今月20日、東京都教育委員会がこれまでの学校でのスマートフォンやガラケーなどの携帯電話持ち込みを禁止していた通知を取り下げたことを発表しました。
これにより、東京都内の学校ではスマートフォンを児童生徒が持ち込むことが可能になります。しかし、詳しいルールなどは学校や地域ごとの教育委員会によって個別に決められます。
保護者の声も反映されたスマホ解禁
児童生徒の登校中に地震などの災害や、事故トラブルなどがあった時に助けを求める手段が限られていることは以前から問題となっていました。スマートフォンや携帯電話を登下校中に持ち歩いていなければ、保護者は児童生徒の安否を早く確認することは難しいでしょう。
「何かトラブルや災害があった場合に、保護者とすぐに連絡が取れるスマートフォンなどの携帯電話を子供が持ち歩いていれば安心」このような保護者の声も今回のスマホ学校持ち込み解禁には反映されているといいます。
また、通学に電車を利用したり、通学時間が長い児童生徒とその保護者にも今回の変更はメリットが大きいでしょう。
学校側も何かしらルールを作る必要がある
スマートフォンの学校持ち込み解禁は、保護者や児童生徒自身にはメリットが多い一方で、学校側としては不安となる部分もあります。
安全上の理由で所持を許可されているスマートフォンを校内でどう管理するかは問題になるでしょう。こうした問題への対策を含めて、各学校の校長や地域ごとの教育委員会でスマートフォン持ち込みについての詳しいルールが設けられることになります。
都教育庁は「各校で生徒らとどういうルールをつくるかを話し合うことで、認識を高めてほしい」と発表しています。
生徒の意見も反映させつつ内容を全体で確認することで、良いルール作りへ繋がることになるでしょう。
大阪府でも持ち込み可だが、ルールがある
大阪府では、学校にスマートフォンなどの携帯電話の持ち込みが既に許されています(2019年2月より)。その際のルールとして、校内では電源を切った状態にすること、緊急時以外には使用しないといった内容が決められています。
Source: 産経新聞
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