2019年春に発売され、日本国内での正式発表時には大きな盛り上がりを見せたAsus Zenfone 6。同社のZenfoneシリーズが、依然として高い人気を誇ることを証明しました。
筆者もZenfone 3を使用したことがありますが、シンプルで洗練されたデザイン・UIは大きな魅力だったことを記憶しています。
同じく2019年春の発売であるOppo Reno 10x Zoomは、その名の通り10倍ズームをセールスポイントとした一台。優れたカメラ性能を謳っています。
また、Oppo Renoシリーズと言えば、指原莉乃さんを起用したマーケティングでご存知の方も多いのではないでしょうか。Oppoの名と共に、日本でも知名度が徐々に高まってきました。
本記事では両機種のスペックの違いをメインに、徹底比較を行いたいと思います。
目次
メインスペック
主なスペックは下記の通りです。
両機種とも、チップセットはSnapdragon 855を搭載。日常生活はもとより、重めのゲームにも対応可能な性能を備えています。
主な相違点
早速、両機種の相違点にフォーカスしていきましょう。
デザイン面の特徴
Zenfone 6:インカメラがフリップ式、指紋認証は背面
Reno 10x Zoom:インカメラはスライド式(斜め)、画面内指紋認証
Zenfone 6は、インカメラがフリップ式。リアカメラが起き上がり、インカメラとしても使えるユニークな形になっています。
指紋認証は、背面に物理センサーとして搭載。
対するReno 10x Zoomのインカメラは、斜めにせり上がるスライド式。こちらも非常に個性的です。
指紋認証は、最近のトレンドを意識したディスプレイ内認証を採用しています。
ディスプレイサイズと解像度
Zenfone 6:6.4インチ IPSディスプレイ(1,080 x 2,340)
Reno 10x Zoom:6.65インチ 有機ELディスプレイ(1,080 x 2,340)
どちらもノッチなしの全画面で、サイズに大きな差はありません。
ただし、Zenfone 6はIPSディスプレイで、Reno 10x Zoomは有機ELディスプレイという違いがあります。
人によって好みが分かれるポイントと言えそうです。
サイズと重量
Zenfone 6:159.1 x 75.4 x 9.1mm、重さ190g
Reno 10x Zoom:162.0 x 77.2 x 9.3mm、重さ215g
ディスプレイサイズが影響し、Reno 10x Zoomの方がサイズ感は大きめ。
注目すべきは重量で、190gのZenfone 6に対して、Reno 10x Zoomは215g。この差は、手で持った時に大きく感じられそうです。
個人的な意見になりますが、200gをオーバーしてしまうと「ずっしり......」という感覚を覚えてしまうので、Zenfone 6の軽さはプラスポイントです。
カメラ構成
Zenfone 6:デュアルカメラ(48MP+13MP)
Reno 10x Zoom:トリプルカメラ(48MP+13MP+8MP)
メインカメラの画素数は同じですが、Zenfone 6はデュアルカメラ、Reno 10x Zoomはトリプルカメラとなっています。
Zenfone 6は、フリップ式のカメラを活かしたフリーアングル撮影をアピール。
Reno 10x Zoomは、ハイブリッド10倍ズームを主なセールスポイントとしています。
メインカメラ性能は、ズームに優れたReno 10x Zoomが有利と言えるでしょう。
前面カメラ性能は、フリップでメインカメラをそのまま使用できるZenfone 6に分がありそうです。
バッテリー性能
Zenfone 6:5,000mAh(18W急速充電、PD対応)
Reno 10x Zoom:4,065mAh(20W急速充電対応)
バッテリー性能は、Zenfone 6に分があると言えそうです。単純な容量差だけでなく、USB PDに対応している点も長所。
急速充電速度でReno 10x Zoomが僅かにリードしていますが、スピードの差を明確に体感できるレベルではないでしょう。
その他1・micro SDカード対応
どちらもmicro SDカードによるストレージ拡張に対応していますが、トレーの構成に違いがあります。
Zenfone 6はトリプルスロットで、デュアルSIM運用でもストレージ拡張が可能。
Reno 10x ZoomはSIMカードスロット2と共用のため、便利さではZenfone 6に軍配が上がります。
その他2・イヤホンジャック
Zenfone 6にはイヤホンジャックがありますが、Reno 10x Zoomにはありません。
有線のイヤホンを使いたい人は、Zenfone 6を選んだ方が良さそうです。
価格
Zenfone 6:約9万円(RAM 8GB+ROM 256GBモデル)
Reno 10x Zoom:約10~11万円(RAM 8GB+ROM 256GBモデル)
(※両機種とも、2019年11月時点のAmazonにおける価格)
入手時期により価格は多少変動しそうですが、AmazonではZenfone 6の方が安価という結果になりました。
注意すべきなのは、今回の比較が日本国内向けSIMフリーモデルを対象としている点です。
そのため、海外通販を利用して現地モデルを手に入れる場合、価格差が逆転する可能性もあります。
まとめ
Zenfone 6のバランスの良さは魅力的ですが、Reno 10x Zoomの個性も捨てがたく、良い勝負となりました。
しかし、自分が選択を迫られた場合は迷うことなく前者を選びます。スマホ選びでは「バッテリー容量」「軽さ」「低価格」を重視する自分にとって、全ての部分でZenfone 6がReno 10x Zoomを上回っているからです。
とはいえ、両機種共にそれぞれの得意分野で、ハイエンドモデルならではの優れた性能を見せています。
人によって重視するポイントは異なりますので、自分に合った機種を選んでみてくださいね。
スペック比較ページのご紹介
telektlistでは、今回のようなスペック比較が簡単に行えるページを開設しています。
スマホの購入で迷った際は、ぜひお試しください。
Zenfone6は机に置いた状態でのロック解除方法がパスコードしかないのが非常に残念。
顔認証はフリップだから仕方ないとしても、せめて画面内か側面指紋認証はつけて欲しかった。