近年、スマートフォンの充電速度は劇的に向上しており、各メーカーは我こそはと最速を目指し熾烈な競争を繰り広げています。そんな中、vivo iQOOが120Wの超急速充電を他社(OPPO/Realme/Xiaom)に先んじて正式発表しました。vivoは、約一年前に同技術のデモ動画を公開していましたが、それが正式発表となった形です。
15分で満充電が可能
今までスマートフォンにおいて最大電力の充電規格はOPPOのSuperVOOC 2.0の65Wでしたが、今回はそのおよそ2倍にもなる120Wとなっています。
4000mAhバッテリーを搭載した端末では、0%から5分で50%、15分で100%と驚異的な速さ。SuperVOOC 2.0では、5分で27%、30分で100%であったため、まさにその半分にまで満充電までの時間は縮んでいます。
今までvivo iQOOで最速であった55W充電との比較は以下から見ることができます。
熱や安定性も考慮
熱や安定性を考慮して、充電器は20V×6Aを10V×12Aに変換し、スマート温度制御に対応。端末の方では、グラファイト放熱フィルムの面積を増やし、超電導VC液冷や高熱伝導性ゲルなど様々な放熱方法を改善しています。
商用機は8月登場
120W充電に対応したスマートフォンは8月に発表されるとのこと。今月にはSnapdragon 865+搭載のROG Phone ⅢやLenovo Legionスマートフォンが発表される予定であるため、発表されるのは、iQOOの120W充電対応のSnapdragon 865+搭載機となるのではと筆者は予想します。
また、OPPOはさらにワット数が高い125W充電を発表すると告知しており、各メーカーによる世界初、最速競争は終わりそうにありません。筆者としても、技術の発展はもちろん喜ばしいことですが、それぞれ独自の充電器を使い分けなければいけないのは手間なので、そのへんをどうにかしてほしいところです。
15分か…
はやすぎ