XiaomiとRealmeは、メラメラと闘志を燃やすライバル関係にあるといえます。軍配が上がるのはどちら......?ということでお互い非常に似たスマホ、Xiaomi Redmi K30 5GとRealme X50 5Gのスペックを比較していきます。
Redmi K30 5Gは、XiaomiのサブブランドRedmiによるミッドレンジモデル。5G対応に加えてバランスの良い性能を備えていますが、注目を集めたのはその価格。発売時の価格が約31,000円という驚愕の安さで、コスパモンスターXiaomiの本領発揮といったところです。また、これよりさらに安価な4G版も存在します。
Realme X50 5Gは、Realmeが発売したミッドレンジモデル。こちらもRedmi K30 5G同様に5G対応です。均整の取れた性能という点では、Redmi K30 5Gに全く引けを取っていません。RealmeもXiaomi同様、優れたコストパフォーマンスで知られているだけに、比較対象として不足はないでしょう。
そして本題の比較に入る前に、ちょこっとだけ小ネタをご紹介。公式Webサイトにおける宣伝画像が、あまりにそっくりだったんです。時に舌戦を繰り広げるなど、一見すると犬猿の仲のように見えるXiaomiとRealmeですが、相手へのリスペクトもどこかにあるのでしょうか?
仲が良いんだか悪いんだかわからない両者の様子は、どこか微笑ましくもあります。スペックも、こんなに似ている組み合わせは他には無いのではないか?と思ってしまうほど非常に似ていました。
目次
大まかなスペックの比較
2機種の主なスペックは下記の通りとなっています。
両機種とも、プロセッサはSnapdragon 765Gを搭載。5Gに対応しており、AnTuTuのスコア(バージョン8)も30万点前後と、よほどヘビーな使い方をしない限り問題のなさそうな処理性能です。
次は、カテゴリー別の比較に移ります。
OS - Realme UIの使い心地が気になる
・Redmi K30 5G:MIUI
・Realme X50 5G:Realme UI
Redmi K30 5Gは、シンプルな使用感・豊富な機能に定評のあるMIUIをOSとして搭載。筆者は個人的にMIUIのデザインが好きで、好きなOSディスカッション企画でその名を挙げました。
対するRealme X50 5Gは、Realme UIを搭載。このOS(UI)は、Realmeの親会社OppoによるColor OSから独立するような形で誕生。歴史が浅く、使い心地も未知数な部分が多いOSですが、フレッシュな見た目が魅力的です。
デザイン - 似ているようで微妙に違う
・Redmi K30 5G:リアカメラは背面中央、パンチホールは前面右上
・Realme X50 5G:リアカメラは背面左上、パンチホールは前面左上
指紋認証センサーを本体側面に搭載しているのは共通。そのため、両機種ともに背面がすっきりしたデザインとなっています。
ただし、大きく異なるのはリアカメラ部分の配置。Redmi K30 5Gの場合は背面中央にカメラが位置し、円形の特徴的な装飾が施されています。対してRealme X50 5Gは背面左上で、こちらは見慣れたデザインといえるでしょう。
個人的にはシンメトリーのデザインを好むため、Redmi K30 5Gのデザインが魅力的に映ります。4G版と5G版を区別するために必要とはいえ、背面の「5G」ロゴは余計だと感じてしまいましたが......
また、どちらの機種もパンチホールのインカメラを採用していますが、Redmi K30 5Gは前面右上、Realme X50 5Gは前面左上という形で、微妙に位置が異なっています。
サイズと重量 - ヘビー級の両機種
・Redmi K30 5G:幅76.6 x 高さ165.3 x 厚さ8.8mm、重さ208g
・Realme X50 5G:幅75.8 x 高さ163.8 x 厚さ8.9mm、重さ202g
サイズとしては、ほとんど相違がないという形になりました。強いていえば、Realme X50 5Gの方が若干コンパクトな印象。ただし、数ミリ単位の違いであり、誤差の範囲内でしょう。
また、両機種とも重量は200gオーバー。手に持ったときの重量感がそれなりにありそうな、ヘビー級の仕上がりとなっています。
リアカメラ - センサーが異なる
・Redmi K30 5G:クアッドカメラ(64MP+8MP+5MP+2MP)
・Realme X50 5G:クアッドカメラ(64MP+12MP+8MP+2MP)
どちらもクアッドカメラを搭載しており、最大有効画素数にも違いはありません。
ただし、Redmi K30 5GはソニーのIMX 686をセンサーとして採用しているのに対し、Realme X50 5GはサムスンのISOCELL Bright GW1を採用しています。
両機種とも、64MPカメラによる撮影イメージを公式サイト(Redmi・Realme)で紹介しているため、見比べてみるのも面白いかもしれませんね。
バッテリー性能 - 大きな違いはない
・Redmi K30 5G:4,500mAh(30W急速充電対応)
・Realme X50 5G:4,200mAh(30W急速充電対応)
バッテリー容量は、Realme X50 5Gがわずかに小さめ。
急速充電の速度は30Wと同一で、Redmi K30 5Gは66分で満充電可能と謳われているのに対し、Realme X50 5Gは30分で70%充電可能とアピール。いずれにしても、高水準のバッテリー性能を備えた両モデルといえそうです。
その他(microSDカード・イヤホンジャック)
・Redmi K30 5G:microSDカード対応、イヤホンジャックあり
・Realme X50 5G:microSDカード非対応、イヤホンジャックあり
どちらの機種も、ミッドレンジモデルらしくイヤホンジャックを搭載。
ただし、microSDカードによるストレージ拡張は、Redmi K30 5Gのみ対応しています。アプリやメディアデータを心おきなく保存できそうな点では、Realme X50 5Gに勝っているといえるでしょう。
価格 - microSD対応でRedmi K30 5Gが有利か
・Redmi K30 5G:8+128GBモデルが2,599元(約4万1,000円)
・Realme X50 5G:8+128GBモデルが2,499元(約4万円)
(※価格はどちらも発売時)
メモリと内蔵ストレージの構成を揃えて比較した場合、Realme X50 5Gのほうが少し安いという結果になりました。
ただし見逃せないのは、Redmi K30 5GがmicroSDカードに対応しているという点。最も安い6+64GBモデルは発売時価格が1,999元(約3万2,000円)であり、ストレージ拡張可能なことを考慮すると6+64GBでも十分な印象を受けます。そのため、Redmi K30 5Gの価格設定は魅力的に感じられました。
まとめ - 個人的にはRedmi K30 5Gを推したい
価格帯もスペックもそれほど大きな違いはなく、まさにがっぷり四つの勝負となった形の両者。したがって、デザインとOSの好み、あるいはメーカーへの思い入れの強さで選ぶのが良いのではないでしょうか。
Xiaomiに魅せられてスマートフォン好きになった身としてはRedmi K30 5Gを推したいところですが、このところ急激な成長を続けるRealmeの端末にも興味があります。
とにかく安いほうがいい!という方は、Redmi K30 5Gの最安モデル+microSDという組み合わせが最適解でしょう。Xiaomiの誇るコストパフォーマンスは伊達ではありません。
時に熱いバトルを繰り広げるXiaomiとRealmeですが、今後も切磋琢磨しながら優れた機種をリリースしていってもらいたいですね。
スペック比較ページのご紹介
telektlistでは、今回のようなスペック比較が簡単に行えるページを開設しています。
スマートフォンの購入で迷った際は、ぜひお試しください。
大した違いはないけど、xiaomiよりrealmeの方が工作精度は上な印象