日本時間6日18時30分より、OPPOから新型フラッグシップスマホ、OPPO Find X2/X2 Proの発表会がWEB上で配信されました。
ヨーロッパ市場向けは約12万円から(12GB RAM、256GB)、中国市場向けは約8.4万円から(8GB RAM、128GB)となっています。
「包括的な5G体験を提供すること」(同社)を目的としたハイスペックな製品となっています。
目次
最速レベルのスペック
SoCはFind X2、X2 ProともにSnapdragon 865を採用。もちろん5Gにも対応しています。
ストレージ容量の選択肢は少なく、Find X2では12+256GB、Find X2 Proでは12+512GBとなっています。どちらもRAMはLPDDR 5、ストレージにはUFS 3.0とスマホとしては最速級のものが採用されています。
その他の細かな点に関してはおおよそFind X2もFind X2 Proも同じ構成。防塵防滴に関してはFind X2がIP 54、Find X2 ProがIP 68となっています。なかなかの堅牢性ですね。
かなり力の入ったディスプレイ
OPPOが最初に紹介した機能は、Find X2のディスプレイについて。今回の端末のディスプレイは、「かなり」力が入っている印象です。
まず目に見えて強力なのは、ディスプレイの解像度です。FHD+よりもさらに細かいQHD+(3168 x 1440)解像度のディスプレイは、画素密度が513ppiで一般的なディスプレイの1.3倍に匹敵します。もちろんOLEDで、より深みのあるHDR表示にも対応しています。
リフレッシュレートはゲーミングスマホレベルの120Hzのものを採用。タッチパネルのタッチサンプリングレートは240Hzで、刹那を争うゲーミング用途などでは大きなアドバンテージになります。
画面占有率は93.1%。ポップアップ式のカメラを搭載していた先代・OPPO Find Xでは93.8%だったのでこれだけが残念です。それでも、画面上にパンチホールをおいたにも関わらずそれほどの変化が見られないのは、技術革新あってこそと言えるのではないでしょうか。
ちなみに、ディスプレイに関しては、少なくともカタログスペックの上ではFind X2もFind X2 Proも同じです。これは嬉しい。
オーディオ面も負けず劣らず。
強力なディスプレイにも劣らず、オーディオ面も文句なしの性能です。
端末に搭載されたステレオスピーカーは、高音質を保証するDolby Atmosに対応。迫力の映像と、心地よいサウンドで最高のメディア体験ができそうです。
どのスマホも絶対にアピールするカメラ性能、如何に?
ここ数年のフラッグシップスマホは何でも必ずカメラ性能に重点を置いています。それだけにスマホカメラ技術の進化はすさまじく、最新スマホを買ったと思ったらあっという間にカメラが時代遅れになっているというのは誰でも身に覚えがあるはずです。
OPPO Find X2も例にもれず、カメラ性能を大々的にアピールしてきました。
こちらは上位機種であるOPPO Find X2 Proのカメラ構成の紹介です。
一見よくある構成ですが、実はスマホメーカーの戦略としてみてかなり面白いカメラかもしれません。ひとまず全体像を見てみましょう。
構成は48MP+48MP+13MPのトリプルカメラで、広角センサーにはソニー製の1/1.4インチサイズIMX 689を採用。もう一つの48MPセンサーは昨年多くのスマホに採用されたソニー製IMX 586を搭載した超広角センサーです。13MPセンサーはペリスコープレンズを用いて10倍ズームに対応しています。
下位モデルのOPPO Find X2では、この超広角センサーが13MPのものにダウングレードされています。
このご時世に3眼カメラ、48MPセンサーは面白い。
さきほどの「面白い戦略」ということについて少し書きたいと思います。この頃のスマホカメラは、どんどんとカメラの数を増やして4眼やら5眼やらの大量のカメラを搭載させたり、センサーの画素数をどんどん上げて1億800万画素もの巨大なセンサーを搭載したりなどと、「一目で簡単にわかる数字のスペック」を増強する傾向にあります。XiaomiのMi Note 10などは良い例ですよね。
こういった、大きい数字が一概に無意味なわけではありません。しかし、あまり過剰でもデメリットが大きくなってしまう面もあるのです。1億画素で撮影して、どんなディスプレイでそれを見るつもりなのでしょう?それを拡大して使うにしても、ノイズだらけで粗くなったズーム写真に私はあまり価値を感じません。5眼もの大量のカメラを背面に配置して、不格好ではないですか?
OPPO Find X2は、今までただわかりやすい数字だけを強化してきたスマホメーカー達による、盲目的な流行への反逆。言ってみれば、「上品なカメラスマホ」なのではないでしょうか。まあ正直、48MPでも一眼カメラの世界では超高解像度なんですけどね。スマホと一眼カメラは用途が違いますから。
DXOMARKではMi 10 Proと並ぶ最高スコア124を獲得
スマホカメラの性能評価で有名なDXOMARKでは、OPPO Find X2 ProがXiaomi Mi 10 Proと並ぶ現状最高スコアの124を獲得。48MPでも、カメラが3つしかなくても、これだけの評価が与えられるのです。
カメラの作例はOPPOの公式サイトを始めDXOMARKで確認することが可能です。
出た、爆速充電。Reno Ace譲りの65W
昨年あたりから急速に技術革新が進んでいるスマホの分野として、充電機能が挙げられます。
急速充電をはじめ、急速無線充電や、逆無線給電などいろいろな面白機能が追加されてきましたが、OPPO Find X2では65Wの超高速充電に対応。OPPO流に言うと、独自充電規格「SuperVOOC 2.0」です。
この値は現状世界最速で、同社のOPPO Reno Ace、ならびにRealme X50 Pro、BlackShark 3と同じです。なぜ誰も66Wを出そうとしないのでしょうね。
USB type-Cの規格においては最高で100Wの伝送までサポートされているので、まだまだ成長の余地はありそうです。
SuperVOOC 2.0では、もはやお馴染みとなりつつある(感覚がマヒしてきてますね)、2つのバッテリーを同時に高速で充電することで擬似的に65Wの速度を実現する技術を採用。5V6.5A x 2で10V6.5A、結果的に65Wとなります。
バッテリー容量はFind X2が4200mAh、Find X2 Proが4260mAhと多少Proモデルの方が多いですが、あまり差を感じることはできなさそうです。
カラバリと価格
OPPO Find X2に用意されたカラーはブラック(セラミック素材)とオーシャン(ガラス素材)の2種類。Proモデルはブラック(セラミック素材)とオレンジ(人工皮革)の2種類です。
価格はFind X2が999ユーロ(約12万円)、Find X2 Proが1199ユーロ(約15万円)となっています。結構なお値段ですが、それぞれのスペックを見ると妥当とも言えます。
なお、OPPO Find X2とFind X2 Proは中国とヨーロッパでは3月13日発売予定です。ヨーロッパのキャリアではプレオーダーを受け付けているようです。日本市場での発売は未定のようです。
Source:YouTube
Findの名を被った別物