Sonyが昨年発売した2つのフラッグシップ機、Xperia 1 IIとXperia 5 IIのDxOMark評価(リアカメラ)が発表されました:
- Xperia 1 II: 112点
- Xperia 5 II: 111点
DxOMarkが絶対的な基準ではありませんが、カメラ機能に力を入れたフラッグシップ機としては微妙な評価となってしまいました。
主なスマホとの比較
下表の通り、上位との差はかなりあり、価格が半分以下のPixel 4a 5Gと同じくらいの評価です。
スマートフォン:名称 | 総合スコア | 写真撮影 | ビデオ撮影 | 夜間撮影 |
Huawei Mate 40 Pro+ | 139点 | 144点 | 115点 | 82点 |
Huawei Mate 40 Pro | 136点 | 140点 | 116点 | 69点 |
Xiaomi Mi 10 Ultra | 133点 | 136点 | 110点 | 72点 |
Huawei P40 Pro | 132点 | 137点 | 113点 | 72点 |
iPhone 12 Pro Max | 130点 | 138点 | 113点 | 64点 |
iPhone 12 Pro | 128点 | 135点 | 112点 | 59点 |
Xiaomi Mi 10 Pro | 128点 | 130点 | 110点 | 50点 |
・・・ | ||||
iPhone 12 / 12 mini | 122点 | 132点 | 112点 | 59点 |
・・・ | ||||
Google Pixel 5 | 120点 | 129点 | 107点 | 60点 |
・・・ | ||||
Xperia 1 II | 112点 | 114点 | 102点 | 48点 |
・・・ | ||||
Xperia 5 II | 111点 | 114点 | 99点 | 48点 |
Google Pixel 4a | 111点 | 122点 | 98点 | 37点 |
・・・ | ||||
Apple iPhone 11 | 109点 | 112点 | 101点 | 54点 |
Xperia 1 II / 5 IIのリアカメラスペックは数値上は抑え目です(12MP+12M+12MPのトリプルカメラ。) が、ZEISS製レンズの搭載、等カメラメーカーとしてのこだわりの詰まった製品でした。なお、数値上抑え目なカメラスペックと搭載している機種(Pixel 5やiPhone 12シリーズ)でも、Xperia 1 II / 5 IIよりもかなり高めのスコアがでています。
なお、Xperia 1 IIは読者レビューを一件頂いていますが、他のスマホに比べて「色合いが自然」なのが特徴のようです。つまり、Xperia 1 II / 5 IIは他社のスマホカメラほどソフトウェア/AIによる画像処理を重視していない可能性があります。したがって、Xperia 1 II / 5 IIのカメラ性能が微妙ということではなく、DxOMarkの評価基準とうまく合っていないだけなのかもしれません。
Xperia 1 IIの後継機、Xperia 1 IIIの発表準備も進んでいるようです。Xperia 1 IIIも前モデルと同様に日本円で12万円以上と、海外メーカーのハイエンド機と比較しても高めの価格設定となりそうです。Xperia 1 IIIもカメラ性能に力をいれたハイエンド機になるのは確実です。カメラスペックについてのリークは現状でていません。製品開発の方向性として、他社のスマホカメラのトレンドも意識したものに仕上げてくるのか、カメラについては独自のこだわりを持ち続けるのか、注目したいです。
日本製のスマホは割と実物と同じものに寄せようする傾向ある