Snapdragon 8+ Gen 1搭載のフラッグシップモデル、realme GT2 Master Explorer Editionが中国にて正式発表。トランクケースをモチーフにしたデザインと、realme初のショルダーセンサー搭載が特徴的なモデルとなっています。
目次
基本スペック
- Snapdragon 8+ Gen 1
- 6.7インチFHD+(2,412×1,080p)OLEDフラットディスプレイ(中央パンチホール)
- 120Hzリフレッシュレート・360Hzタッチサンプリングレート
- 8/12GB LPDDR5X RAM + 128/256GB UFS3.1 ROM
- 5,000mAhバッテリー、100W有線充電に対応(25分で満充電可能)
- 画面内指紋認証(光学式、心拍数測定対応)
- リアカメラ:50MPメイン(IMX766 f/1.88 84.4° 1/1.56 OIS+EIS)+50MP超広角(f/2.2 150°)+?MPマクロ
- インカメラ:16MP(f/2.5 82.3°)最大1,080p動画撮影対応
- ステレオスピーカー Hi-Res
- ショルダセンサー
- NFC
- Wi-Fi 6
- Bluetooth 5.2
- realme UI 3.0(Android 12)
- 161.4×74.3×8.5/8.17mm、195/199g(トランクケース/その他)
- 充電器付属(100W)
トランクケースを模したデザイン
realme Masterシリーズ機で何よりの特徴となる、そのデザイン。これまでは日本人プロダクトデザイナーの深澤直人氏が手掛けてきましたが、今回は、The North Faceのデザイナーでもある、Jae Jung氏が担当。
同氏は今回のデザインに関して、「我々は皆Explorer(探検者)であると思い出させ、(忙しない日々を過ごす現代の)人々を屋外に近づけるためのデザインを作りたかった。」と述べており、トランクケースのイメージが直ぐに頭に浮かんだ、とのこと。
前面においては、ベゼル上部1.84mm、下部2.37mm、左右1.48mmとなり、画面占有率が94.2%のベゼルレスに。
左右はiPhone 13 Pro Maxの約60%の厚さとなり、横のサイズ74.3mmと、より片手で持ちやすいものとしています。
ディスプレイのスペックとしては、120Hzリフレッシュレート、360Hzタッチサンプリングレート対応の6.7インチOLEDで、解像度もFHD+(1,080p)と至って普通です。
今年初めに発表されたrealme GT2 Proは、QHD+(1,440p)でさらにLTPOディスプレイであったため、ディスプレイに関しては同モデルに軍配が上がる、と言ったところでしょう。
独立グラフィックチップを搭載し4倍フレーム補間に対応
ディスプレイ関連としては、Pixelworksと共同開発した独立グラフィックチップ、X7を搭載。
元のフレームの4倍(30→120fps)となる補間フレームの挿入を可能としており、前世代比でレイテンシーが60%向上。更に30→60fpsの2倍補間と比べると、12%省電力に。
某大型オープンワールドゲームを最高画質で1時間プレイした際には、同機能により、元のフレームレートが45fps前後の状態で、90fpsを安定してキープが可能。またその際の端末正面最高温度は45.4℃、背面最高温度が44℃となったとのこと。
LPDDR5Xを世界初採用
性能については、SoCに最新のSnapdragon 8+ Gen 1を採用し、メモリには、Android機としては世界初となる最新の規格、LPDDR5Xを採用。
同規格はLPDDR5と比べ省電力性に優れており、総合的で20%、ゲームにおいては30%、長・短時間の動画視聴でそれぞれ25、20%省電力となっているとのこと。
デュアルVC液冷を搭載
冷却性能に関しては、realmeのスマホ史上最強を謳っており、前世代比154%面積が増加、100%凝縮液の戻り容量増加の、4,811㎟のデュアルVC液冷を搭載し、総冷却面積は37,924㎟に。
放熱面積が前世代の製品と比べて、206%、放熱能力は25%増加しているとしています。
実性能では、某大型オープンワールドゲームを1時間プレイした際の端末温度は、Snapdragon 8 Gen 1搭載ゲーミングスマホと比べ、平均で2.7℃低くなったとのこと。
ショルダーセンサーを搭載
またモバイルゲームにおいてアドバンテージとなる、ショルダーセンサーをrealme初搭載。感圧式のものとなり、X軸リニアモーターにより正確な触覚フィードバックを得られるとのこと。見た目も外観からは分からないようなっているようです。
メインセンサーにSony IMX766を採用し、OISに対応
カメラにおいては、50MPメイン、50MP超広角、そしてマクロレンズの3眼構成となり、メインセンサーはSony IMX766となり、OISに対応。超広角レンズは、画角が150°とかなり広く、GT2 Proのもの同様となっています。
またメインセンサーのIMX766について、今回IMX766 V2.0(バージョン2.0)と称しており、撮影速度、画質、手振れ補正、夜景撮影において性能が向上しているのことで、撮影速度は夜景撮影において118%向上。
画質面では、新たなHDR、カラーアルゴリズムにより、デティールが潰れにくくなり、色もより自然なものに。
手振れ補正あり
手振れ補正なし
手振れ補正に関しては、OISとEISの両方に対応し、自社開発のアルゴリズムにより1秒あたりのデータ処理量を200%増加。手振れ補正性能は180%向上しているとしています。
夜景撮影については、RAWの元の画像に基づいて処理することにより詳細が保持され、解像度が9%向上しているとのこと。
ソフトウェア面では、ストリート撮影フィルターや長時間露光モード、肌質検知機能などに対応しています。
100W充電対応・5,000mAhバッテリー
バッテリー容量は5,000mAhとなり、100W超急速充電に対応。25分で満充電が可能としています。また38個の安全保護対策が取られており、バッテリーの寿命に関しては、1,600回の充電サイクルの後でも80%以上の容量を保っていられるとのこと。
重さは195gと、軽いと言えるものではありませんが、厚さは8.17mmと、そのバッテリー容量を考慮すれば薄い部類に入るものとなっています。
その他としては、4つのN28アンテナを搭載することにより、同周波数帯域においてより5Gの電波を掴みやすいように。通信状態が悪い状況でのスループットが70%向上、ネットワーク遅延は30%減少しているとのこと。
対応バンド
- 4G : B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/34/38/39/40/41/66
- 5G SA : n1/3/5/7/8/20/28A/38/40/41/66/77/78
- 5G NSA : n41/77/78
約7.1万円から
カラーは硬箱·旷野(トランクケース)、冰岛(ホワイト)、苍岩(ブラック)の3種類。予約受付は既に開始となっており、現地時間7月19日午前0時(日本時間同日午前1時)より販売開始。価格は以下の通りです。
- 8GB+128GB 3,499元(約7.1万円)
- 8GB+256GB 3,799元(約7.7万円)
- 12GB+256GB 3,999元(約8.1万円)
realme Buds Air3 Neo
realmeのTWSイヤホン廉価モデルとなる、realme Buds Air3 Neoも同時発表。
10mmドライバー搭載、タッチ操作、風切り音耐性が30%向上したAI ENC(Enviormental Noise Cancellation)、Dolby Atmos、Bluetooth 5.2、IPX5対応、88msレイテンシー、イヤホン単体最大で7時間、ケース含め最大30時間のバッテリー持ち、10分充電で2時間音楽再生可能、イヤホン単体4g、そして半透明の蓋が特徴となっています。
カラーは流光白(ホワイト)、星夜蓝(ブルー)の2種類のみ。予約受付は既に開始しており、現地時間7月19日午前0時(日本時間同日午前1時)より販売開始。通常価格が149元(約3,100円)、初回限定価格は129元(約2,600円)です。
realme Book Air
realmeのノートパソコン最新モデルとなるrealme Book Airも発表されており、名前にAirとあることからも分かる通り、薄型軽量が特徴のモデルとなっています。
横ベゼルは4.9mmと、MacBook Air(M1)の8.9mmと比べて細いものに。
アスペクト比は16:10となり、画面占有率は88%。重さは1.36kgで、厚さは14.9mmです。
また外観は比較的シンプルなものとなっていますが、ブルーに関しては、チェッカーフラッグが一部にデザインされています。
冷却性能に関しては、VC液冷を搭載。放熱能力は32.7%向上しているとのこと。
CPUには第11世代Intel Core i3-1115G4(3.0/4.1GHz)を採用し、競合製品よりも高性能である点をアピール。メモリは8GB LPDDR4X、ストレージは256/512GB PCleとなっています。
ポートについては、4K60FPS出力対応のUSB-C 3.2 Gen 2×2、USB-C 3.2 Gen 1×2、3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。
その他スペックとしては、30分で50%充電可能な65W PD充電対応の54Whバッテリー、DTS対応ステレオスピーカー、スマホ画面のミラーリング対応、Windows 11搭載など。
カラーは冰蓝棋盘(ブルー)、苍穹灰(グレー)の2色のみとなり、こちらも既に予約受付開始となっており、現地時間7月19日午前0時(日本時間同日午前1時)販売開始。価格は以下の通りです。
- 8GB+256GB 3,299元(約6.8万円)
- 8GB+512GB 3,499元(約7.2万円)
また初回販売価格はそれぞれ300、200元引きの2,999元(約6.2万円)、3,299元(約6.8万円)となっています。
realme Book用のアクセサリーも用意されており、画像左からスリーブ、Bluetooth対応マウス、スタンドとなっており、通常価格がそれぞれ99元(約2,000円)、99元(約2,000円)、199元(約4,100円)、初回販売価格は79元(約1,600円)、79元(約1,600円)、179元(約3,700円)です。
これかわいいなあ