このレビューは、2018年9月にvivoから発売された日本未販売の「vivo V11 Pro」のテレクトリスト読者による実機レビューです。
目次
vivo V11 Proのスペック概要
vivo V11 Proは、In-Display指紋認証スキャナーを搭載し、ディスプレイはSuper AMOLEDパネルを採用しており、2.5Dのカバーガラスを表面に配置しています。このディスプレイは、約1.76mmの左右ベゼルや水滴型の小ノッチを搭載することで91.27%まで画面占有率を高めています。
Snapdragon 660 AIEなどを搭載した処理能力の高いAndroidスマホです。
基本スペック | |
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ディスプレイ | 6.41インチ, 1080 x 2340, 有機ELディスプレイ, 402ppi |
サイズ | 157.9 x 75 x 7.9mm, 156g |
システム | |
OS | Android 8.1 (Oreo) |
Soc | Qualcomm Snapdragon 660 |
CPU | Kryo 260 8コア, 2.2 GHz |
メモリ(RAM) | 6GB |
ストレージ | 64GB / 128GB, sd_card microSD最大256GBまで |
カメラ | |
メインカメラ | camera_rear 12 + 5MP, F値/1.8, デュアルカメラ, デュアルピクセルPDAF |
メインカメラ特徴 | camera |
前面カメラ | camera_front 25MP, F値/2.0 |
センサ類 | 指紋認証センサ, 加速度センサ, 近接センサ, コンパス, 顔認証ロック |
機能 | 防水 非対応, イヤホンジャック あり |
バッテリー | battery_charging_fullmicroUSB 2.0, 3400mAh |
購入について
購入の決め手
購入場所・購入時期・購入価格
購入モデル
化粧箱・付属品
化粧品は、特に洒落ているものではなく親しみやすいノーマルなデザインです。
iPhone同様に軽い説明書と保証書、SIM針、イヤフォン、USBケーブル、少し硬めの透明のケース(TPU?)。
ACは高速充電のものだが、コンセントにしてもUSBケーブルにしてもまあダサいこと。これには正直がっかり。そして、依然としてmicroUSB。
vivoの付属の透明ケースは他のケースよりも落下ショックを吸収するので◎
本体デザイン
vivoは最近ロゴデザインを変更したのでV15は新ロゴですが、このV11は旧ロゴの最終機種かと思われます。
V15はポップアップカメラがあるものの少し分厚めですが、このV11は背面エッジが滑らかにカーブしているので薄いように見えます(実際にも薄いはず)
ディスプレイ
ソフトウェア・アプリ
vivoはandroidを搭載しつつもiOS似の独自OSであるFuntouchOSを搭載しています。
下からスワイプアップで出てくるショートカットセンターがこのOSの一番の利点だと思います。
ノーマルのAPP切り替えよりも遥かに素早くできて便利ですね。
基本的にAndroidよりもiOSに似せて作られていますから、カメラやアルバムAPPはiPhoneのものとそっくりそのままです。
カメラではおなじみのポートレートやLivePhotoが使えます。
アルバムAPPのAIタブでは人物やドキュメント、風景、食べ物といったように自動分類されます。
コラージュや編集機能はiPhoneよりも多機能ですね。
特にビデオ編集は複数動画を結合したり、早送り/スロー、音楽の追加等も出来るので単体でアプリにしてもいいくらい素晴らしいです。
フォルダを新規作成してコピーや移動することもかんたんです。
ホームアプリも独自ですのでもちろんAndroid人が好むドロワーもありませんが、ウィジェットは付けられます。カスタマイズはMIUI程ではないですがそれなりに出来ます。
独自機能
やはりvivoは、コストパフォーマンスと独自OSが売りです。
そのことは、OPPOに関しても言えますが、vivoにはOPPOよりも優れた機能が多くあります(以前にoppoF9を使っていました)
音量調節の際に右側に表示されるのは、上部に表示されるよりも明らか使い勝手が良いです。
もちろん夜になれば、画面の色が少し温かくなるように設定できたり、ダークモードでは殆どのAPPで背景が黒になりました(LINE,Instagram確認済み)。
ショートカットセンターからもオンにできますし、時間設定すれば自動で切り替えもできます。
テーマはiThemeというアプリがあります。そこまで豊富ではありませんが、独自のitzファイルを使うので他のweb等からダウンロードしたり自作してテーマを適用できます。
iPhoneテーマにすると騙されそうなくらいですね。
OPPOはフォント適用が難しいですがvivoでは簡単にできます。
アプリを隠す機能や音楽アプリがLRC歌詞対応なのは、中華スマホならではです。もちろん搭載していました。
流行りのデュアルAPPや画面分割も出来ます。
iManagerというアプリがvivoにはあります。
ウィルススキャンはあまり信用しませんが珍しくも提供元はAvastになっています(Globalモデルだからなのか)。
キャッシュのクリーンアップやモバイルデータ制御は、どのAndroidにもあるかもしれませんが、iManagerでは重複の写真や類似、ピンぼけ写真などを検出してくれるので写真の整理も簡単です。
ビデオも簡単に540pや360pへ縮小出来ます。
そして一番は、下からスワイプアップのショートカットセンターです。アプリの切り替えもBluetooth等の設定も一発でアクセスできます。
標準Androidでは通知センターにあると思いますが、上からスワイプよりも下からの方が個人的に使いやすいと感じています。
OPPOは通知を削除する際にいちいち削除ボタンを押すという糞仕様ですが、vivoはそのようなことはないです。
処理性能
カメラ性能・写真サンプル
明るさや色に関しては文句無しで、直射のもとでも逆光になることなくきれいに写ります。LivePhotoやポートレート機能もあり、ポートレートでは撮影後に絞りを調節することも出来ます。
ビューティーモードは簡単に調節ができ、違和感のない自然な仕上がりにすることも可能です。
パノラマやHDRはもちろん、エフェクトやプロモード(シャッタースピードやISO等のカスタム)、GoogleLens、アプリで出来そうなウサミミやサングラスエフェクトも全部標準のカメラアプリ出来るので便利です。
ビデオは30fpsですので残念ですが、4Kにも対応しています。
スロー撮影やタイムラプスもあります。
以下はvivo V11 Proで撮影した写真サンプルです。(画像クリックでフルサイズ表示。ファイルサイズにご注意ください)
スピーカー・音質
電池持ち・充電速度の印象
電池持ちは残念ながらそこまで言い訳ではありません。
ただ、バッテリー容量が多いわけでもないし、3万円を切るスマホでV11はバッテリーが売りの機種ではないですから十分満足しています。
vivoのACコンセントを使えば高速充電が出来ます。やはりかなりの差が出ます。
まとめ
◎良い点
顔認証は素晴らしいです。
iPhoneXは暗い場所では顔をなかなか認識してくれません。vivoは一瞬で顔を認識しますし、夜には本体右上部に赤い小さなライトが点滅して(赤外線か何か?)暗い場所でもロック解除が出来ます。
×悪い点
V11は背面指紋認証なのに対し、このV11Proは画面上での指紋認証です。
この技術は認めますが、正直背面のほうが断然使いやすいです。
背面の場合は人差し指で0.2秒ほどで解除できますが、V11Proの場合1秒ほど待たなければなりません。
親指を置くということもあまり便利ではありませんが、さらなる改良に期待です。
全体的な感想
中華スマホの売りはやはりコストパフォーマンスと独自UIです。
Androidが好きな方は独自OSは好きになれないでしょう。
私は純androidよりもこちらのほうが断然便利だと感じています(oneplusと比較しました)。
日本語表示も出来ますがそこは他の中華スマホと似たりよったりです(全て日本語表示できるが、たまに翻訳に違和感がある)
このV11Proはvivoの中でもカメラがきれいで最先端の画面指紋を搭載、6GBメモリですからコストパフォーマンスの面からすると非常に素晴らしい端末だと思います。
SIMのことに関しては技適の問題があるので答えられませんが、不満を持ったことは一度もないです。
デュアルSIM+SDカードスロット付き、同時待ち受けも可能な機種です。
満足度:10点満点中8点
コメント
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