iPhone11シリーズにも搭載されているとかいないとか…。
Sonyのスマホ向けイメージセンサー事業は好調そのもので、今年4月に行われた2018年度の通期決算発表ではゲームや映画事業と並んで業績アップに貢献したことがわかりました。カメラ業界に目を向けてみても、Sonyはミラーレス機が評価されており、客単価を上げることでシェアで勝るCanonやNikonと差別化を図っています。
他社フラッグシップに引き続き採用
カメラの多眼化が止まらないスマートフォン業界でも、Sonyの持つ高いイメージセンサー技術はなくてはならないものになっています。需要は増すばかりで、決算発表時に十時CFOは「2019年は生産工場をフル回転させる予定」と発言しています。
実際にSonyのイメージセンサーを搭載したスマートフォンは、機種ごとの個性を発揮しながらもそれぞれが高く評価されています。高価な機種で言えばHuawei Mate 30 Pro、比較的安価な機種で言えばXiaomi Mi 9などですね。
DxOMarkにおいて、Huawei Mate 30 Proは121点、Xiaomi Mi 9は110点を記録しています。
Xperiaのカメラ評価がいまひとつな理由
一方、Xperia 1は高い評価を獲得していません。実はXperia 1の背面カメラのイメージセンサー構成は以下の通り(公開されていないので、非公式情報です)。
- IMX445
- S5K3M3
- S5K3M3SN
メインレンズの「IMX445」以外はSAMSUNG製であることがわかります。また、IMX445は最上位には位置づけられていない型番です。
とはいえ、それだけでは現在のXperiaシリーズのカメラ評価が今ひとつな理由にはなりません。
例えばGalaxy Note 10+にはXperia 1と同様にSAMSUNG製のイメージセンサーが搭載されていますが、DxOMarkでは117点を獲得し、上位にランクインしています。
Xperiaは画像処理で遅れている
イメージセンサーのスペックと同等、もしくはそれ以上に重要なのが写真のソフトウェア処理。例えばGoogle Pixelには画像処理・機械学習専用チップの「Neural Core」が内蔵されており、AppleやHuaweiも自社製画像処理エンジンをSoCに内蔵しており、写真のノイズ低減と画質向上が図られています。
さらに、機械的な画質の良し悪しではなく、人が見て良いと感じる写真を目指して各社チューニングにも余念がありません。
伝統的にハードウェア企業であったことが重荷となっているのでしょうか、「Xperiaのカメラではソフトウェアはハードウェアと比べても軽視されている」とtechadarは評しています。
Xperiaの魅力って何?
Xperiaの不振は事実であり、カメラ性能が優れないというのは現在の市場から見て大きなデメリットでしょう。21:9のアスペクト比を前提とした縦長の筐体は、デザインこそ落ち着きと高級感のある仕上がりになっていますが、それ以上の強みや魅力がなかなか見えてきません。それこそ、「Sonyが作ってるスマホだから」というだけでは本末転倒でしょう。
2020年には複数モデルをリリースするという噂も流れていますが、一度スマホ事業そのもののあり方を見直す時期に来ているのかもしれません。Sonyは新型イメージセンサー、IMX686を発表し今後数年間はイメージセンサー事業に力を注いでいくようです。
Source: techradar
謎なんだよなぁ
カメラとの棲み分けで考えているんだとしたら個人的にはよろしくないんだけどね
例えばスマホのカメラ性能上げたらカメラが売れなくなるから って考え方だったら最悪