災害時に提供される無料WiFi、「00000JAPAN」の使い方と注意点

台風19号が接近し、関東、東海地方にお住みの皆さんは様々な対策をしていることだと思います。自然災害が起きたときにやはり気になるのはインターネット。もしネットにつながらなくなれば災害情報や支援情報が入らなくなり、不安に思われる方も多いと思います。

そんなときに使えるのが災害時にのみ開放される無料WiFi、「00000JAPAN」（読み方はファイブゼロ・ジャパン）です。00000JAPANは地震、台風、洪水といった大規模自然災害発生時にキャリアによる電波に頼らずに災害情報を収集できるように無料開放されている公衆無線LANサービスです。

00000JAPANは主にキャリア各社が設置しているWiFiを利用したサービスです。通常時は各キャリアで契約している人しか使えないサービスですが、大規模災害時に一般開放されます。そのため、契約をしていない人や訪日外国人、未契約のスマートフォンからPC、果てはNintendo Switchに至るまで、どんな人どんな端末でも利用できるのが特徴です。

使い方

00000JAPANの利用方法は簡単。WiFiの設定画面に行き、「00000JAPAN」を選択するだけです。パスワードを求められること無くそのままインターネットを利用することができます。

注意点

【注意喚起】（1/3）
災害時無料Wi-Fi・00000JAPANを悪用した攻撃にご注意下さい。
00000JAPANは、緊急時の利便性確保を優先とし、通信が暗号化されていません。
攻撃者によって、通信の途中で盗聴、偽のアクセスポイントをつかった情報の奪取などの危険性があります。 #00000JAPAN
— 内閣サイバー(注意・警戒情報) (@nisc_forecast) July 9, 2018

00000JAPANは利便性重視のため、一切暗号化されることなく公開されています。そのため、悪意を持った第3者による傍受や、似たSSID（アクセスポイント名）を利用した攻撃がなされる可能性があります。

利用時は、以下の点に注意するようにしましょう。

まずはSSID（アクセスポイント名）が「00000JAPAN」であることを確認する。0000JAPAN（0が一つ少ない）といった偽のWiFiスポットが確認されていますので誤ってアクセスすることのないようにしましょう。
00000JAPANの利用は緊急時の安否確認や情報収集にとどめる。
やむを得ずID、パスワードを入力しなければならないサービス、決済サービス、その他金融サービスを利用する際はHTTPS、VPNといったセキュリティ対策を行う。

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公衆無線ＬＡＮ無料開放携帯電話各社 #nhk_news https://t.co/hbssEIsc8z
— NHKニュース (@nhk_news) October 12, 2019

今回の台風19号でもキャリア各社による00000JAPANは開設される予定です。インターネットに繋がらなくなったとき、ぜひ利用・活用してください。