米政府の制裁に苦しむHUAWEIは、他メーカーにスマホデザイン(等)をライセンスすることで制裁の回避することを検討しているようです。具体的には、国有企業であるPTAC(中国郵電器材集団公司)と協議しているようです。米Bloombergが報じました。
例えば最近発表されたBALMUDA Phoneは、スマホデザインやブランドはバルミューダ、製造は京セラが担当しています。HUAWEIはバルミューダ的な立ち位置を目指しているのでしょうか。
(当面は)中国市場限定の取り組みの可能性も
米国制裁によりHUAWEIには中国市場とグローバル市場双方でで大きな問題に直面しています:
- 5G対応SoCの調達が困難に(中国市場とグローバル市場双方)
- Googleサービス搭載が不可に(グローバル市場)
露骨な制裁回避の取り組みと見られないためにも、HUAWEIが中国市場限定でPTACへのライセンス事業を行う可能性はあるでしょう。
なお、HUAWEIから分離独立したHonorはグローバル市場において無事GMS搭載スマホの発売再開にこぎつけています。
HUAWEIがPTAC等の他企業にスマホデザインをライセンスする場合、開発されたスマホにどこまでHUAWEI色が残るのかに注目ですね。営業面では1~2年前まで世界のスマホのトップブランドであったHUAWEI色を前面に出したほうが良いと思われる一方で、米政府から「露骨な制裁逃れ」と目を付けられないような配慮も必要となってくるでしょう。
Source:Bloomberg
HUAWEIはバルミューダ的な立ち位置を目指しているのでしょうか。