「安かろう悪かろう」という印象を抜け出し、高く評価されているMediatek Dimesityシリーズ。5Gの本格的な普及をうけ、Mediatekはさらに勢いをつけています。Mediatekの現在最もハイスペックなSocであるDimensity 1000シリーズの後継となるDimensity 2000の噂がすでに浮上し、来春の登場が予想されています。
Mediatek初の5nmプロセスSoc
中国メディアmydrivers.comによると、Dimensity 1000が7nmプロセスであったのに対し、Dimensity 2000シリーズは5nmプロセスで製造されるとのこと。それに伴い、性能も大幅に進化するそうです。出荷は2021年の第二四半期(4~6月)になる見込みのようです。
現在主力となっているDimensityシリーズ(820と1000₊)は、QualcommのSnapdragon 865より性能は若干性能は劣るものの、低価格であるため採用が広がっています。特に、Dimensity 820を採用した格安5G機が今後も増えそうです。Redmi Note 10もDimensity 820が搭載される可能性が高いと言われています。
Huaweiとの関係にも注目
5nmプロセスのSocは、Qualcomm、Apple、サムスン、Huaweiの大手Socメーカーが実用化を急いでいます。現状、AppleのA14(iPhone 12シリーズに搭載)、若しくは、HuaweiのKirin 1020(Mate 40に搭載)が最初になりそうです。
ただし、Huaweiは米国に制裁によりTSMCとの取引が停止される見込みで、Mate 40(の一部または全部)搭載分以降の5nmチップの生産の目途が立たなくなっています。Huaweiが米国の制裁を受けずに、5nmプロセスで製造したSocを早期に手に入れるには、以下の二つの方法しかないと言われています。
- Kirinの製造をサムスンに委託する
- Mediatek製Socの供給を受ける
Huaweiのフラッグシップ機向けSocを納品できれば、Mediatekにとって大きなビジネスチャンスになりそうです。ただ、台湾企業であるMediatekが、Huaweiとのビジネス関係強化に踏み切れるかも注目ですね。
Source:mydrivers.com
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