中華製AirDropの実現に向けてまた一歩、歩みを進めています。
OnePlus、Realme、BlackShark、Meizuの中華スマホメーカー4社は21日、それぞれのWeiboで同時に4社分の画像を投稿し、Xiaomi、OPPO、vivoを加えた7社に共通のファイル共有機能が利用可能になると発表しました。後半の三社が既に開発していたファイル共有規格に新たに参戦する形であると考えられます。
ついにほとんどの大手が中華製AirDropのメンバーに
昨年、Xiaomi・OPPO・vivoの中国大手スマホメーカー三社は、AppleのAirDropと似たBluetooth経由のファイル共有規格を策定し、三社共通で導入を進めていることを発表していました。現在、各社は共通のファイル共有機能をそれぞれのスマホに提供し始めています。
この三社は2019年10〜12月の世界スマホシェア4位(Xiaomi)、5位(Oppo)、6位(vivo)です。そこにさらに大手4社が加わります。Weiboの投稿では、7社で4億のユーザーとの通信が可能であると謳っています。これは、おそらく中国国内だけでの話でしょう。(そう考えると、改めてHuaweiの強さを思い知らされます。)
Xiaomi、OPPO、Vivo、OnePlus、Realme、BlackShark、Meizuと並べてみると、おおよそ有名どころの中華スマホメーカーは抑えられているように感じます。残るはHuawei・ZTE・Lenovo等ですが、彼らの気質を考えるとここには参加しなさそうな気もしてきます。
とは言え、OnePlusとRealmeは共にOPPOやvivoと同じBBKグループの一つのブランドにすぎませんし、BlackSharkももとを辿ればXiaomiのグループ企業です。それを考えると、意外性があったのは彼らからは独立しているMeizuくらいだったのでは無いでしょうか。
一方、GoogleもAndroid標準機能として独自の規格を開発中
さて、中華Androidスマホメーカーが協力してファイル共有規格を築き上げている一方で、Android OSの開発元であるGoogleは、Androidの標準機能としてまた異なる規格を開発中だと言われています。
中国など海外の事情と一括には出来ませんが、日本ではiPhone人気の理由の一つに「AirDropが使えること」が挙げられるほど、とにかく共通のファイル共有規格は需要の高い要素です。
次期バージョンのAndroid 11で実装される見込みの「Nearby Sharing」は、Googleによる類似のファイル共有機能です。Androidの標準機能ですから、基本的にWi-FiやBluetoothの機能を持つ全てのAndroid端末で利用可能になるはずです。以前は「Fast Sharing」という名前でAndroid 10への実装が噂されていましたが、どうなったのでしょう。
また、この機能は「どうやら」Google Play開発者サービスが必須になると言われており、それらが利用できない中国国内ではまた違った規格が要求されているという側面もあるのです。
おもろなってきたな