インドマーケットから始まり、短期間で世界10指に入るまでの急成長を見せたrealme(リアルミー)。2019年にはOPPOから完全に分社化され、東南アジアをはじめ、中国マーケットにも進出しています。
realmeのスマートフォンを多く購入してきた筆者が、realmeというメーカーをざっくりと解説していきます。
メーカー解説シリーズは今回で五回目となりました。
目次
コスパ最強、それがrealme
realmeのスマートフォンの何がすごいか、それは全てに妥協がないスペック構成でしょう。
予算内で手に入るトップレベルのスペック構成を持つスマートフォンがrealmeの長所です。チップセットからバッテリー容量、ディスプレイのスペック、カメラ性能、何もかもが同価格帯ではトップクラスです。
OppoやXiaomi、Huaweiなどのコスパの高さで有名なメーカーと比べても、realmeはその少し上を行っていると言えます。
ブランドの理念は、優れたスマートフォンを若い世代に届けることです。
現行シリーズのラインナップ
2020年1月現在、現行シリーズのラインナップは三つとなっています。
5シリーズ(グローバル版)
realmeですが、これまで2シリーズ、3シリーズとラインナップがありました。4シリーズは存在しておらず、5シリーズが最新となっています。
5シリーズになってから機種のラインナップがかなり細かくなり、ユーザーを混乱させる原因となっています。
Cシリーズ(グローバル版)
インド国内ではかなり人気となっているCシリーズ。CシリーズはOppo Aシリーズと仕様はほぼ同じとなっており、価格の安さが最大の魅力となっています。
シリーズ最新機種であるrealme C2は10000円前後と手ごろな価格設定です。
唯一の弱みは、カバーが付属していないことでしょう。Oppoもrealmeでもカバーが付いていない機種というのはほとんどありません。そこまでして価格が下げられているシリーズです。
Xシリーズ(グローバル版・中国版)
2019年にrealme Xで始まったのが新型Xシリーズです。その後realme X2やrealme X2 Proなどのフラッグシップモデルが登場したことから、Xシリーズはフラッグシップラインだとみなされています。
日本人デザイナーの深澤直人氏とのコラボモデルをrealme Xで初投入し、realme X2 Proでも新たなコラボモデルが登場しています。
Xシリーズはグローバルマーケットと中国マーケットの両方で発売されていますが、細かい部分がそれぞれ異なっています。
realmeとインド
realmeと一番関係が深いのは、やはりインドマーケットでしょう。
realme 1がインド国内で発売された当時から、そのコストパフォーマンスの良さに気づいたユーザーが少しずつファンとなっていきました。その後もrealmeは更に高いコストパフォーマンスの機種を投入していき、瞬く間に人気メーカーとなっていきます。また、購入後のアフターケアなども評価を受けました。
インドにはナショナルカラーがないそうですが、reameのイエローはインドのイメージ合っています。ブランドカラーのチョイスもインドでの成功の一因だと考えらます。
インドで発売されたrealme 2 Proは、realmeの名前を大きく広めるきっかけとなった歴代名機種でしょう。筆者が大好きな女性テック系YouTuberが当時プライベートで使用していたことから、思わず同じカラーを買ってしまいました。
realmeの歴史 ピックアップ
インドでrealme 1を発売
これは2018年の5月のことでした。realme 1はインドのAmazonでスマートフォンカテゴリで販売台数トップまで登るほど人気の機種となりました。
驚くことに、realme初のスマートフォンであるrealme 1のが発売は2018年なのです。Oppoから独立した形といえど、realmeはまだまだ若いメーカーなのです。
100万台を三日で売る
realmeは過去にインドにて100万台のスマートフォンを三日間で売り上げたことがありました。三日間というのはインド国内の祝日期間でしたが、この出来事はrealmeの存在を大きく知らしめるニュースとなりました。
ついに中国へ進出
realmeが中国に進出したのが2019年の4月のことでした。中国マーケットで初めて発売されたのがポップアップカメラを採用したrealme Xです。
ヨーロッパへもその名を知らしめる
realmeは中国への進出後、イングランドやスペインなどのヨーロッパ諸国でrealme 3 Proを発売しました。
realme Buds(イヤホン)を発売
realmeは2019年にイヤホンを発売しています。通販限定品でしたが、初回販売分はすぐに売り切れとなりました。
予想以上に人気から、すぐにrealme Buds 2が登場し、更にはワイヤレスのrealme Buds Airまで発売されました。
realme CEOがiPhoneを使っていた
realme CEOのMadhav Sheth氏がiPhoneからツイートをしたことで騒ぎとなりました。
Madhav Sheth氏ですがrealmeファンとの距離も近い人だったので、少し残念なニュースでした。
デザインの系譜 - ポップかつ王道
realme 2シリーズ
realme 2シリーズからはOppoのロゴが背面バックに印刷されていません。
realme 2では派手なダイヤモンドカットデザイン、realme 2 Proではクラシックな誰にでも似合うデザインが採用されています。
realme 3シリーズ
realme 3シリーズではブランドロゴが変更され、デザインも落ち着いた雰囲気に改善されました。
シリーズ全てを実際に触ってみましたが、どうも安っぽく、カラーなどデザイン性もあまり高くありませんでした。realmeの歴代シリーズではデザイン面だと一番悪かった印象です。
realme X
realme Xでは大きくデザインが変更され、今のrealmeのデザインパターンができた機種です。
realme 3シリーズと同様、カメラ周りにはrealmeカラーのデザインが施されるようになりましたが、これは現行機種全てに採用されているデザインです。カメラとロゴの配置も縦向きになりました。
realme 5シリーズ
realme 1のようなダイヤモンドカットデザインを再び取り入れたのがrealme 5シリーズです。しかし、そのデザイン性の高さと高級感はrealme 1とは全く異なります。
現在のトレンドに合っており、コストパフォーマンスだけでなくデザイン性でもこのレベルまで来たかと驚かされます。カラーバリエーションが寒色系に偏りすぎているのは次に改善しなくてはならない点でしょう。
Color OS ₋ iOSとAndroidを混ぜた!?
現行ラインナップのほとんどの機種ではColor OSがソフトウェアに採用されています。今後はrealme OSを搭載する機種が少しずつ登場していくでしょう。
realme版のColor OSとOppo版のColor OSではほとんど違いはありません。OppoのスマートフォンでColor OSを体験したユーザーならrealmeのスマートフォンも問題なく使えるでしょう。
Color OSですが、realme版もOppo版も日本語に対応しています。これは中国版でもグローバル版でも変わりません。
Color OSの評判があまりよくないこと、realmeのメインターゲットであるインドではピュアAndroidが人気であるなどの理由から、realme OSでグローバルな若者のニーズに合わせていくのかもしれません。
マーケットシェア
メーカー解説シリーズでは各メーカーのマーケットシェアにも軽く触れています。realmeのデータは、特に目を見張るものがあるでしょう。
世界スマートフォンマーケットシェアでは、realmeは2018年Q3の0.3%から2019年Q3で2.7%までの急成長を見せました。これまでのシェアが小さかった分伸びしろがあったわけですが、それでも2.4%の成長をたった一年で達成することは決して容易ではありません。
vivoやLenovo、LGのように伸び悩むメーカーを抑え、2020年はますますシェアを拡大していくと予想できます。
realme直営店も増えている
インド国内や東南アジア内で、realme直営店の数も少しずつ増えています。インターネットでの販売に強かった同社ですが、ここ最近ではオフラインでの販売にも力を入れるようになりました。
インターネットで購入するのと違い、店舗で実機を手に取って購入できることはユーザーにとってプラスになるでしょう。
realmeさんの投稿 2019年6月30日日曜日
realme版Color OSの広告表示
ここ最近のニュースで話題となったのが、realme版のColor OS 6以上を搭載した機種に広告が表示されるようになるという問題です。
筆者が所有するrealmeのスマートフォンから、中国版とグローバル版をColor OS 6の最新版にアップデートをしていますが、広告は表示されていません。どちらの機種でも設定画面に出るはずの広告表示オプションは確認できません。
今後のアップデートで表示される可能性はありますが、非表示設定が可能なのでユーザーへの影響は大きくないでしょう。
おまけ ₋ realmeとアイドル
最後におまけです。
筆者が密かに応援するアイドルグループに、タイで活動する若い女の子のグループ・PINKU NOTORIがあります。
彼女たち、realmeのスポンサー契約をしているようで、プライベートでも実際にrealmeのスマートフォンを使用しているようです。realmeのイベントなどにもモデルキャラクターとして登場し、ファンのみなさんと交流するなどしています。
私のお気に入りのジュンちゃんは、realme 3 Proを使っているようでした。彼女らはゲームが好きみたいなので良いチョイスでしょう。
アイドルがスマートフォンの宣伝をすることで、彼女らのファンであるオタク層から大きな支持を得られるのではないでしょうか。長くなるのでここら辺で終わります。
最後に
今回はrealmeのメーカー解説をざっくり行いました。2019年はrealmeにとって大躍進の年となりましたが、今年はどうなるのでしょうか。エントリークラスを制したrealmeが、フラッグシップも制することになるのか。同社の今後の動きから目が離せません。
realmeについての意見や質問など、歓迎です。できる限り返信します。
Source: Counterpoint
リアルミーなんだ。恥ずかしいけどずっとリアルメって読んでたw