Selpic Star A実機レビュー:3Dプリンター初心者にピッタリの入門機

現在クラウドファンディング中で、既に約830万円もの資金を集めている3Dプリンター「Selpic Star A」。その静音性やコンパクトさ、価格から3Dプリンター初心者にピッタリの入門機となっています。

【11月4日更新】 クラウドファンディングサイトKickstarterにて、3DプリンターSelpic Star Aが登場しま...

今回は、メーカーのSelpic(セルピック)様より実機を提供して頂きましたので、実際の使い勝手や性能などをレビューしていきます。

記事執筆時点で、最安50%オフの99ドル(約1万円)のプランは既に売り切れとなっており、次に最安の119ドル(約1.2万円)のプランも執筆時点で残り36個となっています。また、クラウドファンディング期間は後4日で終了します。ご購入に興味のある方はなるべくお早めにどうぞ。

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製品概要

  • 製品名:Selpic Star A
  • サイズ:23.9×25.9(操作ボタンの機械を含めると36.4) ×24.9(H)cm
  • 重量:約2kg
  • プリント可能サイズ:120×120×120mm
  • 最大プリント速度:秒速60mm
  • プリント精度:Z軸 50μm X,Y軸 100μm

筆者にとってこれが初の3Dプリンターとなりますが、3Dプリンターと言えばもっとデカデカとした機械を想像していたので、30cm四方の小さいテーブルでも収まるようなこのサイズは意外でした。ワンルーム一人暮らしといった方でも置くスペースは確保できるのではないでしょうか。

化粧箱・付属品

化粧箱は表面に製品画像、横には特徴や仕様、Selpicの連絡先などが書かれているのみで特筆すべき点は特にありません。また、上部には取っ手がついているため、持ち運びも簡単です。

内容物は

  • プリンター本体
  • レーザー彫刻モジュール
  • microSDカード
  • microSDカード読み取り機
  • フィラメント
  • フィラメントを支えるパーツ
  • ACアダプター
  • USBケーブル
  • ネジ、ドライバー

となかなかのボリューム。microSDカードには、PDF形式の取扱説明書(日本語表記あり)やPC用ソフト「Cura」およびそれの操作マニュアル、3Dプリントのサンプルデータ(gcodeファイル)が入っています。

本機は、付属のmicroSDカードにプリントしたいデータを入れてプリンター本体に挿し込めば、PCなしでの使用も可能です。

ただ、プリンターはmicroSDカード内にある最新のデータを読み取りプリントするため(プリントするデータの選択が不可能)、PCに繋いで(前述のソフト)「Cura」を使用した方が使い易いです。

組み立ては至ってシンプル

組み立ては非常に簡単で、まず既に台とケーブルで繋がっているプリンターヘッドを付属のネジで台に固定し、プリンターヘッドの軸から飛び出ている細いケーブルと、台の方から出ている未接続の細いケーブルを接続。

後は、正面から見て台の左にある出っ張りに、フィラメントを支える板のようなものを差し込み、フィラメントをかけておくプラスチック製のパーツをそれに差し込みフィラメントをかければ完成です。

ただ一つ、化粧箱や公式サイトの画像にある、フィラメントが巻き付けてあるボビンのようなものが付属していなかった点が気になりました

実際にプリントするまでの流れ

台の調節

早速本題のプリントに移りたいところですが、まず対象がプリントされる台の高さ調整を行う必要があります。これが、プリンターヘッドが移動するX軸に平行でないと、ノズルが台と近すぎて一部フィラメントが出てこなかったりといったことになってしまいます。(※実際に筆者もやらかしてしまい、何度かやり直すはめに)

実際にフィラメントが出てくるか確認

操作ボタンそれぞれの役目は以下の通り。

  • ホームボタン:プリンターヘッドが所定の位置に戻る
  • 再生ボタン:microSDカード内にある最新のデータをプリント開始、3秒長押しでプリンターヘッドの高さを上げる、プリント中に3秒長押しでプリント中止
  • +ボタン:フィラメントを射出(確認用)
  • -ボタン:フィラメント巻き戻し(フィラメントを取り出す際に使用)

+ボタンを押すと点滅が始まり、フィラメントを射出するためノズルの温度が200度まで上がります。点滅が遅くなったら上部の穴にフィラメントを挿入し、その後ノズルからフィラメントが出てくれば準備は完了。もう一度+ボタンを押して終了し、後はmicroSDカードまたはPC経由で自分の好きなものをプリントするだけです。

静音性は◎

Selpic Star A

Selpic Star Aの特徴の一つである静音性ですが、騒音計で計測したところ、55㏈~65㏈といった結果に。参考までに、50㏈は家庭用クーラー(室外機)、60㏈は静かな乗用車、トイレの洗浄音ほどの大きさです(Source:日本騒音調査 ソーチョー)。

もちろんこの結果は3Dプリンターのすぐ近くで計測した値であり、その場から離れれば音はそこまで大きくは感じません。

個人的には、電源がオンの時にずっと鳴っている(おそらくファンの)音はドライヤーの最小出力のような音で、抑揚もなく単調でありさほど気になりませんでしたが、プリントしている時のプリンターヘッドが上下左右に動く駆動音が不定のリズムでするため、少々耳障りに感じました。

そしてこちら、公式サイトにある画像ですが、本当に作動させたまま隣で寝られるのか気になったため、実際に同じ部屋でプリント中に寝てみました(といっても画像ほど近くではなく本体からベッドは70cmほど離れています)。

最初は前述した駆動音が気になって眠れないかと思いましたが、気づいたら眠りに落ちており、二度寝も問題なくすることができました。もちろん、気になる音の大きさ、種類は個人差であるため、筆者ができたからと言って他の人もできるとは言えません。ただ、プリント中にその場で寝られるほど静かであることは確かと言えます。

精度も問題なし

こちらは、microSDカード内に入っていたサンプルデータのロケットですが、素人目ではありますが、精度に問題はありません。ちなみに、プリントには約1時間半ほどかかりました。プリント速度については、Curaなどのソフトで変更が可能です。

そしてこちらは、スマホスタンド(Mobile Phone Stand by greylingj77 Creative Commons Attribution license)。端が曲がってしまっているのは、プリントの際に浮いてしまったためです。

筆者は3Dプリンター初心者なため知りませんでしたが、3Dプリンターにおいてこのようにプリント中に浮くことはよくあることのようで、プリント前に台にのり(スティックのりがおすすめ)を塗っておく方が良いそうです。

そしてこちら、途中で台の高さの調節が不十分でうまくいかずプリントを中止し剝がして、と繰り返していたところ、中々剝がせず、一部が残ってしまいました。

こうならないためには、マスキングテープなどを台に敷いて、剝がす際はテープはがしカッターを使用するのがどうやら一般的のようです。今回はただただ筆者のリサーチ不足を思い知らされる結果となりました。

まとめ:3Dプリンター初心者にオススメ!

今回は筆者にとって初めての3Dプリンターではありましたが、思っていたよりもハードルは低く、初心者でも簡単にプリントアウトすることができました

値段も現状最安119ドル(約1.2万円)と、手が出しやすく、自分で何か小物などを3Dプリントしてみたい、といった3Dプリンター初心者の方にオススメです。

クラウドファンディングはあと4日で現状最安プランは残り36個

クラウドファンディングでは既に約840万円、約530人のバッカーを集め、残すところ4日となっています。

記事執筆時点で50%オフ最安プランの99ドル(約1万円)は売り切れ、次に安い40%オフ119ドル(約1.2万円)のプランは執筆時点で残り36個となっています。それを逃すと次に安いのは、35%オフの129ドル(約1.3万円)のプランです。少しでも安く買いたい方はお早めにどうぞ。

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 コメント

※暴言・個人攻撃等は予告無しに削除します

  1. 匿名 2020.11.29 20:40 ID:6f18ae3fd 返信

    これってsponsoredじゃないの?

  2. 匿名 2020.11.29 20:54 ID:44dfc6747 返信

    PRって書けよ

  3. 匿名 2020.11.29 20:57 ID:7931b36b9 返信

    落ち着け、提供アレルギーかよ

  4. 匿名 2020.11.29 22:31 ID:80022a7b6 返信

    使いみちある…?

  5. 匿名 2020.11.30 15:16 ID:2ce8be5d0 返信

    小型の3Dプリンタってスマホスタンドくらいしか作れないから
    使いみちがない
    ロケットの置物なんて作ってもすぐ飽きる
    ごみになるだけだし