準MVNOであるUQmobileとYmobileが2年前のAppleの主力機であったiPhone7の販売を開始を発表しました。
iPhone7は言わずと知れた機種ですね。2年前に発表され、iPhone初のモバイルSuica、防水搭載、不評だったDラインを目立たなくし、ジェットブラックという特殊なカラーも投入されました。Plusの方には当時はまだ珍しかったデュアルカメラを搭載し、ポートレートモードで度肝を抜いてきましたね。イヤホンジャックを廃止したのもiPhone7からでした。
歴代iPhoneについてまとめてあります。よかったら一緒にどうぞ。
今回、この2年前のフラッグシップ機であったiPhone7がMVNOから発売されることになります。
目次
UQmobileとYmobileのそれぞれの販売体系は?
それではUQmobileとYmobile各社の発表を見ていきましょう。
UQmobile
UQmobileからは以下の発表が出ています。
UQコミュニケーションズ株式会社およびUQモバイル沖縄株式会社は、iPhone 7を、UQ mobileのオンラインショップおよび取扱店舗において、2018年12月に発売開始する予定です。
ストレージ容量は32GBと128GBの2種類、カラーは、ブラック、シルバー、ゴールド、ローズゴールドの4種類を用意します。価格については、別途お知らせします。iPhoneの詳細は、こちらをご覧ください。
UQmobileからはiPhone7の32GBモデルと128GBモデルが出ます。しかし、iPhone7Plusや、ジェットブラックのiPhone7は販売されないようです。Plusが用意されていないのはiPhone6Sから同じですが、全てのカラーが揃わないのは初めてです。
ジェットブラックは最低容量の32GBモデルがなかったり、今では公式サイトでももう販売していない特殊なモデルですのでしょうがないといった感じでしょうか。
なお、価格や詳細な発売日に関しては言及されていません。
Ymobile
Ymobileからは以下の発表が出ています。
“ワイモバイル”は、「iPhone 7」の32GBモデルと128GBモデルを2018年12月20日に発売します。
機種代金についてはこちらをご覧ください。
iPhone 7の詳細はアップル社のホームページをご覧ください。
Ymobileからはカラーに関しては何も言及されていません。おそらくUQmobileと同じラインナップになるでしょう。モデルはUQmobileと同じく32GBモデルと128GBモデルがあります。なお、発売日は12/20となります。
YmobileはUQmobileと違い、価格の発表をしているので、価格も見ていきましょう。
iPhone7の価格体系について
Ymobileでの料金体系です。
MNP/新規契約時
32GB / 128GB
賦払金 24 カ月間
3,024 円/月 ×24 / 3,564 円/月 ×24
月額割引 最大 24 カ月間
- 1,620 円/月 ×24 / - 1,620 円/月 ×24
”実質”機種代金 24 カ月間
1,404 円/月 ×24 / 1,944 円/月 ×24
これがYmobileでの料金になります。なお、機種変更時は月額割引が540円引きの1080円になります。
今回はベーシックで安い「32GBモデル」を取り上げて月額料金の説明をしていきます。
機種料金について
機種代金は、頭金540円払ってから3024円を24ヶ月で分割払いです。一括で払うならばそれを合わせた73116円になります。
頭金について
キャリアショップで最近よく見かけるようになった頭金ですが、公式サイトに頭金が載っていない機種に関しては、キャリアショップが売り上げを伸ばすために独自に設定したものになります。
どうしても払いたくない場合は、頭金のないショップを探すか、家電量販店やAppleストアなどで買うか、オンラインショップで買うといった選択肢があります。個人的には待ち時間のないオンラインショップがオススメです。
なお、今回の場合は公式サイトに書いてあるので不可避なタイプの頭金です。
Appleストアでは54864円ですので、本体価格はAppleストアよりも2万円も高い計算になります。
しかし、Ymobileには月額割引があります。月額割引は1620円なので、実質価格で言えば34236円とそこそこお得なように見えます。しかし、ここには罠があります。
- 一つ目は2年間縛られること。途中でやめてしまったら、24ヶ月分割払いの機種代金は払わなければなりませんが、割引に関しては完全になくなります。1年で止めればAppleストアと同じ価格になりますので、1年以内でやめるのならAppleストアで買った方が賢明でしょう。なお、2年以内にやめたら違約金も10,260円かかるはずなので、結局2年使うのがベターですね。
- 二つ目はプランも縛られることです。この月額割引、プランMとプランLという大容量プランに加入した時のみ全額もらえますが、プランSという最低限のプランでは540円引かれた1080円の割引しかありません。Ymobileで運用するときはiPhone7でプランM以上で2年間という縛りがつくということになります。
機種代金に関してはこんな感じです。通信プランも一緒に見て、だいたい月額どれぐらいの負担になるのか計算していきましょう。
月額はどのぐらいになる?
Ymobileでは、契約する通信プランはこれらの3つのうちどれかになります。ここではもっともコスパのいいMプランで考えましょう。
プランMは月々9GBのパケット、10分以内の電話が無料というプランです。基本料金は(2,980円と見せかけて)3,980円になります。ここに、ワンキュッパ割という1年間のみの1000円割引があり、家のインターネットがソフトバンク系列ならば700円の割引があります。また、2台目以降ならば500円の割引が入ります。なお、2台目以降の割引はインターネットの割引と重複できません。
今なら18歳以下の学生は13ヶ月間1000円引きの学割があります。ただ、これらすべての割引を適応させるのは難しいですね。
月額はiPhone7の端末料金の1404円に、プランMの3980円を足した5384円が基本になります。ここからどれだけ割引を効かせられるかがポイントになります。ワンキュッパ割、インターネット割引、学割すべてを効かせると2684円になります。12をかけて1年目の値段を計算すると、32208円になります。13ヶ月目はワンキュッパ割りがなくなり1000円値上げして3684円、14ヶ月目以降は学割がなくなり4684円になり、1−2年目は合計55208円です。そうすると、2年間使うのならばすべての割引を効かせても87416円になります。Appleストアとの差額は32552円ですね。
これを24で割れば、AppleストアでiPhone7を買ったことにしたときに、追加の通信契約でどれだけかるのかという数値が出ます。そうすると、月額1356円という数値になります。1356円で9GBの通信と10分以内の電話ができると考えると結構お得かもしれませんが、学割がなければ月額約500円の値上げ、インターネットがなければ月額700円の値上げになる上、2年間iPhone7を使わなければならないという縛りがきついと思います。
価格はこんなとこでしょうか。
なお、UQmobileもおそらくYmobileを追従した料金体系になると思います。
個人的にはお店の割引キャンペーンで一括0円で販売していない限りナシです。理由は3つあります。
- まず一つ目は機種です。iPhone7は悪くないのですが、2年前の機種となるとスペック不足が否めません。私は今iPhone7を使っているのですが、重くなってきてるので買い替えを考えているところです。今ならHuawei nova 3とか、もうちょっとお金を出してiPhone8かiPhoneXRを買ったほうが幸せになれると思います。
- 二つ目は値段です。この値段設定は正直高いと思います。2年前の機種のiPhone7でこの値段で今から2年間使うことができると思っているのでしょうか?
- 三つ目は料金体系です。料金体系がわかりにくい上、1年目は安く感じるような設定や宣伝、頭金の設定、絶対2年間使わせるマン、インターネットと2代目以降の割引の併用不可など、料金体系が複雑でわかりにくいです。その上縛りがきついですね。途中でやめると割高になってしまうので厳しいかなという気がします。
iPhoneが使いたいないら3大キャリアで最新のモデルを買うか、Appleストアで買ったほうが賢明だ、というのが私なりの結論です。
皆さんはどうお思いでしょうか?ぜひコメント欄でご意見お聞かせください。
Source : Apple, UQmobile, Ymobile(1), Ymobile(2)
コメント
※暴言・個人攻撃等は予告無しに削除します