ASUSは大量のバッテリーを積んだモデルのZenfone Maxの後継機種、Zenfone Max M2とZenfone Max Pro M2を日本で発売しています。
Zenfone Max M2は、去年12月にグローバルで発表されました。3月になって国内投入が始まった形になります。
目次
Zenfone Max M2とZenfone Max Pro M2の違い
Zenfone Max (M2)はミドルレンジ級としては必要最低限のスペックに抑え、コストカットしたハイコスパのミドルレンジモデルです。一方で、Zenfone Max Pro (M2)はスペックを底上げしてより使いやすくしたモデルになります。
詳しくスペックを比較してみましょう。
内部スペックはZenfone Max Proの勝利
Zenfone Max M2 : Snapdragon 632 / RAM 4GB / ROM 32GB
Zenfone Max Pro M2 : Snapdragon 660 / RAM 4GB / ROM 64GB
Zenfone Max Proのほうがスペックの高いSoCを採用しており、処理速度が早くなっています。一方で、RAM容量は両方4GBとなっており、マルチタスクなど、メモリを食う動作は無印モデルもProモデルも同じレベルなのかもしれません。無印は必要最低限のスペックでProにも食いついているという感じでしょうか。
なお、ROMが少ないのが気になりますが、両モデルとも最大2TBのmicroSDを搭載することができます。
バッテリー容量はProのほうが1000mAh多い
Zenfone Max M2 : 4000mAh
Zenfone Max Pro M2 : 5000mAh
Zenfone Maxの最大の特徴と言える特大バッテリーは、Proのほうが1000mAh多いです。とはいえ無印モデルでも十分と言えるほど大きなバッテリーを搭載しています。
なお、両モデルとも、スマートフォンをモバイルバッテリー代わりに他の機種を充電する「リバースチャージ」機能を搭載しています。
ディスプレイはProのほうが圧倒的に質がいい
Zenfone Max M2 : 6.3インチIPS液晶 / 720*1520 / Gorilla Glass 6
Zenfone Max Pro M2 : 6.3インチIPS液晶 / 1080*2280 / Gorilla Glass 6
両モデルとも6.3インチIPS液晶を搭載していますが、大きく違うのは解像度です。無印は短辺が720ピクセルなのに対して、Proは1080ピクセルとなっています。無印モデルは今にしては珍しいHDディスプレイです。
これは無印モデル。上の方の写真はProのもの。
なお、他にもノッチのサイズが無印のほうがわずかに大きくProのほうが小さいという特徴もあります。
カメラのスペックは微妙に異なる
Zenfone Max M2 : 1300万画素+200万画素
Zenfone Max Pro M2 : 1200万画素+500万画素
どちらもメインカメラ+深度測定用のカメラというデュアルカメラ構成になっていますが、画素数がそれぞれ違います。
AIによる画像認識や、ポートレートモードなどのソフト機能はどちらも同じものを搭載するらしいので、一概にどちらがいいかなどは判断しづらいです。おそらくProのほうがいいのでしょうね。
金属かガラス風仕上げか
Zenfone Max M2 : マットな仕上がりの金属
Zenfone Max Pro M2 : 光沢感のあるフィルム仕上げ
無印は昔からよくあるタイプのマットな金属になっています。(iPhoneでいうとiPhone 6)
伝統的な落ち着いたデザインに仕上がっていますが、このタイプは滑りやすいので手に持ったときに落とさないように気をつけたほうがいいでしょう。
一方で、Proモデルは最近流行りの光沢仕様です。様々な角度から見ても表情がそれぞれ違います。
こちらはガラス製ではなくフィルム仕上げになっているようです。落として割れるという心配はなさそうですが、質感に関してはガラス製より少し劣るかもしれません。とはいえ、ガラス製で無い分軽量化されていますし、高級感に関しても実物を見てみないとわからないところです。
どちらがいいかは好みですが、無印の方はよくあるデザインなので、Proの方が特別感があると思います。
発売時の価格はどちらもリーズナブル
Zenfone Max M2 : 26500円(税抜き)
Zenfone Max Pro M2 : 35500円(税抜き)
価格はどちらもスペック相応のリーズナブルな設定になっています。
共通するスペックで特徴的なもの
Zenfone Max M2とZenfone Max Pro M2の違いはこんなものでしょう。
最後に無印とプロで共通する仕様で特徴的なものを紹介します。
充電端子はMicroUSB
充電端子はUSB Type-Cではなく、MicroUSB 2.0のままです。
表裏どちらでも挿せるUSB Type-Cへの移行が始まっているなか、未だにMicroUSBなのはちょっとどうなのかと個人的に思います。
イヤホンジャック搭載
2機種ともイヤホンジャックは健在です。MicroUSB同様にレガシー感はしますが、こっちは歓迎すべき部分です。
DSDV+MicroSDが同時利用可能
2機種ともDSDV(デュアルSIM、デュアルスタンバイ、デュアルVoLTE)に対応しています。それでいて、よくあるようにMicroSDと排他的仕様になっているわけでなく、SIMカード2枚とMicroSDが独立して搭載することができます!
ピュアアンドロイド搭載
Android 8.1 Oreoを搭載しているのですが、ほとんど手が加えられていないピュアアンドロイド仕様になっています。かなり使いやすいのではないかと思います。
2機種ともバランスの良く、特にバッテリー容量に優れたモデルです。
「スマホは薄くなくてもいいからバッテリー持ちを良くしてくれ」という人にはうってつけの機種なのではないでしょうか。
なお、公式サイトの他に、Amazon、家電量販店、MVNO各社でも発売中です。
【追記】※重要です。
先日、Zenfone Max Pro M2がスペック表にあるBand 18とBand 19を掴まない不具合が発見されました。
Band 18とBand 19はそれぞれDocomoとau(特にauでは主力バンドである)のプラチナバンドに用いられており、これらを掴まないと日本での運用は厳しくなります。
https://telektlist.com/career-bands/
現在、ASUS公式からは何も発表はありませんが、公式ストアからはZenfone Max Pro M2の販売がとりやめられており、中古ショップでも買取ができない状態になっています。
原因は海外向けハードウェアとの混同だという報道もなされており先行きは不透明で、返品及び返金対応が行われるかどうかは不明です。また、返金するとしてもMVNOと同時購入したときの契約回線について、また、同時に購入してしまったケース、保護フィルムに関する保証に関してもどうなるのかも不明です。
なお、Zenfone Max M2の方は問題がないようです。Proの方を買おうとしている方は注意しましょう。
【追記2】
Source : ASUS
Max pro M2のほうが、スペック表には記載のある対応バンド18,19を実際は掴まなくて、各販売経路で一斉に販売中止になっていって問題になりつつあるこのタイミングで、なぜこんな記事を…。
無印の方は問題無いようですけど、pro M2は、ASUSから公式発表があるまでは、今1番買っちゃ駄目な端末ですよ?