Rakuten UN-LIMITは楽天モバイルのキャリアとしての唯一のプランです。テレビやインターネットの広告で見かけることも多いと思います。
Rakuten UN-LIMITの特徴はその名の通り(ほぼ)無制限で1年間無料であること。Rakutenエリア内であればデータ通信は10GB/日を超えない限りは無制限、Rakuten Linkアプリ経由であれば通話もSMSも無料となります。解約時の違約金もなく1年間使えるということで気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回はRakuten UN-LIMITを1ヶ月利用した私、telektlistのナカヤマが辛口レビューをお届けします。導入するかどうかの判断にお役立てください。
目次
速度は安定していて満足
私の環境での平均的な通信速度
まずはRakuten UN-LIMITの良いところから。自社のフルサービスであるため速度が落ちることもなく、非常に安定しています。
Rakutenエリア内であれば上りも下り20Mbps前後、調子がいいときは50-100Mbpsもの速度が出ます。
また、自分のエリアではRakutenエリア外でauローミングに接続している場合もだいたい同じぐらいの速度が出ます。
速度の面に関しては一度も不安を抱いたことがなく、素晴らしい回線だと思います。
通話、SMSが無料の安心感が素晴らしい
Rakuten UN-LIMITはRakuten Linkアプリ経由での通話、SMSは無料です。
これが心理的な余裕が生まれてかなりいいです。インターネット時代とはいえ、問い合わせなどのシーンで電話をしなければならないことや、外出時に急いで連絡しなければならない場合がたまにあります。電話が無料であることで躊躇なく電話をかけることができるようになるのが最高です。
通話、SMSがし放題というプランは他のキャリアやMVNOにもありますが、どれもお値段が高く、無料のプランはほとんどどないため、その点でRakuten UN-LIMITは素晴らしいです。
Rakuten Linkの使い心地は普通
肝心のRakuten Linkですが、対応していない端末もあります。なお、iOS用アプリは7月8日に配信開始されました。Androidでは非対応のモデルがありますのでご注意ください。
使い心地は至って普通のアプリです。通話とSMSができるアプリですが、最近になってニュース機能、ウォレット機能が追加され、総合アプリ化していますが私は結局通話とSMSしか使いません。
エリア狭すぎ問題
現在の首都圏のエリア。濃い色が楽天エリアで薄い色がパートナー回線エリア。
ここまで良かったところを述べましたが、もちろん悪いところもあります。一からキャリアを始めたということでRakutenのエリアが狭いのはしょうがないのですが、auのローミングエリアもフルバンドではなくBand 18のみとなっており、山間部ではほとんど電波が入りません。
それだけなら公式サイトのエリアを見ればわかるので問題ないのですが、基地局が少ないからか、楽天エリア内でも意外と高層階や地下でRakutenの電波が入らないことが多いです。自分が首都圏で使った限りでは5GB/月を超え、通信制限となることはなかったですが、気づいたらauのローミングに接続されていることは多々ありました。auローミングは5GB/月を超えると1Mbpsの通信制限となりますので、人によっては気をつける必要があります。
対応端末以外は動作保証対象外ってどうなの?
Rakuten UN-LIMITは対象端末以外は完全に動作保証対象外となります。
公式サイトでスマートフォンの対応状況確認をまとめたページがあるのは評価できますが、それでも動作する端末がまだ少ないのが現状です。
iPhoneについては、以下の端末については基本的なサービスは利用できますが、楽天回線とau回線の自動切換が上手くいかない場合があるようです。
楽天回線↔au回線の切替の問題は、楽天回線カバーエリアが拡大すれば解決するのですが、まだ時間がかかりそうです。
また、iPhone SE(第二世代)はRakuten Linkアプリ経由の無料通話、SMSの対象外となっています。それに加え、iOS版のmy楽天モバイルアプリは未だに配信されていません。iPhoneの対応はまだまだと言えるでしょう。
サポートの悪さは大大大問題!
Googleの予測変換から察する事ができるサポートの悪さ
ここまでは回線の評価でしたが、ここからは楽天モバイルのサポートについての話になります。回線のレビューをするこの企画の本筋外れてしまいますが、楽天モバイルの現状を語るには外せないので説明させていただきます。
まずはサポートセンターの対応についてです。キャリアとしてスタートして間もないからか、新型コロナウイルスでコールセンターの人員が少ないからなのか、楽天モバイルのサポートセンターは常に混雑していて繋がりません。電話ですと平均で1-2時間待たされ、メールだと返事が帰ってこなかったという人も多いです。
また、サポートセンターの人によって回答が異なることや、後日になってキャンペーン情報やスマートフォンのハードウェアスペックが変更されるといった後出しのように悪い情報が出てくることも多々ありました。
去年の9月以降、セキュリティパッチを含むソフトウェアアップデートの音沙汰がないGalaxy A7
また、対応端末以外動作保証対象外となっていますが、肝心のその対応端末のソフトウェアアップデートが遅れ気味で、発売以来全くない機種もあります。(Galaxy A7など)
他のキャリアやMVNOからすると信じられない話ですが、楽天モバイルの現状は最悪のサポートであると思います。各種キャンペーンで大盤振る舞いで、回線もそこそこ使える楽天モバイルですが、サポートは期待できないことは覚えておくと良いでしょう。
【まとめ1】定価の2,980円/月になったら契約するか?
Rakuten UN-LIMITは今のところ、1年間無料であることなどの各種キャンペーンがあるため、それらを踏まえると素晴らしいと評価できます。一方で楽天エリアがまだまだ狭いこと、iPhoneの対応が中途半端であること、そして何よりサポートがほとんど期待できないことは今後の大きな課題です。Rakuten UN-LIMITを契約したい人はこれらのことを踏まえてから契約するようにしましょう。
1年後、楽天モバイルのRakuten UN-LIMITは月額2,980円を請求するプランになります。人様からお金を取るということはインフラ通信事業者として責任を負うことになります。(無料だったら責任を負う必要はないとまでは言いませんが...)
Rakuten Miniの周波数変更問題で総務省から行政指導を受けたことを踏まえ、楽天モバイルは事業体制の見直しを行う旨等を7月10日付けプレスリリースで表明しました。総務省からの行政指導有無にかかわらず、楽天モバイルは体制を強化して、エリア問題、iPhone対応の課題、サポートの充実にこの1年間で取り組まないと、多数のユーザが無料化期間終了時に離脱するのではないでしょうか。筆者も、今後1年間でサービスレベルに大幅な改善がないと、月額2,980円を払う気にはなりません。
野心的な楽天は5G化も進めていくと発表しています。楽天モバイルは完全仮想化を実現じているため、技術的には5Gの導入は3大キャリアよりも簡単であるようです。とはいえかなり手間のかかる作業であることは間違いないでしょう。
このように、2020年に楽天モバイルはこれから取り組む課題がまだまだあります。ここ1年でどこまで改善できるかに期待です。個人的には3大キャリアと価格競争が起きるところまでいってほしいのですが...
【まとめ2】無料サービス(1年間)という前提でのメリット・デメリット
楽天モバイルも事業体制拡充の意思を表明しているので、月額2980円の有料サービスとしての評価を下すのはもう少し待っても良いと思います。無料サービスとしてのメリット・デメリットのまとめは以下の通りとなります。
メリット
- Rakuten UN-LIMITのサービス水準に不満があれば、違約金なしでいつでも解約できる。
- 楽天回線のエリア内であれば通信速度は安定。Rakuten Linkの通話アプリとしての使い勝手は悪くない。
- Rakuten Miniをおサイフケータイ端末として使う、等用途を絞ると便利
デメリット
- エリアが狭すぎる上、エリア内でも繋がらない場所がある
- iPhoneへの対応が不十分
- 顧客サポートの水準が低い
まだまだ発展途上のサービスですが、上記デメリットを認識した上で興味のある方は、300万人の無料枠(現在100万人まで埋まっています)が埋まる前に申し込みをされることをおすすめします。
ナカヤマさん、あなたこの仕事向いてないよ
もっとtelektlistらしいこと書いてくれ
>3 エリア狭すぎ問題
auエリアは5gb使い切っても1mb以上出るから無問題
>4 対応端末以外は動作保証対象外ってどうなの?
au回線使うんだから当然
>5 サポートの悪さは大大大問題!
このサイト見ている人でサポート期待している人いませんよ
無料なんだし
おじいちゃんには向かないから使わない方がいいよ
>6 【まとめ1】定価の2,980円/月になったら契約するか?
>7 【まとめ2】無料サービス(1年間)という前提でのメリット・デメリット
サブスクの無料期間利用しといて、なに文句言ってるの?