝度800nit Dolby Vision
- Gorilla Glass 6
- 90Hzリフレッシュレート・240Hzタッチサンプリングレート
- 8GB LPDDR4X RAM + 128/256GB UFS2.2 ROM
- 4,250mAhバッテリー、33W有線、QC4+/QC3/PD3.0+充電に対応
- 側面指紋認証
- リアカメラ:64MPメイン(f/1.79)+8MP超広角(119° f/2.2)+5MP望遠マクロ(f/2.4 2倍ズーム対応)最大4K30FPS動画撮影対応
- インカメラ:20MP(2倍ズーム対応)最大1080p60FPS動画撮影対応
- ステレオスピーカー
- 160.53×75.72×6.81mm、159g
- 充電器付属(33W)
こちらは5G機最薄を謳っており、薄さ6.81mm、重さ159gとデカい重いが普通となった現代においては信じられないほどの薄型軽量に。
AMOLEDとLCDでは厚さに0.42mm(0.53 vs 0.95mm)の差があるそうで、AMOLED採用はその薄さに貢献しているようです。
Snapdragon 780Gを初搭載
そしてその特徴の一つでもある、本機初採用となる5nmプロセス製造のSnapdragon 780G。Antutuスコアは、驚異の567,861点となっています(Antutu v.9のスコアである点に注意)。
冷却性能に関しても、ハイエンドモデルなどまでではないですが、液冷を搭載するなど十分。
女性向けセルフィー機能も
中国ではMi 11 Youth Editionと名がついている通り、若者(Youth)、特に女性向けに肌のベース色を変えられるフィルター機能や、メイク用にインカメラが2倍ズームに対応など。
いつもの如く、iPhoneとの比較も行っています。
また対応バンドについては以下の通りです。
中国版
4G : B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B18 / B19 / B26 / B34 / B38 / B39 / B40 / B41 / B42
5G : n1 / n3 / n41 / n77 / n78
グローバル版
4G : 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/20/28/32/38/40/41/66
5G : n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n77/n78/n66
約3.8万円から
カラーは冰峰黑提(ブラック)、清甜荔枝(ホワイト)、奇异果香(グリーン)、樱花蜜粉(ピンク)、清凉薄荷(ブルー)、夏日柠檬(イエロー)の6色展開と豊富。しかし、グローバル版は後述の通り、トラフルブラック、ミントグリーン、シトラスイエローの3色のみとなってしまっています。
また、こちらのみ4月16日発売開始(中国)となっており、その価格は以下の通りです。
- 6GB+128GB €369(約4.8万円)
- 8GB+128GB 2,299元/€???(約3.8万円)
- 8GB+256GB 2,599元(約4.3万円)
また通常のシリコン製純正ケース(49元、約820円)の他、日光が当たることでカラーが変わる純正ケースがあり、こちらは69元(約1,200円)となっています。
Mi 11 Lite(4G)
Mi 11 Liteの4G版はグローバルのみの発表となり、5G版との違いは主に、SoCがSnapdragon 732G、インカメラが16MP、ディスプレイがGorilla Glass 5、重さが2g軽い157gである点のみ。
また、中国版にあった6色のカラーはホワイトがなくなり、4G版と5G版にそれぞれ振り分けられてしまい、4G版はバブルガムブルー、ピーチピンク、ボバブラックの3色のみに。
対応バンドについては以下の通りです。
4G : 1/2/3/4/5/7/8/12/17/20/28/32/38/40/41 (120MHz)/66
価格は以下の通り。
Mi 11i
グローバル発表のなされたMi 11iですが、Snapdragon 888搭載や108MPメインカメラなどこちらは基本的にRedmi K40 Pro+のグローバル版という位置付けになります。
Discover #Mi11i’s 3 glamorous colors: Cosmic Black, Frosty White, and Celestial Silver – ready to take on the big stage. #TheStarPerformer pic.twitter.com/FVNnIDUcoG
— Xiaomi (@Xiaomi) March 29, 2021
対応バンドは以下の通りです。
4G : B1/2/3/4/5/7/8/12/17/20/28/38/40/41/66
5G : n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n41/n77/ n78
価格は8GB+128GBモデルが€649(約8.4万円)、8GB+256GBモデルが€699(約9万円)となっています。
Mi Smart Band 6
Xiaomiの人気スマートバンド最新モデル、Mi Smart Band 6は6色展開となり、1.56インチAMOLEDフルディスプレイ(326ppi)を搭載。
盤面は130種類以上にもなり、自分でカスタマイズも可能。
設定可能な運動モードは30種類と十分で、自動認識可能なものはランニングやウォーキング、サイクリング等6種類とのこと。
その他の特徴としては、SpO2や心拍数計測、通常14日最大19日のバッテリー持ち、5ATM防水やマグネット充電など。こちらも4月2日より販売開始(中国)となり、価格については以下の通りとなっています。
- スタンダード版 229元/€44.99(約3,800/6,500円)
- NFC版 279元(約4,700円)
Mi Smart Projector 2 Pro
こちらはグローバル発表のみでしたが、Xiaomi製のスマートプロジェクターも発表。スペックとしては、オートフォーカスやインスタントフォーカス、最大120インチ1,080p FHDディスプレイ(HDR10)や1,300 ANSIルーメン、DTS-HDにDolby Audio、Google Assistant対応など。
通常価格が€999(約12.9万円)、アーリーバード価格が€899(約11.6万円)となっています。
Mi MIXシリーズ最新モデルや新カスタムSoCは明日発表へ
ここまでの発表だけで実に2時間もかかっており、さらにMi MIXシリーズ最新モデルや新カスタムSoC等全てを発表した場合は合計4~5時間もかかり深夜まで続くこととなる、と雷軍氏が述べた際は筆者も正気を疑いましたが(発表会会場もどよめきました)、幸いなことに、Mi MIXシリーズ最新モデル等他新製品は明日発表となりました。
また今回の春季新製品発表会で発表予定の製品は計16製品となるようですが、いくつかはWeibo上にて発表されるとのこと。
発表会2日目は中国時間19時半、つまり日本時間20時半からとなり、前述の通り最低でもMi MIXシリーズ最新モデルおよび新カスタムSoC、今後10年間のロードマップの発表が明らかとなっています。
また新SoC発表となるのであれば、その搭載機の発表にも期待したいですね。ちなみに、件のSoCは発表会生放送の英語翻訳では「Surge C1」と称していました。明日の発表会に期待です。
Source:発表会生放送, Weibo, Twitter, Xiaomi(1), (2), (3), (4), (5)
Proがかなりいい線いってて欲しい