HUAWEIが先日発表したMate 60シリーズには、独自SoCのKirin 9000Sが搭載されています。公式発表がなく詳細は不明ですが、Kirin 9000Sは中華系の半導体メーカーSMICの7nmプロセスで製造されているようです。さらに解析を進めると、Kirin 9000SはSnapdragon 888相当の性能を持っていることが分かりました。
なお、前世代のHUAWEI Mate 50シリーズは4G版Snapdragon 8+ Gen 1を搭載していたので、Mate 60シリーズは前世代よりも若干処理性能が劣ることになります。
7nmプロセスながらSD 888相当の性能を持つ
YouTuberの极客湾Geekerwan氏が、Kirin 9000SのCPUおよびGPU性能を分析しています。
CPUは2.62GHzの大型カスタムコアが1基、2.15GHzの中型カスタムコアが3基、そして1.5GHzのCortex-A510が4基のオクタコア構成のようです。中型カスタムコアとA510はIntelの「ハイパースレッディング」のような機能にも対応しています。
Kirin 9000SのGeekbench 5スコアはシングルコアが1005点、マルチコアが4019点です。シングルコアはややスコアが低いものの、マルチコアはSnapdragon 8 Gen 1やKirin 9000を上回っています。
GPUはMaleoon-910と呼ばれており、750MHzで動作します。性能はSnapdragon 888相当のようです。実際にGPUの性能を測るGFXbench 5.0の結果を見ると、Snapdragon 888に近いスコアを記録しています。
ただし、一部のゲームは最適化されておらずフレームレートの低下がみられるようです。
Kirin 9000Sの性能はSnapdragon 888程度で、最新のフラグシップモデルには劣ります。しかし、アメリカによる制裁でチップ開発が難しい状況の中、7nmプロセスのKirin 9000Sを開発できたのは驚きです。
HUAWEIはKirin 9100も開発中で、Mate 60 Pro+とMate 60RSに搭載される可能性があるとも噂されています。
Source: YouTube, Via: sparrowsnews
下半島が絡んでそう