今年第1四半期の中国スマホ市場シェアなどが明らかとなり、Honorがシェア前年比で約167%アップと急成長。一方で、元親会社であるHuaweiは前年比-64.2%となり、一年間で二社の立ち位置が反転する結果となっています。
vivo、OPPO、Appleのトップスリーに
リサーチ会社Counterpointにより、2022年第1四半期中国スマホ市場シェアが明らかとなり、トップから順にvivo(19.7%)、OPPO(18.0%)、Apple(17.9%)、Honor(16.9%)、Xiaomi(14.9%)、Huawei(6.2%)、realme(2.6%)、その他(3.8%)と言った結果に。
売り上げに大いに貢献した機種や各社の解析としては、以下が挙げられています。
vivo
Apple
- 前四半期より売上は減少するも、iPhone 13が前四半期に続き中国市場全体で最も売れた機種に。
- Huaweiの売り上げの減少に対して、同社ハイエンドモデルの代替えとして、大きく恩恵を享受。
Honor
- Honor 60シリーズがその成長の一因に。
- 主なOEMメーカーでは唯一の、前年比(約167%)及び前四半期比(約15%)ともにプラスの成長を記録。
Xiaomi
- 前年比はマイナスとなるも前四半期比では約12%プラスの成長。
- 部品不足の緩和、そしてRedmi K40・Note 11シリーズ、Redmi 9Aが成長の一因。
- 3月発表のRedmi K50シリーズ、Redmi 10Aが、今後$400以下の価格帯におけるXiaomiの地位を盤石とする手助けとなることが期待される。
また、折りたたみスマホにおいては、Huawei P50 Pocket・Mate X2、Galaxy Z Flip3、OPPO Find Nがトップセラーであったとのこと。
しかしながら、折りたたみパネルの供給が限られていることと、端末の高価格が原因で、折りたたみスマホ自体の市場シェアは1%未満であったとしています。
独立以前の勢いまで回復したHonor
成長率は、XOV三社ともに前年比約15~30%マイナスとなっている中で、HonorとHuaweiがそれぞれプラス、マイナス方面に目立っており、Honorは前年比166.8%のプラスである一方、Huaweiは64.2%のマイナスを記録。
グラフの形を見ても分かる通り、一年前(2021年第1四半期)と比べて、両社の立ち位置は逆のものとなっています。
上画像は、Honor Magic3シリーズ発表時(2021年8月)の、Honorの中国市場シェアを示したスライドですが、当時と比べても、緩やかになりながらも成長を続けていることが見て取れます。
また同社が、今回シェア16.9%を獲得したことで、独立以前のシェアまで取り戻したこととなり、数字上は完全復活したと言ってもいいでしょう。
市場全体としては落ち込み気味に
Counterpointによると、2022年第1四半期の中国スマホ市場全体においては、約7,420万台が出荷され、前年比で14%減少。ボリュームとしては、コロナウイルスの影響が深刻である2020年の第1四半期に近いものに。
同社のアナリスト曰く、出荷数は旧正月間において小さな山が見られたほどで、第1四半期を通じて毎週減少傾向にあったとのこと。また、消費者を刺激する新たなイノベーションの欠如、弱い消費者心理により、今後も需要は低空飛行が続くだろうとしています。
そんな中、右肩上がりの成長を遂げるHonorが更にシェアを伸ばせるか、あるいは今回5位となったXiaomiが巻き返してくるか、今後の展開に注目ですね。
Source:Counterpoint Via:GSMArena
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