真なるフルディスプレイです。
VivoのコンセプトモデルであるVivo APEX。その3代目となるVivo APEX 2020が画面内カメラを引っさげ満を持しての登場です。Vivoの技術の結晶そのものと言って良い端末ですが、果たして業界に画面内カメラ旋風を巻き起こしてくれるのでしょうか。
120°のエッジディスプレイ
Vivo APEX 2020は6.45インチの2330×1080pxのベゼルレスディスプレイを持ち、Vivoはそのディスプレイを120°フルビューエッジレスディスプレイと呼んでいます。
また端末側面に電源ボタンやボリュームキーなど物理ボタンはなく、感圧式の電源ボタンのみとなっています。
そして前モデルのAPEX 2019のようにスピーカーもなく、代わりにVivoの第三世代スクリーンサウンドキャスティング技術によって画面そのものがスピーカーの役割を果たします。
画面内セルフィーカメラ
そして何よりの特徴が、画面内にあるセルフィーカメラ。Xiaomiや同じBBK系列であるOPPOも画面内セルフィーカメラを搭載したプロトタイプを公開、展示していましたがVivoもそれに続くようです。
こちらは16MPとなっていますが、48MPや64MP搭載機種と同じようにピクセルビニングによって4MPの画像を出力するとのこと。
肝心の画面内セルフィーカメラで撮影された写真がこちら。
比較対象の右の機種が何なのかはわかりませんが、それと比べても悪くはない出来ではないでしょうか。しかし髪の毛を見てみると、少しべた塗したような感じでデティールに欠けておりやはりまだまだといった印象です。ちなみに、カメラ部分のガラスは他の部分と比べ6倍光を通すとのこと。
60Wワイヤレス充電
またAPEX 2020は60Wのvivo Wireless Super FlashChargeに対応。2000mAhを20分で満充電可能としています。他に端末がどれほどのバッテリー容量を搭載しているかといった情報もなく、端末の重さは169gであるためバッテリー容量はおそらく2000mAhであるかと思われます。
ジンバルの安定性とレンズが動くペリスコープカメラ
APEX 2020のリアカメラは48MPのメインカメラと16MPのペリスコープカメラの2眼構成。
メインカメラは上下左右に動くマイクロサイズのジンバルスタビライジングカメラとなっており、その名の通り動画撮影では端末単体でジンバルレベルの安定性を誇り、Vivo曰く従来のOISと比べ200%性能アップしているとのこと。こちらもインカメと同じようにピクセルビニングで12MPの画像を出力します。
そしてペリスコープカメラですが、こちらは4枚あるレンズのうち2枚が動くことによって高倍率での連続ズームやリアルタイムでのフォーカスを一度に行うことができるとしています。その倍率ですが、光学ズームのみで5倍から7.5倍ズームが可能とのこと。
また特徴的な機能として、動画撮影で環境音とうノイズ減少に役立つ3つのマイクロフォンによるボイストラッキングオートフォーカスや、背景に写りこんでしまった人などをリアルタイムで消すことができるインスタントフォトボムリムーバルなどがあります。
その他のスペックは、Snapdragon 865&X55 5Gモデムや12GB RAM+256GBストレージ、重さが169g、色は黒と白の二色のみでAndroid 10搭載、Wi-Fi 6対応など。
今後の展開に期待
そして価格や発売日ですが、皆さんご存じの通りVivo APEXシリーズはコンセプトモデル。2000mAhの貧弱なバッテリーしか有していないこのモデル自体が世に出ることはないでしょう。しかし、初代APEXはVivo NEXと名前を変え細かな仕様変更もされた上で実際に製品化されています。なので、APEX 2020の特徴を持った新しい端末が今後発表されるかもしれません。
2代目はそのようなことはありませんでしたが、今回のモデルの物理ボタンがないところや高速ワイヤレス充電から2代目に見られたVivoのホールレス構想が受け継がれていることがわかります。
Vivoは、世界で初めて画面内指紋認証を商用端末(Vivo X20 Plus UD)に搭載したメーカーです。今回も、コンセプトモデルではありますが実際に画面内カメラ搭載端末を発表しました。案外、画面内カメラ搭載端末が私たちの手に届くのはそう遠くないことなのかもしれませんね。
Source:Vivo
ジンバル積むって、なんか絶句してしまう。
とんでもないところまで来てるなあ、スマホのカメラ戦争。
デザインは2019の頃より劣化してるけど、より現実的になったといえなくもない。
要素技術が実際の製品に早めに反映されてくれると嬉しいな。