中国とアメリカの巨大企業によるタッグを、我々は再び見ることができるのでしょうか。
Googleが、Huaweiと協働するための許可を得られるよう、ホワイトハウスに対して働きかけているようです。アメリカのテクノロジー系サイトBGRが報じました。
Google系アプリ搭載を諦めたHuawei
アメリカによって昨年5月から続く経済制裁の影響で、HuaweiがGoogle系サービス(Google Mobile Services、以下「GMS」)を自社端末に搭載できなくなったのは、今や誰もが知るところです。これにより、フラッグシップモデルのMate 30シリーズなどは、GMSを搭載しないまま発売されています。
一連の騒動をきっかけとして「Google依存」に潜むリスクを痛感したのか、Huaweiは独自プラットフォーム(Huawei Mobile Services、以下「HMS」)の構築に着手。多額の投資によって急速に開発を進める様子からは、並々ならぬ熱意が感じられます。
それだけでなく、他の中華スマートフォンメーカーも巻き込む形でGoogleに対抗する計画が報じられており、さしずめ「中華メーカー対Google」の様相を呈しています。
焦るGoogle
こうなると、Googleが焦りだすのも無理はありません。同社は、AndroidスマートフォンメーカーからのGMS利用手数料によって、多額の利益を出しています。ところが、Huaweiが他の中華メーカーも巻き込んで、GMSからの脱却を画策している......と聞けば、心中は穏やかではないでしょう。
BGRによれば、ドイツ系のサイトFinanzenやスペイン系のブログMarketingDirectoなど、複数ソースが今回のGoogleのホワイトハウス(=トランプ政権)への働きかけについて報じており、一定の信憑性がありそうな情報です。ただし、肝心のGoogleによる公式声明がなく、詳しい状況はまったくわかっていません。
低い実現可能性
しかし、仮に制裁が解除されたとして、既にHMSの開発をある程度進めているHuaweiが、Googleと再び手を組む可能性は低いでしょう。事実、「制裁が解除されても、GMSを搭載することはない」という発言が報じられたこともあります。HMSとGMSの併用という形は実現するかもしれませんが、今回のGoogleの行動は遅きに失したという印象が否めません。
個人的な意見としては、Huaweiのスマートフォンは確かなクオリティを誇っているだけに、GMSを再び搭載してほしいという思いがあります。ただし、こればかりは今後の展開を待つほかなく、根強いHuaweiファンにとってはやきもきするような状況が続きそうです。
Source: BGR
なんかまたここ重くなりました?
定期的に不安定になりますね