このレビューは、Xiaomi社が2018年12月に発売したミドルレンジモデルのスマートフォン「Xiaomi Mi Play」のテレクトリスト読者による実機レビューです。
目次
Xiaomi Mi Playのスペック概要
Xiaomi Mi Playの魅力は、なんと言ってもコストパフォーマンです。1万円台で購入できますが、普段使いで全く不便のないスペックです。
また、自動フォーカスで背景をボケさせてくれるAIカメラ機能も好評です。
基本スペック | |
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ディスプレイ | 5.84インチ, 1080 x 2280, IPSディスプレイ, 432ppi |
サイズ | 147.8 x 71.9 x 7.8mm, 150g |
システム | |
OS | Android 9.0 (Pie) |
Soc | Mediatek Helio P35 |
CPU | Cortex-A53 8コア, 2.3 GHz |
メモリ(RAM) | 4GB |
ストレージ | 64GB, sd_card microSD最大256GBまでSIM2スロットを使用 |
カメラ | |
メインカメラ | camera_rear 12 + 2MP, F値/2.2, デュアルカメラ, PDAF |
前面カメラ | camera_front 8MP |
センサ類 | 指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, ジャイロ, コンパス, 顔認証ロック |
機能 | 防水 非対応, イヤホンジャック 有り |
バッテリー | battery_charging_fullmicroUSB 2.0, 3000mAh |
購入について
購入の決め手
購入場所・購入時期・購入価格
購入モデル
化粧箱・付属品
Xiaomi Mi Playの化粧箱は、AppleのiPhoneシリーズに似せて作られています。
外観は綺麗ですが、付属品の収納部など目立たない部分は安っぽいです。
付属品は5V2AのUSB充電器、保護ケース、microUSB端子、SIM抜き出しピン、説明書と保証の規定書類です。
充電器のプラグ規格は日本のコンセントに挿せない形状ですが、購入元のBanggoodさんのサービスか、変換器が付属しました。
保護ケースは黒を基調とした半透明のTPU製です。薄型で本体にしっかりフィットします。
ただ、このケースが付属していることを知らなかったので、別途Banggoodでシリコンケースを購入してしまいました。
本体デザイン
化粧箱と同様に、本機のデザインもiPhone10系統に似せて作られています。
液晶面はノッチつきで、端は曲面加工され、背面は光沢のある黒いガラス素材が使用されています。
ただし、iPhoneであればアップルのロゴがある位置に、本品には指紋認証センサーがついていました。
全体的に光沢があり一見すると綺麗ですが、指紋が目立つため、前述のシリコンケースをかぶせています。
ディスプレイ
本機の液晶ディスプレイは5.84インチ1080×2280ピクセル(FHD+)でアスペクト比は19:9だそうです。
視野角は広く、視差発色も正常でした。
当初は表示領域の広さに感動したものの、これまで使用していたiPhoneSEのように片手での操作ができず、扱いに難儀しています。
また、これまでの習慣で本機にも保護フィルムを張り付けたのですが、画面端の曲面加工のため、フィルムを隅々まで張れなくなっていました。
ソフトウェア・アプリ
独自機能
シンプルなスマホなので特に目立つ独自機能はありませんが、しいて言えば指紋センサーが背面に搭載されています。
マット加工のためiPhoneSEよりも指紋の跡が残りにくく、読み取りエラーも少ないです。
処理性能
本機のAntutu7ベンチマークのスコアは、総合スコア87248、CPU41118、GPU13444、UX24175、MEM8511です。
これまで使用していたiPhoneSE(iOS12.1.1)のは総合スコア155215、CPU68663、GPU49663、UX32255、MEM4634です。
本機がiPhoneSEを上回っているのはメモリスコアのみで、全体的には劣勢であり、特にGPUスコアは大きく劣っていました。
私はスマホゲームはしないため、実際の運用面で性能差を感じることはないのですが、2機を並べて同じアプリの起動速度などをテストしてみると、本機はわずかに遅れるようです。
カメラ性能・写真サンプル
本機のメインカメラは1200万画素で200万画素AIカメラも付与されています。
今まで使用していたiPhoneSE(1200万画素)と写真の質に大差ありませんが、本機はコントラスト・再度・シャープネスを撮影前に設定でき、標準設定では現実よりも鮮やかな写真が記録されます。
カメラアプリにはマニュアルモードも搭載され、F値、シャッター速度、ISO値は自分で設定が可能です。
シャッター音は設定で消音できます。
撮影機能の豊富さではiPhoneSEに対し本機が優れます。 一方の動画性能は劣っており、iPhoneSEが4K30FPS撮影かFHD60FPS撮影かを選択できるのに対し、本機が撮影できる動画の画質はFHD30FPSに制限されています。
これはグラフィックス性能の低さと関係しているかもしれません。
以下はXiaomi Mi Playで撮影した写真サンプルです。(画像クリックでフルサイズ表示。ファイルサイズにご注意ください)
スピーカー・音質
電池持ち・充電速度の印象
本機は最大容量3000mAhのバッテリーを搭載し、昨年2018年秋にバッテリーを交換したiPhoneSEよりも電池持ちが良好です。
充電速度はACアダプター経由であれば問題ないものの、PC接続の場合は非常に遅いです。
本機のUSB規格が、Micro USB(USB 2.0)であるためかもしれません。
まとめ
◎良い点
- 2019年6月の実売価格が、13,000円と安価
- 必要充分な機能を有する
- ③画面サイズが大きくノッチは小型
×悪い点
- 画面が縦方向に長すぎ型手持ちでの操作が困難
- 処理性能でiPhoneSE(2016年4月のモデル)に若干劣る
- PC接続時の充電・ファァイル転送速度が遅い。
全体的な感想
本機はiPhoneX系統のデザインを拝借し、機能と性能をそぎ落としてシンプルかつ安価にまとめたスマホ、という印象の機種です。
Xiaomiには、Appleを模倣する胡散臭いブランド、という印象もあったのですが、製品の品質に問題はなく、現時点では不具合も生じていません。
筐体の保護のためTPUケースを付属させたり、指紋センサをマット加工 に変更するなどの独自の気配りも感じられます。
ベンチマークや実際の処理性能でiPhoneSEに劣る面もありますが、個人的には許容の範囲内。 余談ですが、本機の導入は私にとって、中華ブランド・android端末・大型ディスプレイを初めて体験する機会でもありました。
安価のメリットを享受できた一方、長らくiPhoneの小型機(iPhone3G,3GS,4S,5S,SE)を乗り継いできた身にとって、片手で操作できない不便さと、iTunesによる音楽管理の制約に限っては未だ不満に感じています。
満足度:10点満点中7点
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