近年、スマートフォンはカメラ性能が年々向上しています。今ではスマートフォンで一眼レフに近い写真も取ることが出来るようになりました。一方で、カメラはスマホごとの性能の良し悪しがはっきり分かれている部品でもあります。
今回は、現在発売されているカメラ性能の良いSIMフリースマートフォンを低価格モデルから高価格モデルまで、5台紹介します。
Huawei nova Lite 3
nova lite 3は2019年に発売されたHuaweiのスマートフォンです。
カメラはf値1.8の13MPのカメラと2MPのデュアルカメラを搭載。SIMフリースマホで販売台数1位を記録したHuawei P20 Liteと比べて、夜間の撮影での暗所性能が進化しています。残念ながら光学ズームには対応しておらず、デジタルズームのみの対応となりました。
実機を使用した感想は、写真の細部には差が現れるものの、AIカメラでぱっと見てハイエンドスマートフォンにも引けを取らない写真を取ることができます。ポートレートや夜景モードなど、様々なモードを使用出来る点も魅力的です。
現在販売価格は2万2000円となっています。この価格帯のスマートフォンとしては驚きのカメラ性能です。安いSIMフリースマホが買いたいけどカメラにはこだわりたい、と思ってる方に是非オススメしたい1台です。
Google Pixel 3a
Pixel 3aは、GoogleのスマートフォンPixel 3の廉価版モデルです。Pixel 3と同等レベルのカメラ性能を持つ12.2MP、f値1.8のシングルカメラが搭載されています。
この写真はGoogleの広告で、Phone XとはiPhone Xの事を指しています。Pixel 3aはGoogle得意のAIを活用したソフトウェア処理によって、iPhoneXの半額程度で暗所でも綺麗な写真を取ることが可能です。
また、カメラはデュアルカメラでは無いものの、ソフトウェア処理によってポートレートモードも使用できます。Pixel 3に搭載されているVisual Coreという画像処理専用のチップはPixel 3aには搭載されていませんが、センサー等は共通なのでPixel 3に近い性能は期待できます。
価格は4万8600円とPixel 3の半分近い価格で購入する事ができ、中価格帯のスマホとしては十分すぎるクオリティです。
ZenFone5
ZenFone 5はメインカメラが12MPと8MPのデュアルカメラ。同スマートフォンは、ZenFone 5シリーズの中でミドルスペックのモデルとなります。
スマホカメラの評価サイト DxO Markでは90点を獲得し、「すばらしい中価格帯のモデル」と評価を受けています。90点というスコアはiPhone 7 Plusを上回る数値です。
オススメ機能に、メインレンズからセカンドレンズ(120°の広角レンズ)にワンタップで切り替えて写真を取ることが出来る点です。広角レンズらしい歪みは若干出てしまいますが集合写真を取るとき等や高いところから景色を撮る時に便利です。
また、AIが被写体を解析し、被写体に合わせて16種類のシーンタイプから最適な撮影モードを選択してくれる機能も搭載しています。写真を撮ることが得意ではない人も綺麗な写真を取れるスマホです。
ZenFone5は現在4万1000円から購入する事が可能です。Zenfone 6が発表されたばかりで価格がこなれてきています。
HTC U12+
HTC U12+は12MPの広角レンズと16MPの望遠レンズのデュアルカメラで、Snapdragon 845とRAM6GBを搭載するハイスペックなスマホです。
DxO MarkでのスコアはGalaxy Note 9を上回る103点。カメラ性能で定評があるHTCの実力が遺憾なく発揮されたモデルです。
メインカメラ、セカンドカメラ共に光学式手ブレ補正(OIS)が搭載されている点が魅力的で、2x光学ズームにも対応しています。また、ボケ効果機能によって一眼レフのような写真を撮影可能になっています。
AIの補正が利きすぎて実際の風景と異なった写真を撮れてしまうスマホが多い中で、HTC U12+の写真の味付けはシンプルで、飾られていない自然な写真を撮影できます。
SIMフリーモデルの価格は現在8万7000円となっています。やや高めですが、それに見合った性能を持つスマホでしょう。海外モデルは約5万7000円で、国内モデルと比べると非常に安くなっています。
iPhone Xs/Xs Max
最後は言わずと知れたAppleのiPhone Xs / Xs Max。カメラは12MPの絞り値1.8の広角カメラと12MPの絞り2.4の望遠カメラのデュアルカメラで、画素数は少ないものの、非常に優れた評価を得ています。
ズームは2倍の光学ズームと10倍のデジタルズームに対応し、ぼかしを調節できる深度コントロールや5つのエフェクトをつけられるポートレートライティング機能などがあります。
オートフォーカスの処理がとても速く、コントラストの高い写真を綺麗に取ることができることが特徴です。一方、Galaxy Note 9やHuawei Mate 20 Proと比べるとセンサーが小さく、暗所の撮影は見劣りするでしょう。
SIMフリーモデルの価格はiPhone Xsが12万1800円〜、iPhoneXs maxは13万5000円〜です。高価格ですが、iPhoneXs/Xs Maxは綺麗な写真が取れるだけでなく端末の処理性能も優れている万能機です。何より、iOSの操作性は魅力でしょう。
あなたに合ったスマートフォンを
一口にカメラ性能が良いスマホと言っても「ズームに強い」「暗所性能が良い」「初心者でも綺麗な写真が撮りやすい」等、それぞれのスマホでは強みが違います。下調べはしっかり行い、納得が行く機種を選びましょう。
nova Lite 3のカメラは食べ物の撮影には向いてないから注意。