2019年10月に発表予定のGoogle Pixel 4に関する情報流出が止まりません。いよいよ発表がせまってきましたが、ここまで判明した情報をまとめてみました。(2019/10/08 新情報加筆訂正)
追記:正式発表されました
目次
Pixel 4の外観
Pixel 4は背面におそらく2台のカメラとLEDフラッシュライト・ビデオ用マイクを搭載しています。また、指紋認証センサーはなく、顔認証があることが公式にわかっています。
Pixel 4の背面デザイン
Well, since there seems to be some interest, here you go! Wait 'til you see what it can do. #Pixel4 pic.twitter.com/RnpTNZXEI1
— Made by Google (@madebygoogle) June 12, 2019
6月13日、Googleは突如Pixel 4のデザインの一部をTwitterで公開しました。背面に四角いカメラユニットを搭載、ツートンカラーではないまったく新しいデザインに刷新されています。
色は白、黒、オレンジ?
中国のSNSであるWeiboに公開された写真には白と黒のPixel 4(あるいはPixel 4 XL)と並んでオレンジ色のPixel 4 XLが写っています。
ディスプレイのデザイン
Pixel 4はパンチホールディスプレイになるという噂もありましたが、Pixel 4にはPixel 3同様ベゼルがあることがわかっています。
流出した動画で分かる通り、Pixel 3 XLより細くなっているものの、ベゼルが存在します。
ディスプレイは90Hzの「スムーズディスプレイ」
Pixel 4とPixel 4 XLには、それぞれ5.7インチと6.3インチのAMOLEDディスプレイが搭載されます。Pixel 4はFull HD +、Pixel 4 XLはQuad HD +です。リフレッシュレートはどちらも90 Hzになります。
背面カメラについて
モーションモード機能
Pixel 4のカメラには「モーションモード」が搭載されるということが明らかになっています。モーションモードでは、スポーツ選手などの動いている被写体を撮影した際に、背景を躍動感があるように適切にぼかしてくれます。
夜景モード
Google Camera 7.0では、より短い時間で同じレベルの夜景写真が撮影できるようになるといいます。この機能は「ゼロシャッターラグ」と表現され、Google Camera 7.0のソースコードに初めて具体的に登場しました。シャッターラグという単語自体には、シャッターボタンを押してから実際に写真が撮影されるまでのラグ(遅延)全てが含まれています。
ライブHDRモード
GoogleとMITのエンジニアにより開発された、「HDRnet」というアルゴリズムがあります。通常多くの処理が必要なHDR化処理を、機械学習によりリアルタイムで行うものです。
これにより、カメラアプリのプレビューファインダーにもリアルタイムでHDR化された映像を映すことができます。また、撮影後にたった数ミリ秒でHDR化させて保存することも可能になります。
メッシュワーピング
メッシュワーピングは、広角レンズの歪みを補正するための技術。右が補正前の写真で、左が補正後の写真です。Google Camera 7.0にメッシュワープ技術が実装されるというのは、Pixel 4に広角カメラが搭載されているという噂と一致します。
動的深度フォーマットのサポート
Android 10では、Dynamic Depth Format(DDF)という新しい画像フォーマットがサポートされています。DDFにはJPGベースの画像データに深度情報が追加記録されており、その深度データを利用して後からぼかしを追加することができるようになります。
Googleフォトアプリが、このDDFフォーマットをサポートする可能性もあります。
20倍ズーム説
GoogleのデザインディレクターであるClaude Zellweger氏は先日、Instagramで一枚の写真を公開しました。
同じGoogleの社員であるAlberto Villarreal氏へのコメントでZellweger氏は、#pixelのハッシュタグ付きで、この写真が20倍ズームで撮影されたと言及しています。
8倍ズーム説
GSMAarenaなど海外メディアが報じたところによると、Pixel 4のカメラには光学ズームとSuper Res Zoom機能を組み合わせた8倍ハイブリッドズームがあるようです。
オーディオズーム
動画撮影には新機能のオーディオズーム採用されるようです。
オーディオズームはGalaxy Note 10+のズームインマイクと同様の機能と思われます。
前面カメラについて
前面カメラはシングルカメラに。
Pixel 3/3 XLでは、インカメラが8MP×2(F1.8の標準とF2.2の広角)という構成でした。これにより、iPhone XSより184%広く映せる性能が実現、大人数での自撮り撮影を容易にしていました。
ところが、先日発表されたPixel 4の公式画像を見ると、フロントベゼルの中にインカメラが1つだけになっています。
改善された広角セルフィー
広角での自撮りが改善されます。
Pixel 4は、Googleの研究者YiChang Shih氏とWei-Sheng Lai氏、Chia-Kai Liang氏によって開発された、広角ポートレートの歪みを補正する新しいアルゴリズムを利用している可能性があります。
同アルゴリズムでは顔や背景をゆがめることなく、より広い視野からの歪みを補正します。
モーションセンシングを採用
GoogleのプロジェクトのひとつにProject Soliと呼ばれるものがあります。レーダーを使ったモーションセンサー技術です。過去にスマートウォッチのプロトタイプで実装されたことがあります。
Pixel 4にはその技術が組み込まれ、コントロール・インターフェイスとして利用されることが確定しています。動画では、XboxのKinectのようにモーションセンサーでスマホを操作する様子が確認できます。
日本では利用できない?
ECサイトBestBuyには「ジェスチャー機能は日本では使用できず、アメリカ、カナダ、シンガポール、オーストラリア、台湾、EU諸国で使用可能」と記載されています。
どうやら日本ではコストの関係で60Hz帯の技適が取得できず、機能そのものが使えない状態で販売されるようです。
ARCoreなどARに期待
Googleはこれまでも「ARステッカー」アプリを組み込むなど、AR(拡張現実)に取り組んできました。Googleは過去にTangoというハードウェアベースのAR技術を提供していましたが、その後はソフトウェアベースのARCoreの開発を進めてきました。
デュアルレンズになったことで、より正確なARマッピングが可能になることで、新たなARアプリやARゲームが登場するかもしれません。
Pixel 4の電源ボタン
電源ボタンのカラーは白い本体色ではブルー、黒い本体色ではホワイト。ミントグリーンではライトグリーンになるといわれています。
最新の目撃情報によると、電源ボタンはオレンジやホワイトだったそうです。
Pixel 4のスペック
どちらもSnapdragon 855を搭載し、6GBのRAM、64GBと128GBの2種のストレージから選択可能です。
その他、2つのモデルともにステレオスピーカーを内蔵。Pixel 3同様、セキュリティモジュール「Titan M」を搭載しています。
デュアルSIM機能の改善
Pixel 3と3 XLには、物理SIMとeSIMが一つずつありますが、通話には1つのアカウントしか使用できません。Pixel 4はこれを改善し、2つのアカウントを同時に使用できるようになるようです。
バッテリー
Pixel 4のバッテリーは2800mAh。XLのバッテリーは3700mAhです。前モデルと比較して、小さいPixel 4は容量が2915mAhからさらに小さくなり、大きいXLのバッテリーは3430mAhから大きくなりました。
外形寸法
@OnLeaksによると、Pixel 4は147.0 x 68.9 x 8.2 mm。リアカメラ部分は9.3mm。Pixel 4 XLは 160.4 x 75.2 x 8.2 mm。リアカメラ部分は9.3mmとのこと。
Pixel 3よりも、一回り大きくなっています。
Pixel 4のアクセサリー
Pixel 4のケースの画像が流出しています。ここからわかる新たな情報はありません。
Googleは、カメラ用のアタッチメント・アクセサリーを開発しているようです。
新たなGoogle Pixelテーマアプリ
Pixel 4には新たなテーマやアプリが追加されます。
Pixel Themes
Pixelのフォント、アイコンの形状、アクセントカラーをカスタマイズする「Pixel Themes」と呼ばれる隠しアプリが発見されています。
ライブ壁紙
Pixel 4のライブ壁紙は全9種で構成され、そのうち6つは端末をダークモードに設定したときに自動で暗い配色に切り替わります。
Pokemon Wave Hello
Googleと株式会社ポケモンは、Google Pixel 4およびPixel 4 XL用のSoliモーション認識センサによる操作のデモアプリ、Pokemon Wave Helloを開発しているようです。
Pixel 4のプロモーション動画
YouTubeやグーグルマップをつくった人たちが、その知識のすべてをひとつの電話に詰め込んだら、どんなことが起こるでしょう?
あなたはグーグル流のやり方でつくった電話を手に入れます。
もうタッチする必要さえありません。
動画でPixel 4のさまざまな機能が紹介されています。
価格はPixel 3より高くなる?
カナダでの販売価格が流出しました。以下のとおりです。
Pixel 4 64GB:1049.95カナダドル (約84,000円)
Pixel 4 128GB:1199.95カナダドル (約96,000円)
Pixel 4 XL 64GB:1199.95カナダドル (約96,000円)
Pixel 4 XL 128GB:1359.95カナダドル (約109,000円)
円に換算すると、円高になったため一見安くなったようにみえます。
Pixel 3との比較
すべてのモデルをPixel 3のカナダ発売時の価格と比較してみましょう。
単位はすべてカナダドル | Pixel 3 | Pixel 4 |
64GB | 999 | 1049.95 |
128GB | 1129 | 1199.95 |
64GB XL | 1129 | 1199.95 |
128GB XL | 1259 | 1359.95 |
Pixel 3に対してPixel 4は50ドル~100カナダドル値上がりしていることがわかります。
日本での価格予想
カナダでの値上がり率を単純に日本でのPixel 3発売時の価格に反映させ、Pixel 4の価格を計算すると次のようになります。
Pixel 4 64GB:99,900円
Pixel 4 128GB:113,700円
Pixel 4 XL 64GB:126,500円
Pixel 4 XL 128GB:141,500円
その他
GoogleのPixel 4とPixel 4 XLのコードネームはCoral and Flameです。
Pixel 4の新色であるオレンジ色はコードネームにちなんでか「Coral(珊瑚)」と名づけられています。
発売時期
GoogleのイベントMade by Googleが今年も10月15日にニューヨークで行われることが、正式に決定しました。そこでPixel 4も発表されます。
発売はその後ということになりますが、昨年通りであれば11月1日です。
国内展開はどうなる?
Pixel 3は国内キャリアではNTT docomoとSoftBankから発売されていますが、Pixel 4について国内販売は決まっていません。
GoogleはPixel 4に搭載されるMotion Senseについて「一部の国」に限定されるだろうとしています。日本は含まれていませんので、otion Senseは動作対象外です。
昨年通りであれば、日本でも11月1日に発売となります。
Source:PhoneArena, pocket-lint
HONOR V20やGalaxy S10に比べてパンチホールがでかすぎ