同じ系列のメーカーが発売したこの3モデルは、お互いにスペックと立ち位置が非常に似ています。どう違うのか、はたまたおすすめは......?
今回は読者のリクエストにお応えして、「Oppo Reno Ace(以下、Reno Ace)」「Realme X2 Pro(以下、X2 Pro)」「OnePlus 7T」の3機種を比較します。
早速、3機種をざっくり紹介したいと思います。
まずは、驚愕の65W急速充電が話題となったReno Ace。ガンダムエディションの存在は海外における日本のホビー人気を示すもので、デザイン面もユニークな一台です。
X2 Proは、良い意味で価格とは不釣り合いのスペックで、圧巻のコスパを誇ります。「telektlistライター陣が選ぶ2019年のベストスマホ」にもノミネートされました。
そしておなじみOnePlus 7Tは、OnePlusの最新モデルとして根強い人気を集める一台。上位機種のOnePlus 7T Proは、英ガーディアンによる2019年のベストモデルに選出されています。
ご存知の方も多いと思いますが、この3機種をそれぞれ開発しているOppo、Realme、OnePlusは、同じBBKグループの傘下にある企業です。
OppoとRealmeは親子関係にあり、個人的には「BBKブラザーズ」あるいは「BBKファミリーと呼びたいところ。
今回の比較も、一言で表すならば「そっくり」という結果になりました。
目次
大まかなスペックの比較
3機種の主なスペックは下記の通りとなっています。
3機種ともSnapdragon 855+をSoCとして搭載しており、処理性能は文句なくトップクラスです。
それでは、カテゴリー別の比較に移っていきましょう。
OS
・Reno Ace:Color OS
・X2 Pro:Color OS(Realme UIへアップデート予定?)
・OnePlus 7T:Oxygen OS
Reno AceとX2 Proは、Oppoが開発するColor OSを搭載。
ただし、X2 ProはRealmeのフラッグシップモデルであることから、公式発表があったRealme UIへのアップデートを将来的に受け取る予定です。
OnePlus 7Tは、洗練されたデザインと快適な操作性で評価の高いOxygen OSを搭載。
「禅モード」などの便利な機能が実装されています。
X2 Proが将来的にRealme UIとなる可能性を考えると、三者三様となった形のOS。
Realme UIの使用感は未知数ですが、Color OSとOxygen OSはそれぞれに長所があり、明確な優劣をつけることは難しいところ。前者はiOSライクで、かなり独特なカスタムOSです。Oxygen OSはピュアAndroidに近い印象で、使いやすさがセールスポイントとなっています。
背面デザイン
・Reno Ace:縦長リアカメラ
・X2 Pro:縦長リアカメラ
・OnePlus 7T:円形リアカメラ
ディスプレイ部分は3機種すべてが水滴型ノッチを採用しているため、今回は背面デザインにスポットライトを当てたいと思います。
Reno AceとX2 Proがともに縦長のリアカメラを搭載し、ブランドロゴ以外はほぼ同一。個人的には、RealmeのロゴがスタイリッシュなX2 Proが好みです。
OnePlus 7Tは、特徴的な円形のリアカメラを搭載。主観ですが、大きな円形が一眼レフのレンズを想起させるため、「いかにもカメラです」という感じで好印象を持っています。
ディスプレイサイズと解像度
・Reno Ace:6.5インチ有機EL、解像度1,080x2,400
・X2 Pro:6.5インチ有機EL、解像度1,080x2,400
・OnePlus 7T:6.55インチ有機EL、解像度1,080x2,400
非常に似通った結果で、3機種とも解像度は同じです。
面白いのは、3機種の中で最も小さい本体サイズのOnePlus 7Tが、ディスプレイサイズでわずかにReno AceとX2 Proを上回ったこと。したがって、OnePlus 7Tはベゼルが最も狭いといえそうです。
また、3機種とも90Hzリフレッシュレートに対応している点も共通です。優れた映像性能を備えたハイレベルなディスプレイとなっています。
サイズと重量
・Reno Ace:161.0 x 75.7 x 8.7mm、重さ200g
・X2 Pro:161.0 x 75.7 x 8.7mm、重さ199g
・OnePlus 7T:160.9 x 74.4 x 8.1mm、重さ190g
Reno AceとX2 Proは「双子かな?」と思うレベルで似ていますが、OnePlus 7Tがやや軽いという結果に。OnePlus 7Tだけわずかにバッテリー容量が少ないため、そのあたりも影響しているのかもしれません。
10g程度の差ですが、毎日持ち歩くスマートフォンではその違いも大きなものとなります。本体の重量に関するtelektlistの過去記事も、あわせてご紹介します。
カメラ構成
・Reno Ace:クアッドカメラ(48MP+13MP+8MP+2MP)
・X2 Pro:クアッドカメラ(64MP+13MP+8MP+2MP)
・OnePlus 7T:トリプルカメラ(48MP+16MP+12MP)
ここまであまり相違が見られなかった3機種ですが、カメラ性能はそれぞれ異なります。
Reno AceとX2 Proはともにクアッドカメラですが、メインカメラの画素数はX2 Proのほうが上(64MP)。
OnePlus 7Tはトリプルカメラで、レンズが1枚少なくなっています。
ただし、スマートフォンのカメラ性能は、一概に画素数やレンズの数だけで決めることはできません。ソフトウェアによる補正のレベルなども加味する必要があるため、実機を触って確かめるしかない......というのが正直なところ。
telektlistに投稿されたコメントによれば、どうやらOnePlus 7TのカメラはX2 Proよりも優れている様子です。
なお、インカメラの画素数は3機種とも16MPです。
バッテリー性能
・Reno Ace:4,000mAh(65W急速充電対応)
・X2 Pro:4,000mAh(50W急速充電対応)
・OnePlus 7T:3,800mAh(30W急速充電対応)
バッテリー容量はOnePlus 7Tがわずかに小さい結果となりましたが、ここで注目すべきは充電スピードでしょう。
Reno AceとX2 Proの充電スピードは異次元で、OnePlus 7Tのスピード(30W)も全く悪くありませんが、50Wと65Wという数字の前では霞んで見えてしまいます。
端子類 - Oneplus 7Tのみイヤホンジャック無し
Reno AceとX2 Proはイヤホンジャックを搭載していますが、OnePlus 7Tは非搭載です。スペックが似たりよったりな3機種なので、これは気にする人にとってはかなり重要なポイントです。
価格 - X2 Proがやや安め
・Reno Ace:5万円程度(RAM 8GB+ROM 128GBモデル)
・X2 Pro:4万5,000円程度(RAM 8GB+ROM 128GBモデル)
・OnePlus 7T:5万円程度(RAM 8GB+ROM 128GBモデル)
※2020年1月時点のAliExpressにおける参考価格
入手経路によっても異なりますが、筆者の調べでは大きな差はありませんでした。
今回はRAMとROMの構成を揃えて調査しましたが、X2 ProにはRAM 6GB+ROM 64GBモデル(4万円程度)も存在します。
メモリもストレージも最低限で大丈夫という方にとって、最も安く手に入れられるのはX2 Proとなっています。
まとめ
どの機種も各社自慢のフラッグシップ機のため、非常に高いコストパフォーマンスを誇ります。
また、それぞれカメラ構成やバッテリー性能で個性を出しつつも、本体のサイズ感やディスプレイは似通っているのが面白いところ。
ちなみに、筆者が3択を迫られたらOnePlus 7Tを選びます。
最大の理由は、やはりOSでしょうか。かつてOnePlusを使用していた時期は、Oxygen OSの洗練された見た目が好きでした。OSアップデートも2年ほど行われるのが通例となっており、他の2モデルと比べると長くサポートを受けられそうです。
加えて、本体のデザインも高級感のあるものに仕上がっており、「元祖フラッグシップキラー」としての貫禄を感じています。
Reno Aceは急速充電の速度が65Wで突出しているため、とにかく速い充電速度を体感したい方におすすめ。
X2 Proは、使いやすそうな印象を受けるRealme UIに更新予定で、価格がやや安めであるため、尖ったサブ機が欲しい方には最適かもしれません。
スペック比較ページのご紹介
telektlistでは、今回のようなスペック比較が簡単におこなえるページを開設しています。
スマホの購入で迷った際は、ぜひお試しください。
複数台のスマホを持っている逸般人は、充電器を使い回す傾向があります。
そこで重要になってくるのは共通化された充電規格なのですが、この3台、quickchargeには対応しているかわかる方いませんか?
私はいずれも所有していませんが、過去の実績からOneplusは対応、oppoは非対応という理解をしています。
FINDXにqc3対応チャージャーをつないだとき、いつまで立っても5V1Aだったときはショックでした…。