既にRedmi 10が発表済みですが、インドにてRedmi 9シリーズの新機種、Redmi 9i Sport、9A Sport、9 Activが登場。前者2機種は通常モデルと比べ防沫仕様となり、後者は上位構成のRAM容量が増えたものとなっています。
よりややこしいラインナップに
Redmi 9i Sport / 9A Sport
Redmi 9i Sport及び9A sportは、名前が示す通りRedmi 9i、9Aからのマイナーアップグレードモデルといった位置づけに。そのスペックは以下の通りとなっています。
Redmi 9i Sport / 9A Sport
- Helio G25
- 6.53インチHD+(720p)IPSフラットディスプレイ(水滴ノッチ)
- 4GB RAM + 64/128GB RAM / 2/3GB RAM +32GB ROM
- 5,000mAhバッテリー、10W有線充電に対応
- リアカメラ:13MPメイン(f/2.2)最大1,080p30FPS動画撮影対応
- インカメラ:5MP
- イヤホンジャック
- 防沫(P2i)
- MIUI
- 164.9×77.07×9mm、194g
- 充電器付属(10W)
通常モデルからの変更点は防沫仕様となっただけですが、更にややこしいことにRedmi 9i Sport及び9A Sportは、SoCやサイズ等基本スペックがほぼ同じものとなっています。
唯一の違いとしては、前者のRAMストレージ構成が4GB+64/128GBであるのに対し、後者が2/3GB+32GBである点のみ。
価格は9i Sportが順に₹8,799(約1.3万円)、₹9,299(約1.4万円)、9A Sportが₹6,999(約1.1万円)、₹7,999(約1.2万円)となっています。
Redmi 9 Activ
Redmi 9 Activは、インド版Redmi 9のRAMストレージ構成上位モデルのRAMが4GBから6GBに増量した、これまたマイナーアップグレードとなるモデル。スペックは以下の通りです。
- Helio G35
- 6.53インチHD+(720p)フラットディスプレイ(水滴ノッチ)
- 4/6GB LPDDR4X RAM + 64/128GB eMMC5.1 RAM
- 5,000mAhバッテリー、10W有線充電に対応
- 背面指紋認証
- リアカメラ:13MPメイン(f/2.2)+2MP深度(f/2.4)、最大1,080p30FPS動画撮影対応
- インカメラ:5MP(f/2.2)最大1,080p30FPS動画撮影対応
- イヤホンジャック
- MIUI
- 164.9×77.07×9.0mm、194g
- 充電器付属(10W)
また地味な違いとして、カラーがRedmi 9はブラック、ブルー、オレンジの3色でしたが、こちらはブラック、グラデーショングリーン、グラデーションパープルに変わっています。
価格は4GB+64GBモデルが₹9,499(約1.4万円)、6GB+128GBモデルが₹10,999(約1.7万円)となっています。
ちなみに、グローバル版Redmi 9とインド版Redmi 9は全く異なるもので、更に前者(グローバル版Redmi 9)はインドにてRedmi 9 Primeとして発売されています。
※上の発表時の記事にてRedmi 9 Primeをインド版Redmi 9としており、意味合い的には間違いではないのですが、Redmi 9との名称で別モデルがインドで発売されているため、分かりやすく言うとRedmi 9 Primeはグローバル版Redmi 9のインド版となります。
Redmi 9シリーズまとめ
ラインナップのややこしさではRedmi Noteシリーズが有名ですが、Redmi 9シリーズも非常にややこしいものとなっているため、以下に簡単にまとめました。
Redmi 9(グローバル版)
- SoCはHelio G80。13MPメイン+8MP超広角+5MPマクロ+2MP深度。
Redmi 9 Prime
- グローバル版Redmi 9のインド版。NFC搭載(グローバル版は非搭載)。
Redmi 9(インド版)
- グローバル版Redmi 9とは別物。SoCはHelio G35。13MPメイン+2MP深度。
Redmi 9 Activ
- インド版Redmi 9の上位モデルのRAMが4GBから6GBに増量。
Redmi 9C
- インド版Redmi 9のヨーロッパ版。2MPマクロレンズが追加され13MPメイン+2MP深度+2MPマクロに。
Redmi 9C NFC
- Redmi 9CにNFCが追加。2MP深度レンズが無くなり13MPメイン+2MPマクロに(インド版Redmi 9は13MPメイン+2MP深度)。
Redmi 9A
- インド版Redmi 9の廉価版。SoCはHelio G25。リアカメラは13MPメインのみ。指紋認証非搭載。
Redmi 9AT
- Redmi 9Aのマイクが2つから3つに。スペインで発売。
Redmi 9A Sport
- Redmi 9Aに防沫仕様(P2i)が追加。
Redmi 9i
- Redmi 9AからRAMストレージが増量。
Redmi 9i Sport
- Redmi 9iに防沫仕様(P2i)が追加。
Redmi 9 Power
- Redmi Note 9 4Gのインド版。SoCはSnapdragon 662。48MPメイン+8MP超広角+2MPマクロ+2MP深度(Redmi Note 9 4Gは48MPメイン+8MP超広角+2MP深度)。
Redmi 9T
- Redmi 9 Powerのグローバル版。上記の通りRedmi Note 9 4Gとはカメラ構成が微妙に異なる。
筆者が調べた限りは以上の13種類となりますが、内数種類はPOCO機としてリブランドされています。リブランド機、そして似たスペックとなっている機種については以下の通りです。
POCO M2
- グローバル版Redmi 9のリブランドモデル。バッテリー容量は5,000mAh(グローバル版Redmi 9は5,020mAh)。
POCO M2 Reloaded
- M2よりRAMストレージが減少。
POCO C3
- Redmi 9Cの指紋認証非搭載版。
POCO C31
- Redmi 9Cのリブランドモデル。こちらは指紋認証搭載のまま。
POCO M3
- SoCはSnapdragon 662となりRedmi 9 Power(9T)に似ているが、リアカメラ構成は48MPメイン+2MPマクロ+2MP深度と異なる(Redmi 9 Power(9T)はこれに8MP超広角を加えた4眼構成)。
以上の通り、リブランドモデル含めかなりの数となっているラインナップですが、そのややこしいネーミングの理由として、それぞれの市場に合ったマーケティングが挙げられます。
これらについて、海外YouTuberのTeckAltar氏は「I tried understanding Xiaomi names (and failed)(Xiaomiのネーミングを理解しようとしてみた(無理でした))」と解説する動画を投稿。
同氏は、(ネーミングの)一貫性と機敏性(市場のトレンドや競合他社製品に対する反応速度)はトレードオフであり、Xiaomiは、中国やインドといった、競争が激しく日々変化していく市場で後者を取っている、と結論付けています。
つまり、世界全体で同じ名前で足並みを揃えていると競合他社に置いていかれるため、その場その時に合ったネーミングをつけている、ということです。
とは言え、今回の3機種、そしてそれらの通常モデルなど、インド市場だけでも既にややこくなっているのもまた事実。せめて、Realmeくらいには分かりやすいものにしてほしいですね。
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