Xiaomi製の未発表製品、「M2101K7BR」が3月22日付けで技適を通過していたことが、総務省のデータベースの更新により明らかとなりました。本製品のグローバル版である「M2101K7BR」、インド版である「M2101K7BI」などは既にRedmi Note 10Sとして発売されており、日本国内でRedmi Note 10Sが発売されることがほぼ確実となりました。
現時点では、本機の発売についてXiaomiから公式のアナウンスはありません。
Redmi Note 10Sと、競合するRedmi Note 10 Proはどうやって棲み分けるのか
Redmi Note 10Sは、今シーズンの数あるXiaomi製ミドルレンジスマホのひとつで、既にヨーロッパ、インドなどで発売されている製品です。日本国内では、既に発売済みのRedmi Note 10 Proと大いに競合すると考えられます。
Redmi Note 10S(新製品) | Redmi Note 10 Pro(発売済み) |
Helio G95 | Snapdragon 732G |
5000mAh 33W | 5020mAh 33W |
6.43" 60Hz AMOLED | 6.67" 120Hz AMOLED |
64MP クアッドカメラ | 108MP クアッドカメラ |
両機種の基本的なスペックを比較してみると、以上の表のようになります。基本的なスペックがほとんど似通っており、微妙にRedmi Note 10Sのほうが控えめな構成となるような組み合わせになっています。特に、一見大きな違いに見える2つのSoCは実は内部で搭載されているARM CPUがクロック数の差を除き同一で(Cortex-A76*2+Cortex-A55*6)、性能はそれほど変わらずとも発熱やチューニングなどの点でSnapdragon 732Gのほうが優れている可能性はある――
ということは、インド市場向けのRedmi Note 10S発売に関する記事でも紹介した通りです。
この2つの製品は価格差も小さく、ヨーロッパでは10 Proが230ユーロ(約3万円)で10Sが190ユーロ(約2万5000円)、インドでは10 Pro Max(日本版10 Proと同一)が割引後で1万9999ルピー(約3万円)で10Sが割引後で1万5999ルピー(約2万4000円)と、5000円程度10Sのほうが安価になっています。Redmi Note 10 Proの国内価格は3万4800円と海外と比べ少し高価になっており、Redmi Note 10Sも2万円台後半~3万円前後と多少高価になる可能性が高いです。
2021年の国内向けスマホが早くも4機種目となるXiaomi。ハイエンド帯の進出にも期待したい
Redmi Note 10Sが国内で発売されれば、2021年にXiaomiが発売したスマホとして早くも4機種目となります。最大のライバルであるOPPOも現時点で3機種のスマホを国内で発表しており、まさにXiaomiの日本市場での勢いを感じさせます。
BCNが今年5月に発表したSIMフリースマホ市場の販売台数シェアでは、Xiaomiが今年に入ってから急速にシェアを伸ばし、シャープを追い越してOPPOに次ぐ2位に初めて浮上したことが報道(外部リンク)されました。
OPPOがFind Xシリーズで毎年ハイエンド端末を国内で発売している中、SIMフリースマホ市場で二位の座を獲得した今こそ、Xiaomiのハイエンドスマホの国内展開に期待したいところです。
Source:総務省電波利用ホームぺージ
大きさガラっと違うとか、片方はe-sim対応とかそういう違いないとあんまり意義を感じないな…