Xiaomiは19日、微博とWeChatの公式アカウントにて、OPPO・Vivoと共通のファイル転送規格を準備していることを明らかにしました。ベータ版が8月末から利用可能になる予定です。
Bluetoothで端末同士を接続し、最大20MB/sの転送スピードが実現するとのこと。利用にあたり、専用アプリなどのインストールは不要です。
現在、このようなファイル転送システムとして知名度を持っているのが、AppleのAirDrop。瞬時に写真などのファイルを共有できることで話題を呼びましたが、iOS同士の利用に限られたため、似たような機能を待ち望んだAndroidユーザーも多いのではないでしょうか。
実はAndroidにも、NFC接続をベースとしたAndroid Beamというシステムがありましたが(Android4.0以降)、定着度は今ひとつ。
次世代のAndroid Qからは、Android Beamに代わり、Fast Shareというファイル転送システムの搭載が予定されています。
ただし、Googleが展開するこうしたシステムは、Google Playがプリインストールされているスマホでなければ使用不可能。中国では、「金盾」と呼ばれる国家レベルの情報検閲の影響を受け、基本的に国内全てのスマホがGoogle Play非搭載となっています。今回の3社が独自システムの開発に踏み切ったのも、そのような背景があると言えます。
現在は3社による開発となっていますが、Xiaomiは他のスマートフォンメーカーの参入を歓迎する姿勢です。Xiaomiがサブブランドとして保有する、RedmiやPocoなどの参加も予想されます。
また、Twitter上では、OPPOのサブブランドRealmeのマーケティング担当Francis Wangも今回の計画に同意。これによって、Realmeが加わることが濃厚となっています。
You are right, realme also agreed for cross -brand direct file transfer. https://t.co/WZPMKWHkxG
— Francis Wang (@FrancisRealme) August 19, 2019
その他、同じくOPPOの傘下であり、同様のシステムとしてFileDashを持つOnePlusの動きにも要注目です。
この件に関しては立場が不透明である中華スマホの雄Huaweiも、既にShare OneHopという自前のシステムを持っていますが、輪に加わるのでしょうか...?
メーカーの垣根を越えてファイル転送が容易にできるようになれば、ユーザーの利便性向上に繋がるでしょう。今後、このシステムがどのように拡大していくのか、期待したいと思います。
Source: WeChat (Xiaomi), 微博 (Xiaomi)
Huaweiは政府から気に入られてるから、同業他社からは嫌われてんだと。
先生お気に入り生徒は同級生から嫌われる的なやつ