HuaweiのMateシリーズの新作であるMate 20のものだと思われる端末が、ベンチマークサイトのGeekbenchに登場しました。結果は驚くべき高スコアです。
Huawei Mate 20は、Huawei傘下のHisilliconが作った最新チップセットであるKirin 980を搭載したスマートフォンです。Kirin 980自体の発表は9月上旬に行われており、スペックの高さが話題となりました。
Kirin 980はApple A12と同じ7nmプロセスを用いたチップセットになっています。
A76(2.6GHz) + A76(1.92GHz)×2 + A55(1.8GHz)×2の2+2+4のオクタコア構成になっており、それぞれ高負荷、中負荷、低負荷に対応できます。3段階に分けることによって、音楽、カメラ、ゲーム等それぞれのシーンに最適化された動作をすることができ、パフォーマンス効率とバッテリー消費のバランスが上手くとれるという特徴があります。
それに加え、NPUというAI部分を担当するチップがKirin 970より一つ多く搭載され、画像処理能力が格段に向上しています。これによって、リアルタイムでの画像合成や、リアルタイムでの動画での切り抜きなどにも対応できます。今このようなことをパソコンでするとレンダリングに数分かかることを考えると、これはかなりすごいことです。
さて、このKirin 980を搭載するHuawei Mate 20のものだと思われるスコアがリーク画像から確認できます。シングルコアスコアが3390、マルチコアスコアが10328と驚くべき数値になっているとわかります。
Kirin 970のスコアはシングルコアスコアが約1900、マルチコアスコアが約6700だったので、Kirin 980はシングルコアスコアで約1.8倍、マルチコアコアスコアで約1.5倍にもなっていることがわかります。
(参考)Kirin 970を搭載した同社のP20 Proのスコア
この結果はQualcommのSnapdragon 845を大きく引き離しており、AppleのA12に迫る勢いになっています。
また、トリプルレンズや切り抜き動画などAppleにはないカメラ機能がある上に、P20 ProはすでにDxOスコアでiPhoneよりも高い評価を受けています。ゲームに関してもGPU Turboなど新たな機能で性能を強化しています。
iPhone XSに搭載されたAppleのA12にはまだ負けている
ゲームに関してはiPhoneが一番安定していてiPhone一択といった風潮がありましたが、これからはHuaweiという選択肢が出てくるかもしれません。
Huawei Mate 20はMate 20 Proと共に10/16に発表される見込みとなっております。Mate 20と同じKirin 980を搭載したhonor Magic 2も同様のスペックになると思われます。日本では各キャリアの冬モデルとして発売されると予想しています。
他のHuawei Mate 20のリーク情報です
Huawei Mate 20 Proの確認されている範囲のスペック情報です
honor Magic 2のリーク情報です
Source: Geekbench
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