クアルコムはアップルから約5000億円の和解金を獲得する見込み

Qualcommは米国時間5月1日の四半期決算発表にて、Appleとの和解金として45~47億ドル(約5,000億円)を次の四半期に受け取ると発表しました。膨大な金額ですが、この和解金額はアナリストの見積もりよりも低いものです。

今回の和解と同時に、AppleとQualcommの間で今後6年間の直接使用許諾契約と複数年のチップセット供給契約も締結されております。この契約によって、Qualcommは今後のデバイス用モデムチップもAppleに供給する予定です。

AppleとQualcommの和解契約が発表されてから数時間後、Intelは5Gスマートフォンモデム事業を終了すると発表しました。この決定は、AppleとQualcommの和解が契機になったとIntelのCEO、ボブ・スワン氏は語っています

アナリストの事前見積もりでは和解金額はおよそ50~60憶ドルに及ぶと推測されていましたが、今回の和解はそれを下回るものでした。

QualcommのCEO、スティーブ・モレンコフ氏は今回の合意について、次のように述べています。

Appleと複数年契約を結べたことを嬉しく思います。私たちはAppleをお客様としてサポートし続けることを楽しみにしています。5Gの商業利用が世界中で始まっています。私たちは戦略的に優先すべき事項を設定し、実行しています。新しい産業や製品カテゴリーに私たちの5G技術と製品が利用され、長期的な利益と成長を続けることができるよう基盤を作り出していきます。

引用元:Qualcomm

Appleは2020年に発表するiPhoneラインナップに5Gモデムチップを必要としたため、Qualcommと提携するしか選択肢がありませんでした。Appleは当初、Intel製チップの使用を計画していましたが、Appleが要求する目標をIntelが達成することができず、緊張関係が続いていました。

Source:MacRumors

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