今までvivoは、数々の変わった技術を自社の端末へ実装してきました。ポップアップ式のインカメラや画面内指紋認証を初めてスマホに搭載したのもvivoです。最近では、スマホのバッテリーを120Wで充電する技術が公開され大きな話題を呼びました。
この度、vivoは「同時に2つのWi-Fi回線に接続する技術」を開発しました。vivoは、同時に2つのWi-Fiに接続することで通信速度がより早くなり、スムーズなブラウジング、ゲーミング体験ができるようになると主張しています。この技術は2.4GHz帯と5GHz帯のWi-Fiのどちらにも対応しているようです。
実際にシングルWi-FiとデュアルWi-Fiを比較した動画が、動画サイトの秒拍にて公開されています。
こちらはデュアルWi-FiとシングルWi-Fiのダウンロード速度(=下り)の比較。同時にアプリのダウンロードを開始して、しばらく経った後に一時停止したものの写真です。デュアルWi-Fiを使用したものは115MB分のダウンロードが終了していますが、シングルWi-Fiの方は71MBしか進んでいません。
今度はオンラインゲームプレイ時のpingの比較です。ここに表示されている数値は、端末側からサーバーへデータを送信し、サーバー側から応答が帰ってくるまでに掛かった時間の合計です。単位はミリ秒で表されています。動画を見るとどちらもばらつきがありますが、基本的にこの動画の条件ではデュアルWi-Fiで50~60ミリ秒前後、シングルWi-Fiでは100~200ミリ秒ほどで応答しています。
確かに、2つの別々のWi-Fiに接続することで高速化とラグの削減は出来ているようです。ただ、2つのWi-Fiに繋ぐとなると、端末のIPアドレスはどうなるのか、ネットワークの管理が複雑になったりしないか、バッテリー消費は激しくなるのかなど、多くの疑問が残ります。
技術自体はとても興味深いものですが、製品として実用的かどうかはまた別の話です。
Source:Miaopai
OPPO Reno 10xの中国版にデュアルWi-Fiの先行アップデートが実装されています。Chrome等のブラウザとInstagramに対応していると表示されていて、Vivoのようにダウンロードの高速化ができました