「ハードウェアの利益率5%以下」のポリシーのもと、Xiaomiの快進撃は続きます。
スイスのダボスにて開催中の第50回世界経済フォーラムで、Xiaomiが自社概況と今後の成長戦略を明らかにしました。
Xiaomi InternationalのトップであるShou Zi Chew氏は、Xiaomiが既にヨーロッパ4位のスマートフォンメーカーであることを例に出し、今後もグローバル戦略を進めていくと述べています。
本人のTwitterアカウントでは、2019年第3四半期において、Xiaomiが世界90ヶ国で製品を展開したという事実が明かされています。また、2019年第1~第3四半期の海外事業利益は、総額で実に10億ドル(約1,100億円)に迫る勢いでした。
「Xiaomiは既に真のグローバルカンパニーだ」という彼の言葉も、説得力を持つものとなっています。
Am in @Davos attending the 2020 World Economic Forum. This is the first time Xiaomi is officially participating in this! We are selling in 90 countries and in the 1st 3 quarters of 2019, our overseas revenue was already close to $10bn! Xiaomi is already a global company! pic.twitter.com/8Sf4r0CQsY
— Shou Zi Chew (@ShouZiChew) January 21, 2020
ヨーロッパで「ビッグ3」を追走するXiaomi
マーケットシェアのデータを扱うstatcounter社によれば、現在の欧州市場におけるスマートフォンのシェア率トップはSamsungです。Apple、Huaweiがそれに続き、「ビッグ3」の牙城は容易に崩れそうにありません。
Xiaomiは4番手ですが、1年間のシェア率推移を示したグラフが僅かに右肩上がりになっており、今後に期待が持てるデータと言えそうです。
2019年第3四半期の世界シェア率では、僅差でOppoの後塵を拝して5位となったXiaomi。
ヨーロッパでの存在感を着実に高めていくことで、世界4位の座も見えてくるでしょう。
電動スクーターが好評を博している
昨年末に日本上陸を果たしたXiaomiは、「スマートフォンメーカー」としての印象が強く残りますが、スマートフォン以外にも衣料品や家電製品を幅広く展開しています。
中国ニュースメディアのIT Homeが報じたところによれば、Xiaomiの電動スクーターは欧州市場における17%のシェアを獲得しています。また、スマートウォッチなどをはじめとするウェアラブルデバイスでは、ヨーロッパ第2位の座を確保。
今後も、バラエティ豊かな商品群が大きな武器となりそうです。
まとめ
Xiaomiの強みはシンプルなデザインや確かな品質であり、ヨーロッパで人気が出るのも不思議ではありません。
存在感を増しているXiaomiとは対照的なのが、欧州シェア第3位のHuawei。米国の制裁によるGoogleサービス規制の影響で、今後の見通しが不透明な状況が続いています。
将来的な両者の立場逆転も現実味を帯びてきており、熾烈なシェア争いには要注目です。
Source: Twitter, statcounter, IT Home
HUAWEI下がるだろうし3位ならなれそう