サムスンの毎年恒例イベント、Galaxy Unpackedにて同社折りたたみスマホ最新モデル、Galaxy Z Fold3及びZ Flip3、そしてGalaxy Watch 4、Galaxy Buds 2が正式発表。
折りたたみスマホ2機種に関しては、IPX8の防水に対応となり、更にFold3はSペン対応、画面下インカメラ搭載となっています。
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目次
Galaxy Z Fold3
- Snapdragon 888
- 6.2インチ(2,268×832p)Dynamic AMOLEDディスプレイ(リア パンチホール)・7.6インチ(2,208×1,768p)Dynamic AMOLED 2Xディスプレイ(イン 画面下インカメラ)
- Gorilla Glass Victus(リア・背面)
- 120Hzリフレッシュレート(リア・イン)
- 12GB RAM + 256/512GB UFS3.1 ROM
- 4,400mAhバッテリー、25W有線、11Wワイヤレス、4.5Wリバースワイヤレス充電に対応
- 側面指紋認証
- リアカメラ:12MPメイン(f/1.8 1/1.76 1.8μm、Dual Pixel AF、OIS)+12MP超広角(f/2.2 1.12μm 123°)+12MP望遠(f/2.4 1.0μm 2倍光学ズーム、OIS)
- インカメラ:10MP(リア f/2.2)・4MP(イン 画面下 f/1.8 2.0μm)
- ステレオスピーカー Dolby Atmos
- Wi-Fi 6E
- IPX8対応
- Sペン対応
- One UI 3(Android 11)
- 158.2×67.1/128.1×14.4-16/6.4mm(折りたたみ/非折りたたみ時)、271g
耐久性がアップ
第3世代となるZ Fold3及びZ Flip3は、折りたたみスマホで初となるIPX8防水に対応。アーマーアルミニウムフレームやGorilla Glass Victusを採用するなど、端末の耐久性も向上しており、折りたたみディスプレイの耐久性は前モデル比で約80%アップ。
防水の仕組みについては、ボディ部分は通常のスマホ同様防水テープなどを使用。ヒンジ部分では、腐食耐性のある素材を採用し、長寿命のグリースでフィニッシュ。
また水によるメインボードのショートを防ぐために、軟性回路基板が両部分に接する箇所をラバーと液状ガスケットで密閉しているとのこと。
Sペン対応
当モデルに関しては、ディスプレイの明るさは前モデル比で最大29%アップとなり、更に画面下インカメラを搭載し、Sペンに対応(S Pen Pro及びS Pen Fold Edition、S Pen ProではZ Foldモードにする必要あり)。
折りたたみスマホ用に開発されたS Pen Fold Editionは、S Pen Proより少し小さく、ペン先が丸くソフトなラバー製となり、内部には衝撃吸収のためのバネを搭載し、リスポンス性に関しては40%向上。Bluetoothは非対応ですが、エアコマンドには対応しています。
ディスプレイをスタイラスペン対応にするためには、デジタイザーと呼ばれるペンを検知するレイヤーを搭載する必要があるそうですが、今回そのデジタイザーも折りたたむのではなく、耐久性の観点から2枚のデジタイザーを搭載。
Wacomとの共同開発により、2枚のデジタイザーを繋げ1枚のデジタイザーとして機能させる方法を確立。その隙間に関しては、そのために作られた新たなアルゴリズムによりその位置を計算している模様です。
その他のスペックとしては、両ディスプレイともに120Hzリフレッシュレートに対応し、サイズもほんの少し小さく軽くなるなどと、前モデルからの向上が見られます。
一方で、バッテリーは100mAh減の4,400mAhとなり、充電速度やカメラ構成は変わらないといった点も。
ソフトウェアが大きなディスプレイに最適化
ソフトウェア面では、純正アプリや一部アプリがその大きなディスプレイに合った使い方ができるよう最適化が施されています。
対応アプリは、上画像の通りYouTubeやGmailなどのGoogle系から、TikTokやNetflix、SpotifyにSlackなどメジャーなものなど。
またタスクバー(画像端末右端)により、アプリを開いたままで、他のアプリを開くことが可能に。画像のように、複数アプリ、タブを開いたマルチタスクが可能となっています。
ペン収納付きケースも
純正アクセサリーとして、Sペン収納付きのケースが$79.99(約8,800円)、S Pen Fold Editionが$49.99(約5,500円)、S Pen Proが$99.99(約1.1万円)で用意。
約19.9万円から
カラーはファントムグリーン、ファントムブラック、ファントムシルバーの3色展開となり、既に予約受付を開始しており、8月27日より販売開始。その価格は以下の通りとなっています。
- 12GB+256GB $1,799.99(約19.9万円)
- 12GB+512GB $1,899.99(約21万円)
ちなみに、前モデルGalaxy ZGalaxy Z Fold2の発売価格は$1,999.99(約22.1万円)からであったため、$200安くなっています。
Thom Browne Edition
前モデル同様に、数量限定のThom Browne Editionも用意。こちらはRAMストレージ構成が12GB+512GBのみとなり、既に予約受付が開始。価格は$3,449.99(約38.1万円)となっています。
Galaxy Z Flip3
- Snapdragon 888
- 1.9インチ(260×512p)Super AMOLEDディスプレイ(リア)・6.7インチFHD+(2,640×1,080p)Dynamic AMOLEDディスプレイ(イン パンチホール)
- Gorilla Glass Victus(背面)
- 120Hzリフレッシュレート(イン)
- 8GB RAM + 256/512GB UFS3.1 ROM
- 3,300mAhバッテリー、15W有線充電に対応
- 側面指紋認証
- リアカメラ:12MPメイン(f/1.8 1.4μm、Dual Pixel AF、OIS)+12MP超広角(f/2.2 1.12μm 123°)
- インカメラ:10MP(イン f/2.4)
- ステレオスピーカー Dolby Atmos
- IPX8対応
- One UI 3(Android 11)
- 86.4/166×72.2×15.9-17.1/6.9mm(折りたたみ/非折りたたみ時)、183g
前述の通り、こちらもIPX8防水対応となり、耐久性がアップ。前モデルと比べ、カメラは縦配置となり、120Hzリフレッシュレートに対応。
リアディスプレイは4倍の大きさとなり、メッセージのチェックや、ボタンをシャッターボタンとし、開かずに自撮りが可能となっています。
オシャレなケースいろいろ
純正ケースは豊富な品揃えとなり、シリコン+リング(5色・画像左上3つ)、シリコン+ストラップ(2色・画像右下2つ)が$39.99(約4,400円)、クリアカバー+リングが$29.99(約3,300円)、レザー(3色)が$79.99(約8,800円)、アラミドが$69.99(約7,700円)となっています。
約11万円から
カラーはクリーム、グリーン、ラベンダー、ブラック、そしてサムスン公式サイト限定のグレー、ホワイト、ピンクの計7色展開。
こちらもFold3同様既に予約受付開始となっており、8月27日より販売開始。その価格は以下の通りです。
- 8GB+128GB $999.99(約11万円)
- 8GB+256GB $1,049.99(約11.6万円)
ちなみに、前モデルのGalaxy Z Flip 5Gの発売価格は$1,449.99(約16万円)であったため、$450安くなっています。
Thom Browne Edition
こちらもまたFold3同様、数量限定のThom Browne Editionが用意。RAMストレージ構成は8GB+256GBのみとなり、既に予約受付が開始。その価格は$2,349.99(約26万円)となっています。
Galaxy Watch4・Watch4 Classic
サムスンのスマートウォッチ最新モデルとなるGalaxy Watch4・Watch4 Classicは、SoCに最新の5nmプロセス製造Exynos W920、OSにWear OS Powerd by Samsungを採用。
Watch4とWatch4 Classicの違いとしては、前者がアーマーアルミニウム製となり、ラバーバンド付きの普通のスマートウォッチである一方、後者はステンレススチール製となり、サムスン特有の回転ベゼルを搭載。
サイズは前者が44mm(1.36インチSuper AMOLEDディスプレイ)と40mm(1.19インチ)、後者が46mm、42mmとなっています(スクリーンの直径は同じ・画素数は330PPI)。
今回のモデルはヘルスケアに重点を置いており、1つのセンサーでPPG、ECG、BIAの計測が可能。また右の2つのボタンをそれぞれ指で触れることにより、体組成測定が可能。その小さいサイズなれど、現場で使用される機器と比べ、98%の精度を誇っています。
ソフトウェア面では、One UI(Wear OS)を採用し、サムスン製他製品との互換性が向上。ヨガやエアロビクスといったエクササイズはサムスンTVと連携が可能となり、スマホのDNDモードとの同期も可能に。他には睡眠中のいびきなどを検知したり、95種類の運動モード、ジェスチャー操作対応など。
その他スペックとしては、1.5GB RAM+16GB ROM、LTE&Bluetooth、5ATM、IP68防水防塵、MIL-STD-810G、最大40時間のバッテリー持ち(小さい方が247mAh、大きい方は361mAh)、2時間以内で満充電など。
約2.8万円から
カラーはGalaxy Watch4がブラック、シルバー、ピンクゴールド(40mm限定)、グリーン(44mm限定)の4色、Watch4 Classicがブラック、シルバーの2色のみとなっています。
予約受付は既に開始しており、8月27日より販売開始。その価格は以下の通りです。
Galaxy Watch4・40mm
- Wi-Fiモデル $249.99(約2.8万円)
- LTEモデル $299.99(約3.3万円)
Galaxy Watch4・44mm
- Wi-Fiモデル $279.99(約3.1万円)
- LTEモデル $329.99(約3.6万円)
Galaxy Watch4 Classic・42mm
- Wi-Fiモデル $349.99(約3.9万円)
- LTEモデル $399.99(約4.4万円)
Galaxy Watch4 Classic・46mm
- Wi-Fiモデル $379.99(約4.2万円)
- LTEモデル $429.99(約4.7万円)
Thom Browne Edition
Galaxy Watch4 ClassicにはThom Browne Editionが用意され、こちらについては9月後半発売とのこと。
Galaxy Buds2
サムスンの最新TWSイヤホンとなるGalaxy Buds2は、98%のノイズをブロックできるとするANC(アクティブノイズキャンセリング)に対応。
その他の機能としては、3段階のアンビエントモードや、ウーファーとツイーターによるツーウェイスピーカー、3つのマイクとVPU(Voice Pickup Unit)&マシンラーニングによる通話品質向上、Galaxy製品間(スマホ・タブレット・ノートパソコン)でのオートスイッチなど。
重さとしては、イヤホン単体でそれぞれ5g、ケースが41.2g。バッテリー持ちに関しては、ANCオンでイヤホン単体(61mAh)5時間、ケース(472mAh)含めて20時間、オフでイヤホン単体7.5時間となっています。
約1.7万円
カラーはグラファイト、オリーブ、ラベンダー、ホワイトの4色展開。既に予約受付を開始しており、8月27日より販売開始。その価格は$149.99(約1.7万円)となっています。また、Galaxy Tagを$5(約550円)で同時購入も可能の模様です。
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Source:発表会生放送, Samsung(1), (2), (3), (4), (5), (6) Via:GSMArena(1), (2), (3), (4)
少しずつ値段が下がってきたな
それでも普及にはまだコストダウンが必要だろうけど