5月下旬より発売予定のSonyのXperia 1 Ⅱ。Xperiaの最新フラッグシップ機ということで発売を心待ちにしている人も多いのではないでしょうか。
そんなXperia 1 Ⅱですが、個人的にはカメラ性能に期待が持てると思っています。いままでのXperiaのカメラは、悪くいえばイメージセンサーメーカーでミラーレス一眼で世界を驚かしてきたSonyらしくなく、正直HuaweiやSamsungに遅れを取っていました。
しかし、Xperia 1 ⅡはそんなSonyの悪評を挽回できる機種になるのではないかと期待しています。今回はそんなXperia 1 Ⅱのカメラ性能に迫りたいと思います。
ZEISSレンズ搭載
Xperia 1 ⅡはXperiaではじめてZEISSレンズを搭載しています。
ZEISSとはドイツで生まれた光学機器メーカーです。ZEISSの認定を受けた光学機器製品は多くの写真家に認められるほど高品質です。同じくドイツの光学機器メーカーのLeicaに認定を受けたHuaweiのカメラと同じ感覚ですね。
Xperia 1 ⅡのカメラはZEISSのT*(ティースター)コーティングが施されており、レンズ内の不要な反射光を低減し、クリアな描写性能が期待できます。
一眼カメラ用のレンズと同じ画角
Xperia 1 Ⅱのトリプルカメラは35mmフルサイズ換算で16mm、24mm、70mmの焦点距離となっています。(Xperia 1は16mm、26mm、52mm)これは、一眼カメラの焦点距離と同じです。
一眼カメラは16-35mmの超広角ズームレンズ、24-70の標準ズームレンズを使うことが多いです。これらのレンズと同じ焦点距離を採用することで、一眼カメラユーザーに慣れ親しんだ画角で写真撮影ができるようになります。
また、どのカメラも12MPで統一されているのもポイント。画角によって画素数が変わることがなく、その後のファイルの整理、写真現像に便利です。
Photography Proアプリ搭載
Xperia 1では動画撮影用のCinema Proを搭載し、動画志向を見せていたXperiaですが、後継機種のXperia 1 Ⅱはどちらかというと写真志向のようです。
その証拠にXperia 1 Ⅱは新たにPhotography Proを搭載します。Photography ProはSony製一眼カメラのαと同じインターフェイスで出来ており、一眼カメラと同じような操作感を実現しています。
また、Xperia 1Ⅱの特徴である20枚/秒の高速連写、60回/秒のAF(オートフォーカス)/AE(露出調整)、瞳AF、リアルタイム瞳AFといった機能もPhotography Pro内の機能です。
評判の良かったCinema Proのスチル版のPhotography Pro。その完成度次第では扱いやすいスチルカメラになるのではないでしょうか。
細かいところで心配な点も
Xperia 1Ⅱの標準カメラはXperia 1よりも1.5倍大きい1/1.7インチのイメージセンサーとなっています。しかし、Huawei P40 ProやXiaomi Mi 10 Proは1/1.33インチ、OPPO Find X2 Proは1/1.4インチと、ライバルメーカーはそれよりももっと大型のイメージセンサーを搭載しています。
Xperia 1Ⅱはその分画素数が少なく、1ピクセルあたりの受光面積が大きいのですが、それでも「Sonyだったらもっと本気の大型センサーを搭載できたのではないか」とどうしても思ってしまいます。
また、Xperia 1Ⅱの目玉昨日のリアルタイム瞳AF。人、動物(主に犬や猫)に対してリアルタイムで瞳に対してオートフォーカスし続けるという便利な機能ですが、標準レンズのみ対応です。(普通の瞳AFはすべてのカメラに対応)
ピンぼけが発生しやすく、AFが最も大事になる望遠カメラにこの機能がないのは残念としか言いようがありません。
スチル志向のXperia 1Ⅱのカメラ性能の進化に期待
Sonyは一眼カメラのα、コンデジのRXシリーズの技術を惜しまずにXperiaにつぎ込んでいます。
そのため、Xperiaにはありのままの世界を写す「写真」を撮るカメラに仕上がっています。
一般的なスマホカメラに搭載されるポートレートモード・ナイトモードといった、「ソフトウェアできれいな写真に補正する」のではなく、忠実に目の前の世界を切り取るカメラに方向を向けているのでしょう。まさにソフトウェア優先のPixelシリーズの正反対といったところでしょうか。
スマホではなくカメラとしてのXperiaが映し出す写真がどうなるのか、楽しみです。
Source : Sony
販売数微妙だからねぇ…
しかもソフトウェア甘くて個人情報の扱い雑だからなぁ