Qualcomm製のSocであるSnapdragon 855は現在発売されているチップセットの中でトップクラスの処理性能を誇ります。
そんなSnapdragon 855の後継モデル、Snapdragon 865のリーク情報が独テクノロジー系メディア WinFutureのRoland Quandt氏によって公開されました。
2つのモデルが存在、片方が5Gモデム搭載
Roland Quandt氏によれば、Snapdragon 865のシリアル番号はQualcommの従業員が次世代Socと呼んでいるSM8250であるとのこと。Snapdragon 865は2つのバージョンが発売され、それぞれKona、Huracanというコードネームであるようです。
KonaはQualcommがこの23年間毎年サミットを開催しているハワイの地名です。
また、この2つのバージョンは一方が5Gモデム(5Gに対応している電波の送受信機のこと)を搭載している可能性が高いとのこと。
過去のリーク情報によると、Snapdragon 865は、2019年2月に発売された第2世代の5Gモデム、Snapdragon X55が組み込まれているSDM 55(5G通信を行うためのチップが内蔵されたユニット)がペアになっているようです。
Snapdragon 865に外付けという形でSDM 55が搭載されることになったのは、Snapdragon 855に引き続き、Qualcommが5GモデムをSnapdragon 865と完全に統合することが出来なかった事を意味しています。
Snapdragon 865はメモリやストレージが進化
Snapdragon 865の搭載しているメモリは最新のLPDDR 5X(今年の2月に登場した最新のメモリ)に対応すると見られています。LPDDR 5Xは現行のSnapdragon855に搭載されているLPDDR 4Xよりも約1.5倍処理速度が速くなり、バッテリーの消費量も約30%削減されるようです。
また、ストレージがUFS3.0規格にも対応しておりUFS 2.1規格のものより2倍以上もの伝送速度を持っているようです。
Snapdragon 865はSnapdragon855と同じ7nmプロセスで製造されますが、EUVリソグラフィによってトランジスタ密度の20%程度の向上が期待されています。あた、韓国メディアTheElecが報じたところでは、Snapdragon 865の製造はSamsungが手がけることになったようです。
Snapdragon 865は例年の800シリーズのリリース時期から推測すると、2019年後半に正式発表され2020年の始めに市場に流通し始めるでしょう。
Source:hothardware
Snapdragon855及び865のプロセスルールは、「7nm」なのでは?
「7mm」は間違いでは?