10月23日、ソニーから満を持して発表されたSIMフリースマホ「Xperia 1 Professional Edition」。「クリエイターの創造性を高める特別仕様のスマートフォン」とSONYは説明していますが、Xperia 1と比べて具体的にどの部分が強化されたのか、スペック表などから解説します。
その価格がProfessional仕様を物語る
Xperia 1 Professional Editionの価格はソニー直販で税込15万7300円。ブランド力も強いiPhone 11 Proなどは構成によってこの価格を優に超えますが、Xperia 1はどのキャリアでも10万円ほど。
よくある「無印・Lite・Pro」のラインナップでの「Pro」とは違い、本当のプロが現場で使う機材と比べても遜色のないレベルを目指しているのでしょう。
ハードウェア面で強化されたポイント
まずはカタログスペックの変更点を比較してみましょう。
Xperia 1(国内版) | Xperia 1 Professional Edition | |
カラー | 4色(ブラック,グレー,パープル,ホワイト) | ブラックのみ |
バッテリー | 3200mAh | 3330mAh(+130mAh) |
ストレージ | 64GB | 128GB |
外部メモリ | microSDXC(最大512GB) | microSD/microSDHC/microSDXC(最大512GB) |
ワンセグ/フルセグ | 有り | 無し |
FeliCa(NFC) | 有り | 無し |
有線LAN接続対応 | 無し | 有り(USB Type-C経由) |
DualSIM | 無し | 有り(DSDV) |
ワンセグ/フルセグとFeliCaが非対応なのは、ベースが海外モデルのためです。ストレージは国内版には無い128GBバージョンで統一。バッテリー容量も若干増えていますね。
また、プロのE-Sports大会での「会場のWi-Fiが不安定」という声を受け、より安定しやすい有線でのネットワーク接続に対応。これにより、ラグの低減や通信速度の向上などが期待できます。
ディスプレイはプロ仕様に調整
そして、実は一番手がかかっているかもしれないのがXperia 1の4K OLEDディスプレイ。Profeccional Editionでは、このディスプレイの色温度などを出荷時に一台づつチューニングし、業務用マスターモニターの「D65」相当まで丁寧に調整。D65は国際機関によって定義された、「ヨーロッパの標準的な正午の屋外」の照明を再現することを目的とした色温度であるといいます。
プロが作品のモニターとして使うことを想定し、縦画面よりも用いられやすい横向きでの使用にも細かく対応。デフォルトの壁紙が横向きに自動で回転するようになり、ランチャーも横向きに対応しました。
ソフトウェア面で強化されたポイント
ソフトウェア面での強化は、ハードウェアとくらべると少なく、主にフォトグラファー向けの機能が追加されています。
ソニーは、子会社のソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズがデジタルカメラのαシリーズなどを販売しています。Xperia 1 Professional Editionにはα関連アプリの「Transger & Tagging」と「Imaging Edge Mobile」がプリインストールされており、カメラとの連携がより楽になっています。
Transger & Taggingは、Xperia 1で撮影した写真にその内容などを記録する「IPTCメタデータ」を自動で追加し、企業間などでのやりとりに使えるようにするツール。
Imaging Edge Mobileはαで撮影した写真をスマホに転送したり、αと連携して遠隔でシャッターを切ったりすることの出来るアプリです。
実際これらはGoogle Playストアでも自由にダウンロードすることが出来ますし、標準モデルのXperia 1でも簡単に実行できるため、わざわざ新機能と言うほどの大層なものでもないかもしれません。
Source:SONY
毎度毎度SONYは痒い所に手が届かないんだよなぁ…
グローバル版の使い回しなのはわかるけどせめてFeliCaは搭載して欲しがったねぇ