Huaweiは、自社のアプリストア「AppGallery」において、今年の6月までにアプリを登録した開発者に限り、最初の2年間は大幅に手数料を値下げすることを発表しました。
Huaweiはこの優遇措置の目的を「開発者およびユーザーのための多様なエコシステムの構築」と説明しており、Google Play Storeに対抗するための措置だと見られています。
アプリカテゴリ | 1〜12ヶ月目 | 13〜24ヶ月目 | 標準 |
教育 | 0% | 10% | 20% |
ゲーム | 15% | 15% | 30% |
その他(SNSなど) | 0% | 15% | 30% |
上記の表は、Huaweiが開発者向けに公開した手数料の割合を示しています。アプリ自体の料金やアプリ内売り上げのうち、一定の割合が手数料としてHuaweiに徴収される仕組みとなっています。
今年の6月30日までに登録されたアプリに対しては、登録後の期間に応じて表の「1~12ヶ月目」あるいは「13~24ヶ月目」の割合が適用されます。7月1日以降に登録されたアプリ、もしくは登録後2年を過ぎたアプリに対しては、「標準」の割合の手数料が適用されます。
登録後2年(24ヶ月目まで)という縛りこそあるものの、競合といえるGoogle Play StoreやApp Storeは総売上の30%という手数料を設定しており、それと比べるとかなりお得ですね。特に教育ジャンルに関するアプリは、手数料の割合が低めに設定されている点が魅力的です。
ただし、この割合が適用されるのは、中国国内に拠点を置いているアプリ開発者限定とのこと。中国の大手ITメディアTechWebは、BaiduやXiaomiの提供する中国国内向け大手アプリストアの手数料が、アプリ売上の50%程度であると報じています。したがって、Huaweiの提示したAppGalleryの手数料は、中国国内の開発者にとっては破格の安さとなるはずです。
HuaweiのCEOであるリチャード・ユー氏は、今年の新年メッセージにて、アプリストアを含む自社サービス(HMS)開発に尽力することを目標として掲げました。Googleを失ったHuaweiにとって、HMSの中でもアプリストア(AppGallery)を充実させることは特に重要であり、力を入れていることが伺えるニュースといえそうです。
Photo:Youtube
いくらゲーム、SNSとか増えたって
やっぱりgmail,googlemap,youtubeが無いと困る
ブラウザで使うの不便すぎるし