Galaxy A70 実機レビュー:最新トレンドのミドルレンジ機

尖った所は無いが、流行は抑えていて質実剛健。

日本でもキャリア提供のモデル(A30)が流通し始めた SAMSUNG Galaxy Aシリーズ。これまでも好評を博している上位グレード「Galaxy Sシリーズ」 と比べると、防水機能が省かれているといった差別化が図られてはいるものの、Aシリーズ全モデルにおいて同社ならではの有機ELを採用し、世界中のあらゆるユーザー層に向けた数多くの魅力的な端末を取り揃えるシリーズとなっています。

今回レビューしたモデルは、同シリーズの上から2つ目、Galaxy A70 です。本機は通販サイトの「Gearbest」から提供して頂いており、日本国内では初の実機レビューとなります

最上位モデルのA80 は、前後回転式カメラといった前衛的な機能をもつ「特別」感のあるものですが、A70は、多くのユーザーが必要とする機能・性能と価格を両立させた、良い意味で「普通」の(標準的な)スマートフォンに仕上がっています。

本機を数週間実際に使用して気づいたことをレポートします。

SAMSUNG Galaxy A70とは?:SAMSUNGによる世界戦略的シリーズ(Galaxy Aシリーズ)のハイレベル・ミッドレンジモデル

良いところ:美しい大型ディスプレイ、不足のないパフォーマンス、超広角にも対応した「遊べる」カメラ

残念なところ:ディスプレイ内指紋認証の精度が低い、スピーカーがモノラル

化粧箱と付属品

内容物は以下の通りです;

  • Galaxy A70 本体
  • ACアダプター
  • USB A to C ケーブル
  • インナーイヤーヘッドホン
  • TPUケース
  • SIMピン
  • 説明書類

スペック・性能詳細表

基本スペック
ディスプレイ6.7インチ, 1080 x 2400, 有機ELディスプレイ, 393ppi
サイズ164.3 x 76.7 x 7.9mm, -g
システム
OSAndroid 9.0 (Pie)
SocQualcomm -
CPU2.0 GHz x2 & 1.7 GHz x6 8コア, 2.0 GHz
メモリ(RAM) 6GB / 8GB
ストレージ 128GB,  microSD最大512GBまで
カメラ
メインカメラ 32 + 8 + 5MP, F値/1.7, トリプルカメラ, PDAF
前面カメラ 32MP, F値/2.0
センサ類 指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ, コンパス, 顔認証ロック, 画面内指紋認証センサ
機能防水 非対応, イヤホンジャック あり
バッテリー2.0, Type-C 1.0, 4500mAh

本体デザイン

ベースはブラックですが、表面加工により虹色に輝きます

漆黒の闇に浮かぶシャボン玉のように、艶かしく輝く美しい筐体で、カバーを着けずに「裸族」でいきたい!と思わせる仕上げになっています。

ボタン類と主なインターフェース

<本体右側>

写真では確認しにくいですが、本体上部(写真右)からボリューム(LEDフラッシュの上あたり)、電源ボタン、とオーソドックスな配置です。

<本体下側>

左から、ヘッドフォンジャック、USB-Cポート、マイク孔?、スピーカー です。

また、本体上側にはマイク孔らしきもののみあり、本体左側にはSIMトレイがあります(写真は省略しています)

SIMトレイは nano SIM x2 + Micro SD の3スロット構成となっており、SIM2 と Micro SD の競合に悩まされること無く、フル構成を活用できます。

処理性能

本機には SoC として Qualcomm Snapdragon 675 が搭載されています。

今回の試用においては、ChromeによるWeb参照、メール、LINE通信および通話といった一般的な利用がメインでしたが、全くストレスなくサクサク動きました。YouTubeの動画再生も特に問題ありませんでした。

ちなみにAntutuスコアは 約17万ポイントでした。

ソフトウェア

Gearbestから提供して頂いた本機には Google Playストア が初期導入されていませでした。Chrome上でGAppsを探してインストールすれば簡単に導入できるようになっています。なお、標準搭載のGalaxy Storeはアプリのラインナップが大きく異なります。

こちら↑が初期セットアップ終了時にインストールされているすべてのアプリです。

ご覧の通り、Google Play ストアに限らず、Google 系のアプリは一切用意されていません。

このケースは初めてだったためかなり焦りましたが、Google Play ストアのAPKをネットから入手できることを知り、無事いつもの対応をとることができました。

また本機は中国版のため、初期起動直後から中国語表記であるのみならず、中国語音声によるガイドが自動的に始まります。突然話し出すため最初はかなり驚きました。

しかしながら、言語選択プルダウンで日本語を選択して以降は通例の Android 機と同様の手順のため、セットアップに際しては特に問題ありませんでした。

UIは SAMSUNG 独自の OneUI が採用されていますが、癖がない操作方法で問題無く利用することができます。

外観およびディスプレイ

水滴型ノッチを採用し、ベゼルレスに限りなく近いレベルの狭額仕様、しかも指紋センサーは画面内搭載のため、前面はほぼディスプレイで覆われている印象です。

上記のスタイリングにより、大画面のモニターとして没入感タップリに映像を味わうことができます

一方、6.7インチの大画面のため片手利用は(個人差はあるものの)ほぼ不可能で、メール作成やLINE利用なども両手で行う必要がありました。(本機に限らない、大画面と操作性のトレードオフ)

また画面内指紋センサーについてはあまり精度が高くない印象です。しかしながら本機には顔認証機能もあるため、結果としてロック解除には手間取りませんでした。

同社の上位シリーズ機種 Galaxy S10 における指紋認証の精度には残念ながら及ばず、恐らくこのあたりでコスト調整がなされているものかと思われます。

他の同様の機構を備えた機種(Nokia 9 PureViewなど)でも、ソフトウェアアップデートにより改善されているといった報告もあるようなので、本機についてもそうなることを期待します。

カメラ

本機カメラのレンズ構成は以下の通りです;

背面:

・3200万画素F1.7 標準レンズ

・800万画素F2.2 超広角レンズ

・500万画素F2.2 深度計測用レンズ

前面:

・3200万画素F2.0 (画角不明)

前面カメラが3200万画素であることが自撮り重視の設計思想を反映しているものと思われますが、それにも増して、このカメラの魅力は 123°という超広角背面レンズを備えていることだと感じました。以下サンプルショットをご覧ください。

サンプルショット

以下の2枚は同じ場所で標準と超広角で撮り比べたものです;

<標準>

<超広角>

圧倒的なワイド感を演出してくれる素晴らしい仕上がりです(左右だけでなく上下にもワイドになります)。

画素数32Mピクセルの性能も十分に活かされ、被写体の質感も豊かに表現されています

光が少ない状況でも取り立ててノイズが目立つことは無く、その場の雰囲気を十分に再現できる能力を持っています。

また通常の撮影以外に「ライブフォーカス」機能もなかなか楽しめます。

これは「ぼかし」のレベルを7段階に設定でき、しかも撮影後にそのレベルを自由に変更できるというものです。

<撮影画像>

<ぼかしレベル7>(画像は上と同じです。ぼかしメーターにご注目ください)

<ぼかしレベル0>(リモコンにご注目ください)

このライブフォーカス(ぼかし)機能により、背景処理に気を使うこと無く被写体を簡単に強調することができ、プライバシーへの配慮が求められるストリートショットにはピッタリの機能だと思います。

<ライブフォーカス作例> 〜 いずれも(ぼかしレベル7)で撮影 〜

※ちなみにライブフォーカスモードではズームは使用できません

一点、(ライブフォーカスに限らず)カメラ機能において残念だったこととしては、カメラアプリ起動後、撮影可能になるまで数秒程度時間がかかる場合があったことがあります。(最大約3秒程度。他のアプリが起動していない状態でも起こることがありました)

せっかく楽しめるカメラ機能を備えているため、今後アップデートで改善されることを期待します。

バッテリー

Galaxy A70 のバッテリーは 4,500mAhとかなりの大容量なので、通常の利用(Web参照、SNS等)であれば、余裕で一日持つレベルです。充電スピードは特筆するものではありませんが、上記の通り大容量バッテリーなので、出かける前などに充電しておけば、よほどのことが無い限り当日中の充電は不要だと思います。

音質

筐体がしっかりしていることもあり音はよく響きますが、シングルスピーカーであることもあり、本格的に音楽を楽しむ場合は Bluetooth スピーカーやイヤフォンを利用する方が良いと思います。

まとめ 高コストパフォーマンスを実現した「最新トレンド満載の高コスパミドルレンジ機」だった!

本機は狭額ベゼル(ほぼベゼルレス)や水滴型ノッチ、画面内指紋認証といった最新トレンドを押さえつつ、必要十分なパフォーマンスを併せ持ちながらも5万円という、数年前には考えられなかったような高いコストパフォーマンスを実現している良機だと感じました。

ポップアップ式カメラやパンチホールカメラなどの飛び道具はありません。それが却って質実剛健なSamsungの設計思想をしっかり反映している印象です。同じカタログスペックを有する他のモデルより実性能は優れていると感じます。

トレンドに注目するユーザーはもちろんのこと、SNS・写真・動画・音楽など、日頃利用する機能を一通り(しかもハイレベルで)揃えた便利な日用品としてのスマートフォンを必要とするユーザーにおすすめできる一台といえるでしょう。

◎良いところ

  • ほぼ全て画面といえる圧倒的なサイズの美しいディスプレイ
  • 楽しめるカメラ機能(特に超広角レンズ、ライブフォーカス)
  • 美しい筐体仕上げ

×残念なところ

  • Playストアが標準で導入されていない
  • ディスプレイ内指紋認証の精度が低い
  • カメラの起動が遅い時がある

本機を使っていると、ほとんどの機能をストレス無く思い通りに利用でき、 ”スマートフォンという製品が本当に手頃な日用品になったんだな” と素直に納得できると思います。

今後、このような高水準な「標準」レベルの機器をベースレベルとして、どのような機能・性能をもつスマートフォンが現れれて来るのかが楽しみです。

フォローする

Writer


関連記事

関連記事

 コメント

※暴言・個人攻撃等は予告無しに削除します

  1. 匿名 2019.08.25 16:20 ID:8f271a32a 返信

    これ改めて見るとメチャクチャキレイだな
    しかもトリプルスロットでイヤホンジャック付きか…
    水滴ノッチがなければ買いだったが

  2. 匿名 2019.08.26 14:32 ID:c6eb47ef9 返信

    俺は60派

  3. 匿名 2019.08.26 23:10 ID:4f5349e5a 返信

    s7以降のGalaxysシリーズは背面が綺麗で綺麗で、裸若しくは薄い透明ケースで使いたくなってしまう。最近の端末の強度は知らないけれども、そんな使い方をして破損した苦い経験は多い。
    ミドルレンジでこの美しさ、少しは気が楽に裸にできるかも?

  4. 匿名 2019.09.10 21:24 ID:094e852ce 返信

    これ背面はガラス?プラ?
    A60の背面仕上げとの違いは色合いだけなのかな